聖護院大根

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ショウゴインダイコン
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: フウチョウソウ目 Capparales
: アブラナ科 Brassicaceae
: ダイコン属 Raphanus
: ダイコン R. sativus
品種 : ショウゴインダイコン
学名
Raphanus sativus L. var. longipinnatus L.H.Bailey
和名
聖護院大根
英名
Shogoin Daikon

聖護院大根(しょうごいんだいこん)は、ダイコンの一品種京野菜の一つであり、「京の伝統野菜」および「ブランド京野菜」に指定されている。 京都の冬には欠かせない食材と言われる[1]

特徴

短系で球形のダイコンであり、地表に出る部分は淡い緑色を呈する[2]。大型のものは重さ3 - 4kgにも達する[1]。収穫時期は10月下旬 - 2月下旬[3]。改良種は広く栽培され、のものは淀大根と呼ばれる[2]

煮崩れしにくく甘くて苦味が少ないため、主に煮物の材料となり、おでんにも使われる[3][1]。また、京漬物の大根漬にすると宮重大根より柔らかくなるため、好みで漬け分けられる[4]千本釈迦堂では、冬の大根焚きの材料となる[5]

歴史と地域

伝承によれば、文政年間(1816年 - 1830年)に金戒光明寺尾張国から奉納された大根を、現在の左京区聖護院に住む農家が譲り受けて栽培し、採種を重ねるうちに短系の聖護院大根が生まれた、と言われる[2]。原種は尾張国の宮重大根とされる[2]

京都府内では、城陽市久御山町亀岡市などが主な産地である[3]。また、近年は岩手県から大分県まで、日本各地で栽培されている[6][7]

脚注

参考文献

  • 「日本の食生活全集京都」編集委員会 編『聞き書き京都の食事 日本の食生活全集26』農山漁村文化協会、1985年。ISBN 9784540850066NCID BN00953229 
  • 「日本の食生活全集大分」編集委員会 編『聞き書き大分の食事 日本の食生活全集44』農山漁村文化協会、1992年。ISBN 9784540920011NCID BN07737946 
  • 「日本の食生活全集岩手」編集委員会 編『聞き書き岩手の食事 日本の食生活全集3』農山漁村文化協会、1984年。ISBN 4540840223NCID BN01282730