磐梯朝日国立公園
磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひこくりつこうえん)は、福島、山形、新潟の三県にまたがる国立公園。1950年9月5日指定。
概要
出羽三山と朝日山地を含む出羽三山・朝日地域、飯豊山地を主とする飯豊地域、猪苗代湖と磐梯高原・吾妻山・安達太良山を含む磐梯吾妻・猪苗代地域の3地区に分け管理されている。
面積
- 総面積189,661ha
出羽三山・朝日地域
飯豊地域
- 飯豊山は山岳信仰の山で、朝日岳とともに高山植物が有名。なお、飯豊連峰と呼ばれるほど山容が大きく、万年雪も残るため登山には充分な装備が必要である。(→飯豊山地)
- 会津地方の北西部、三国岳から飯豊山に、ひげのように細長く延びている県域がある。これは福島県側の地域住民の信仰上の理由で、ご神体となる飯豊山への参道を確保したためである。
磐梯吾妻・猪苗代地域
- 裏磐梯は磐梯高原とも呼ばれ、磐梯山の1888年(明治21年)7月の噴火により、北側への大規模な火山泥流となり河川を埋めて誕生したが、土砂・岩によって荒れた地域を観光地として再生させようと、遠藤現夢を始めとする会津の有志達が私財を叩いて植林をしたのが始まりである。現在は桧原湖、五色沼、雄国沼など風光明媚な観光地で、有料道路・遊歩道も整備され、夏は避暑地として、冬はスキー場として観光客が絶えない。磐梯山の火口跡がなまなましい。(→磐梯高原)
- 猪苗代湖は面積が日本4位(淡水湖では3位)の大湖で、面積が103平方キロメートル、深さは94メートルである。北岸近くに世界的な医学者、野口英世の生家がある。
- 吾妻山は那須火山帯(奥羽山脈)最大の火山群。福島・山形県境に沿って東西およそ20キロメートル、南北およそ10キロメートルにわたって標高2,000メートル級の火山が連なる山塊である。福島盆地から望める東部の吾妻小富士、浄土平、一切経山などへは磐梯吾妻スカイラインで容易にアクセスできる観光地となっている。一切経山では噴気活動が確認されている活火山。
- 安達太良山は緩やかな山容で登山・トレッキングに人気が有るが、火口周辺では硫化ガス等火山ガスが噴出する注意を要する活火山である。
火山
月山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、猫魔ヶ岳