黒衣の花嫁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。116.80.55.120 (会話) による 2012年5月16日 (水) 07:37個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎映画: 映画の主題の主観的な解釈は不要。またミステリである原作のラスト、また映画のラストまで書く必要はない。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

黒衣の花嫁』(こくいのはなよめ、The Bride Wore Black )は、コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)のミステリサスペンス小説。フランスで映画化された。

出版

原書は1948年刊。

漫画

わたなべまさこによるコミカライズ『炎のカメリア』が「週刊セブンティーン」の1969年〜1970年に連載。 書籍化は1992年にわたなべまさこ名作集の一冊に、収録された。

映画

黒衣の花嫁
La Mariée était en noir
監督 フランソワ・トリュフォー
脚本 フランソワ・トリュフォー
ジャン=ルイ・リシャール
製作 オスカー・リュウェンスティン
出演者 ジャンヌ・モロー
音楽 バーナード・ハーマン
撮影 ラウル・クタール
編集 クローディーヌ・ブーシェ
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 1968年4月17日 フランスの旗
1968年10月9日 日本の旗
上映時間 107分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
言語 フランス語
テンプレートを表示

1968年公開のフランス映画フランソワ・トリュフォー監督。原題は原作の仏題である。

指輪交換の直前に婚約者を殺された花嫁が、5人の男たちを次々に殺していく復讐劇。

ジャンヌ・モローが『突然炎のごとく』以来6年ぶりにトリュフォー映画に出演した。モローの脚を執拗に映すカメラが特徴的。自他共に認める脚フェチであるトリュフォーの情熱が遺憾なく発揮されている。

ストーリー


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ジュリー(ジャンヌ・モロー)とダヴィッド(セルジュ・ルソー)は幼いころから将来を誓い合った仲だったが、指輪交換の直前に、ダヴィッドは何者かに撃たれて殺されてしまう。ジュリーは冷たくなったフィアンセの指から指輪を抜きとり、復讐を誓う。

その日、教会の向かい側の建物の一室に、5人の男が集まっていた。彼らは狩りと女が好きな独身男であるという以外は何の共通点も持たなかったが、ときどき集まって遊びやおしゃべりに興じるのだった。酒に酔った勢いで、教会の風見鶏を撃ついたずらを思いついたが、誤って花婿を撃ってしまった。5人は一目散に逃げ出し、二度と会うことはなかった。

ジュリーは5年かけて男たちの居場所をつきとめた。1人目のブリス(クロード・リーシュ)はテラスから突き落とした。2人目のコラル(ミシェル・ブーケ)は薬の入った酒を飲ませて毒殺した。3人目のモラーヌ(ミシェル・ロンスダール)は狭い物置に閉じ込めて窒息死させた。モラーヌは実際に銃を撃ったのはデルヴォー(ダニエル・ブーランジェ)であることを白状した。ジュリーは娼婦を装ってデルヴォーのもとを訪ねたが、デルヴォーは別の事件で逮捕され、目の前でパトカーに連行されてしまった。ジュリーはひとまず諦め、フェルギュス(シャルル・デネル)のもとに向かった。フェルギュスは有名な画家だったので、ジュリーはモデルを装って彼に近づき、殺す機会を窺うが……。

キャスト

パロディ等

関連項目

  • 喪服のランデヴー - ウィリアム・アイリッシュ名義の、似た設定だが男女を逆にした復讐劇。