長野大学

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長野大学
長野大学正面
大学設置/創立 1966年
学校種別 私立
設置者 学校法人長野学園
本部所在地 長野県上田市下之郷658-1
学部 社会福祉学部
企業情報学部
環境ツーリズム学部
研究科 無し
ウェブサイト http://www.nagano.ac.jp/
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長野大学(ながのだいがく、英語: Nagano University)は、長野県上田市下之郷658-1に本部を置く日本私立大学1966年創立、1966年大学設置。大学の略称は長大(ながだい)。

概要

1966年上田市と合併する前の旧塩田町が中心となって設立した学校法人により、本州大学(ほんしゅうだいがく)として開学。翌年には本州女子短期大学(現・上田女子短期大学)も併設した。日本の公設民営大学の先駆的大学である。経営状態悪化のため全面的な経営・組織の見直しを図り、1972年、本州大学は募集停止し、本州女子短期大学を経営分離。法人名を「長野学園」、大学名を「長野大学」として再出発。学科も大きく改組した。2007年4月から産業社会学部を改組して「環境ツーリズム学部」と「企業情報学部」を新設した。

環境

上田市郊外の塩田平にある県営工業団地の上田リサーチパークの一角にキャンパスを構える。塩田平は信州の鎌倉と呼ばれ、豊かな自然に恵まれた歴史的文化遺産の宝庫である。また信州の学海とも称され、鎌倉時代には北条氏の庇護の下で多くの学僧を育んだ地でもある。現在の同地は最先端のコンピュータ技術の集積地となっており、上田市マルチメディア情報センターとも隣接。その立地を生かした教育・研究が進められている。 キャンパス全体が斜面にあるため、施設が階段状になっている。

2007年度開設の新学部

企業情報学部は、「経営」、「情報」「デザイン」の3つの分野を柱に実社会のビジネスシーンで活躍できる(就職に強い)学生を育てることに力を入れている。

シラバスを見ると経営情報の科目に加えて、「デジタル映像表現」「コンピュータグラフィックス」「マルチメディア論」、といった映像表現力とともに「コマーシャルデザイン」、「メディアプランニング論」等の企画力を育成する科目があることが特徴である。こういったことからイベント企画やCM制作・マスメディアといった広報戦略・活動ついても学べる長野県内では珍しい学部である。

 経営系では、自分たちで商品やサービスを企画・デザインし、「どうすればお客様に喜んでもらえるのか」というお客様の視点から経営を学ぶことが特徴である。単に企業運営だけでなく広報戦略の立場からの学びがあることが特徴である。そして、学生自身が考えた経営戦略を実際の企業に提案して実用化を目指す実践的な経営を学ぶことも特徴である。

 情報系では、特に新しいサービス製品の開発に必要な技術(コンピュータグラフィックス(CG)、画像処理ゲームデザイン)といったデザイン工学的なソフトウェア開発に力を入れていることが特徴の一つとなっており、学生は様々な公的機関や団体から表彰を受けている。また、Linux等のオープンソースネットワークサーバスマートフォン等のソフトウェア開発にも強い。こういったことから自分たちで開発したソフトウェアを使ってベンチャー企業を起こそうとしている学生がいることも特徴である。

 デザイン系では、ビジネス分野を想定した広報力「企画力・自己表現力」を学ぶことが特徴である。このため一般的なデザイン(イラストや子供たちの遊具・アクセサリ制作など)に加え、経営分野の学びと融合させて学生の段階から本格的な広報デザインDTPによるパンフレット雑誌ポスター等の制作)を学んでいることが特徴である。デザイン系の学生も様々な機関や団体から表彰を受けている。


環境ツーリズム学部は、環境とツーリズム(観光)をテーマとした学部であり、「自然と文化を守り、観光を振興し、地域社会の安定した発展を実現できる人」を育成することをねらいとしている。シラバスを見ると、「観光事業論」、「観光計画論」などの観光に関わる科目や、「地域環境学」、「自然再生論」などの自然環境に関わる科目だけでなく、「地域の産業と政策」、「地産地消論」などの地域のまちづくりに関わる科目も多く、学際的な学びを目指した学部であることが分かる。

また、2008年度に文部科学省「質の高い大学教育プログラム(教育GP)」に選定された「森の生態系サービスの活用を学ぶ環境教育」という全学的な環境教育プログラムは、この学部が中心となって展開されている。

設置している学部

各学部で行われている学生の特徴的な取り組み

企業情報学部

企業イノベーションプロジェクト

長野県伝統技能(日本刀)デジタルアーカイブ

デジタルコスメ(化粧)プロジェクト

次世代3DCGプロジェクト(社会で役立つ画像技術の開発)

オープンソース・ネットワーク開発プロジェクト(Linuxを使ったシステム開発)

デザインプロジェクト

学生主体の学術研究

企業情報学部

企業情報学部では、学生が主体的に学術研究を行っていることが特徴的である。特に学生のコンピュータグラフィックス画像処理に関する ソフトウェア開発技術は学外からも評価が高く、様々な機関や学術組織から表彰されている。 独立行政法人日本学生支援機構(文部科学省所管)が行っている優秀学生顕彰事業(学術分野)において 企業情報学部では2008年度から2011年度まで4年連続で複数の学生が「優秀賞」、「奨励賞」を受賞していることは特筆すべき点である。

特徴的な設備

2007年9月からCGデザインラボと呼ばれるCG設備に特化した演習室を新設した。ここでは30台のPCが導入されているが、全て21インチモニタを装備し、メモリ3GB、プロダクション仕様のグラフィックスハードウェア(NVIDIA社製Quadro FX)を搭載している。またソフトウェアとしてはAutodesk MayaAdobe CS3 (PhotoshopIllustratorPremiereFlashなど)がインストールされている。その他、フルカラーでB0版の用紙に印刷できる大型プリンタも使用できるので、巨大なポスターなどが制作できる。

これらの仕様からこの演習室は完全に3次元コンピュータグラフィックス、動画編集、グラフィックスデザインに特化した演習環境であることがわかる。これほどまでの制作環境を有する大学・専門学校はごく限られる。


沿革

  • 1966年 学校法人本州大学経済学部経済学科を開学。
  • 1967年 本州女子短期大学幼児教育科を開設。
  • 1972年 本州大学経済学部募集停止。
  • 1973年 本州女子短期大学を経営分離し、学校法人上田女子短期大学(現・学校法人北野学園)に譲渡。
  • 1974年 法人名を「長野学園」、大学名を「長野大学」に改称。
  • 1974年 産業社会学部産業社会学科・社会福祉学科(定員各50名)を開設。
  • 1976年 定員を各100名に変更。
  • 1983年 経済学部廃部認可。
  • 1988年 産業社会学部産業情報学科(定員100名)を開設。
  • 2001年 社会福祉学科の定員を200名に変更。
  • 2001年 社会福祉学部社会福祉学科設置認可。
  • 2002年 社会福祉学部社会福祉学科開設、産業社会学部社会福祉学科募集停止。
  • 2005年 長野県の4年制大学を対象にした単位互換制度導入。
  • 2005年12月13日 社会福祉学部がエクセラン高等学校と高大交流に関する協定締結。
  • 2007年 産業社会学部を改組。
    • 産業社会学部産業社会学科を廃止し、環境ツーリズム学部環境ツーリズム学科を設置。
    • 産業社会学部産業情報学科を廃止し、企業情報学部企業情報学科を設置。

対外関係

他大学との協定

単位互換制度 2005年度導入の単位互換制度で、単位互換の対応する大学

国際・学術交流等協定校

周辺

最寄駅

外部リンク