石村萬盛堂
石村萬盛堂本店 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒812-0028 福岡県福岡市博多区須崎町丁目2番1号 |
設立 | 1905年(明治38年)12月25日(創業) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 3290001094646 |
事業内容 | 和菓子、洋菓子の製造・販売 |
代表者 | 石村僐悟 |
資本金 | 95,000千円 |
従業員数 | 260名 |
支店舗数 | 会社概要を参照 |
外部リンク | http://www.ishimura.co.jp/ |
株式会社石村萬盛堂(いしむらまんせいどう)は日本の製菓業者。本社は福岡県福岡市博多区。
銘菓「鶴乃子」などの和菓子を販売する「石村萬盛堂」、「ボンサンク」のブランドで洋菓子を製造・販売している。「お菓子の広場いしむら」名で路面店展開で和洋菓子を販売すると共に、九州を中心とする百貨店、駅、空港、サービスエリアなどで販売を行っている。また、パンの「セ・トレボン」、「麹屋」は別ブランドとして展開している。
歴史
明治末期、古くから伝わる日本三大銘菓のひとつである鶏卵素麺を製造していたが、その過程で卵白が大量に残ることから発想したのが、最初の「鶴乃子」である。二十世紀初頭に、舶来のマシュマロの技術をいち早く「鶴乃子」に導入し、以来、百年にわたり「鶴乃子」は博多を代表する銘菓として愛されつづけている。そして、この石村萬盛堂のマシュマロ技術が、バレンタインデーのお返しの日、3月14日のマシュマロデー(後のホワイトデー)の発案へと繋がった。
マシュマロデーは1978年(昭和53年)に福岡の老舗百貨店「岩田屋(現・岩田屋三越)」に現社長の石村善悟がバレンタインデーのお返しの日として「君からもらったチョコレートを僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」というコンセプトと共に提案した。当時は
の3候補があった。候補1は2か月も空いてしまい、間延びするのではとの懸念があった。候補2はバレンタインデーから1週間後と、お菓子屋としての多忙すぎるスケジュールに対応できるのかという不安があったため、岩田屋の提案からの申し出もあり、候補3の3月14日に決定した。
また、最近は一般的になった「塩豆大福」は元祖である。これは、使用している赤えんどう豆を塩味にしたもので、餡の甘さを引き立てる役割をする。
企業沿革
- 1905年 博多中対馬小路にあった川上音二郎の家屋にて創業。
- 1910年 博多銘菓鶴乃子開発・販売開始。
- 1911年 博多駅で銘菓鶴乃子発売開始。
- 1923年 現在の須崎町角、旧往当り角に本店移転。
- 1932年 2代目石村善右が経営を引き継ぐ。
- 1944年 強制疎開により本店を一時閉店。
- 1945年 配給下の博多で茶亭鶴乃子を開店。
- 1947年 パン製造を開始。
- 1949年 株式会社石村萬盛堂を設立。現在の博多座裏にある郵便局が当時の本店の場所。
- 1953年 博多大丸開店に伴い、大丸洋菓子部として洋菓子の製造を開始。
- 1963年 東京営業所を開設(現・株式会社イシムラ)。
- 1973年 太宰府市に鶴乃子の専用工場が完成。
- 1978年 マシュマロデーのちのホワイトデーキャンペーンを開始。
- 1979年 現社長 3代目石村善悟が社長に就任。同年、洋菓子「BON CINQ」ブランドスタート。
- 1986年 岩田屋(現・岩田屋三越)にて、和菓子技術深耕を目的としたブランド萬年家(はねや)開業。
- 1985年 株式会社マッシィロマン設立。マシュマロの全国展開を開始。
- 1987年 和洋菓子の複合店舗「お菓子の広場いしむら」一号店を福岡市大橋駅前に開店。
- 1988年 福岡県糟屋郡新宮町に和洋菓子の工場が完成。
- 1995年 お菓子の広場いしむらのフランチャイズ展開開始。
- 2003年 本格的なパンブランド「セ・トレボン」を開始。
- 2005年 創業100年。
- 2013年 博多土産のブランド「鶴乃子本舗」を設立。
CM出演者
- 小松政夫 - かつて石村萬盛堂で働いていたことがある。
その他
- 本店は博多祇園山笠追い山の廻り止め(決勝点・ゴール地点)に存在するため、山笠中継時はテレビに良く映る。