真実和解委員会

真実和解委員会（しんじつわかいいいんかい、英語: the Truth and Reconciliation Commission, "TRC"）とは、独裁政治や内戦や人種差別など、公権力や軍事力により、或いは、政府の機関と在野の組織との間におけるテロリズムなどの暴力の応酬などにより、かつて人々の生命や自由などに対する深刻な人権侵害が生じた過去の歴史を抱える国々が、そういった過去の過誤を発見・公表することで、人々の間に過去から積み重なった軋轢を解決するために、それぞれの国ごとに設置された同種の委員会などを呼ぶ総称。正式な名称としては、それぞれに少しずつ異なる。

最も代表的なTRCとしては、南アフリカ共和国におけるアパルトヘイトに対して設置された Truth and Reconciliation Commission （委員長：デズモンド・ムピロ・ツツ - 1984年のノーベル平和賞受賞者）が挙げられる。

一覧

アルゼンチン

• es:Comisión Nacional sobre la Desaparición de Personas （人々の失踪に関する Nacional 委員会）

エルサルバドル

• es:Comisión de la Verdad para El Salvador （エルサルバドルのための真実に関する委員会） - 国際連合が設置した

カナダ

• en:Indian Residential Schools Truth and Reconciliation Commission （インディアン レジデンシャル スクールs 真実和解委員会）

グアテマラ

• en:Historical Clarification Commission （歴史解明委員会・CEH: Comisión para el Esclarecimiento Histórico）

シエラレオネ

• en:Truth and Reconciliation Commission (Sierra Leone) （真実和解委員会）

ソロモン諸島

• en:Truth and Reconciliation Commission (Solomon Islands) （真実和解委員会）

大韓民国

• ko:대한민국 진실화해를위한과거사정리위원회 （真実和解のための過去事整理委員会）

チリ

• es:Comisión Nacional de Verdad y Reconciliación （真実和解のための Nacional 委員会） - es:Informe Rettig （レッティグ報告書）
• es:Comisión Valech （政治的な収監や拷問に関する Nacional 委員会）

東ティモール

• en:Commission for Reception, Truth and Reconciliation in East Timor （東ティモールにおける受容真実和解委員会…ポルトガル語での CAVR: Comissão de Acolhimento, Verdade e Reconciliação de Timor Leste で知られる） - 国際連合東ティモール暫定行政機構が設置した
• id:Komisi Kebenaran dan Persahabatan （インドネシア‐東ティモール 真実友好委員会） - 独立後にインドネシアと共同で設置した

フィジー

• en:Reconciliation and Unity Commission （和解統一委員会）

ペルー

• es:Comisión de la Verdad y Reconciliación (Perú) （真実和解委員会）

南アフリカ

• en:Truth and Reconciliation Commission (South Africa) （真実和解委員会）

モロッコ

• ar:هيئة الإنصاف والمصالحة （公義和解委員会）

リベリア

• en:Truth and Reconciliation Commission (Liberia) （真実和解委員会）

USA

• Greensboro Truth and Reconciliation Commission （グリーンズボロ 真実和解委員会・GTRC）

関連項目

• 死の部隊（インドネシア / 中米・カリブ海諸国 / グアテマラ / エルサルバドル / 南米 / アルゼンチン / チリ）
  • 中米紛争
• ここまで節の名称にだけ記載されている国名へリンク
  • アルゼンチン（混乱と暴力の時代）
    • アルゼンチンの歴史（ペロニスモの時代（1943年-1955年） / 暴力と衝突の時代（1955年-1982年） ）
    • フアン・ペロン大統領
    • イザベル・ペロン大統領
    • ホルヘ・ラファエル・ビデラ大統領
    • レオポルド・ガルチェリ大統領
  • エルサルバドル（サッカー戦争以降）
    • ファラブンド・マルティ民族解放戦線
    • 国際連合エルサルバドル監視団
  • カナダ
  • グアテマラ
    • グアテマラの歴史（グアテマラ内戦）
    • グアテマラ内戦
      • PBSUCCESS作戦
      • 武装反乱軍
    • 国際連合グアテマラ人権監視団
  • シエラレオネ
  • スーダン・ダルフール紛争
    • 国際連合安全保障理事会決議1593
  • ソロモン諸島
  • 大韓民国
    • 保導連盟事件
    • チョ奉岩
    • 盧武鉉
  • チリ（チリ革命とピノチェト時代）
    • チリ・クーデター
    • アウグスト・ピノチェト（大統領時代 / 大統領辞任後）
  • 東ティモール（インドネシア占領 / 国連の暫定統治と独立後の平和構築活動 / 独立後の混乱）
    • サンタクルス事件（独立後の動向）
    • 東ティモール紛争
  • フィジー
  • ペルー（ゲリラ戦争と現代のペルー）
    • ペルーの歴史（ゲリラと現代のペルー）
    • アラン・ガルシア大統領
      • アメリカ革命人民同盟
    • センデロ・ルミノソ
    • トゥパク・アマル革命運動
      • 在ペルー日本大使公邸占拠事件
    • アルベルト・フジモリ大統領
  • 南アフリカ共和国（歴史）
    • 南アフリカ共和国年表（南アフリカ連邦 / 南アフリカ共和国）
    • ネルソン・マンデラ
    • ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト
    • シャープビル虐殺事件（現在）
    • サモラ・マシェル（真実和解委員会の報告書）
  • モロッコ
  • リベリア
  • アメリカ合衆国

出典

外部リンク

• 全般
  • 真実委員会という選択 ―― 紛争後社会の再生のために ――
  • 日本最大の図書館検索サイト カーリル 語りえぬ真実 真実委員会の挑戦
  • Amnesty NEWS RELEASE 2005 JANUARY スーダン：南北和平協定は、スーダンの人権の将来を不確かなままにしている。
  • メールマガジン「読むだけで国際協力」2009年7月号｜世界70カ国にて活動する国際協力NGO、CAREの日本事務局：ケア・インターナショナル ジャパン
  • [http://www.chukyo-u.ac.jp/educate/law/academic/hougaku/data/39/1=2/usami.pdf#search='真実和解委員会' 中京法学��巻１･２号(2004年) (7)7 (特集・国際社会の変貌と人権の諸相) 論説 過去を繕う ――人権侵害補償の道徳的機能―― 宇佐美誠]
    • 宇佐美誠のプロフィール
  • ネパール 真実と和解のための法案が正義の実現を阻害する恐れ ニュース AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN

• 南アフリカ
  • 真実和解委員会 とは - コトバンク
  • 南ア真実和解委員会 - Yahoo!百科事典
  • 真実和解委員会（南アフリカ）とは？
  • 国家の仮面が剥がされるとき 南アフリカ「真実和解委員会」の記録 （アレックス・ボレイン・他）●版元ドットコム
    • 『国家の仮面が剥がされるときー南アフリカ「真実和解委員会」の記録 〈 アパルトヘイト後の南アで人々が必要としたのは処罰ではなく「ウブントゥ (赦し)」だった 〉
  • CiNii 論文 - 真実和解委員会と女性 南アフリカ文学の役割
  • CiNii 論文 - 修復的正義と真実和解委員会の理論的基礎-Villa-Vicencioの理論の検討-
    • （修復的正義と真実和解委員会の理論的基礎-Villa-Vicencioの理論の検討-）_PORTA_（CiNii）
      • 修復的正義と真実和解委員会の理論的基礎--Villa-Vicencioの理論の検討
  • 人権犯罪を調査する「真実和解委員会」、活動開始から10周年 - 南アフリカ　国際ニュース AFPBB News
  • 京都大学学術出版会：紛争後社会と向き合う 南アフリカ真実和解委員会 阿部利洋
    • 21世紀COEプログラム ■多元的世界における寛容性についての研究■ 京都大学大学院文学研究科 ■第９回研究会レジュメ 《報告１》
    • 21世紀COEプログラム ■多元的世界における寛容性についての研究■ 京都大学大学院文学研究科 ■第９回研究会レジュメ 《報告2》
  • Goethe-Institut 連続企画　和解への道- 補償
  • 国立民族学博物館共同研究（若手研究者による共同研究） アジア・アフリカ諸国における裁判外紛争処理の再編が旧来の多元的法体制に与える影響についての共同研究 （第３報告 「真実」の行方：南アフリカの真実和解委員会とその後 海野るみ（お茶の水女子大学）＝特別講師）
  • 広島平和研究所 連続市民講座－2007年前期 「世界の平和思想と実践 ――その多様性と普遍性を探る」 第1回：「南アフリカ『真実和解委員会』の経験」 講師：永原陽子・東京外国語大学准教授（5月24日）
  • ゑれきてる~特集「枠組みが変わる」~1．問われる歴史学の方法論（3）
  • 「真実和解委員会」に関する講演会のお知らせ-（財）人権教育啓発推進センター活動紹介
    • ジェレミー・サルキン氏講演会のご案内
  • アムネスティ 映画コレクション ： 映画「ツォツィ」の背景を知るためのキーワード AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN
  • グローバリズムか、「抵抗の五〇〇年運動」か
  • 南アフリカの「真実和解委員会」
  • 永原陽子「和解と正義――南アフリカ「真実和解委員会」を越えて」（内海・山脇編『グローバル時代の平和学３』法律文化社，2004，第６章）
  • イン・マイ・カントリー
  • 「Red Dust」・・・2004年にイギリスと南アフリカ合作で製作された映画

• 東ティモール
  • あなたの目でみる国造りの現場　第I期派遣：東ティモール民主共和国
  • 東ティモール真実和解委員会関係者の訪日について 平成15年2月21日
  • 東ティモール民主共和国 平和の定着 プロジェクト形成調査報告書 平成17 年3 月 独立行政法人 国際協力機構 アジア第１部
  • BS世界のドキュメンタリー ＜シリーズ　南アフリカ　第1週　人種差別との闘い＞ 赦すことはできるのか　～南ア 真実和解委員会の記録～
  • 25today - オーストラリアの最新情報を提供 Powered by 日豪プレス 「普通の国」へ 脱皮めざす東ティモール
  • 参議院の動き：参議院ホームページ 江田参議院議長一行の海外派遣 H20.6.25-7.4
    • 江田五月　活動日誌　2003-02-28 11時から、超党派の東ティモール議連。私は会長です。
  • 受容・真実・和解委員会 ジョビト・レゴ神父のお話し 2003年3月13日
  • 東ティモール受容真実和解委員会 ラオ・ハムツク会報 第4巻5号 2003年11月
  • 特集・アジア各地の平和構築に向けた取り組み Part3 東ティモール受容真実和解委員会 －受容と和解をめざして真実を糾明する
    • 受容真実和解委員会 「虐殺」についての公聴会
  • ヒューライツ大阪 - 第1回アジア・太平洋人権レビュー2005研究会の報告
  • AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN - 正義は否定されるのか？ 東ティモール
  • 第八章 傷ついた心をどう癒すのか －平和構築の“隠れた”課題－

• ペルー
  • ペルー真実和解委員会最終報告書（下を和訳）
    • 公式な英訳
    • 原文（スペイン語）
  • Amnesty NEWS RELEASE 2003 AUGUST ペルー：真実和解委員会報告書 - 真実、正義そして和解への重要な一歩
  • グローバルＣＯＥプログラム「コンフリクトの人文学国際教育研究拠点」 「コンフリクトの人文学」セミナー 第９回 「暴力の記憶と民主主義の確立：ペルーの経験から考える」 “MEMORIA DE LA VIOLENCIA Y CONSOLIDACION DE LA DEMOCRACIA: REFLEXIONES A PARTIR DE LA EXPERIENCIA PERUANA” 講師： サロモン・レルネル・フェブレス博士

• 大韓民国
  • 中央日報 - 【社説】国は言論統廃合の被害救済措置を取れ
  • 暴かれる韓国最大のタブー「保導連盟事件」 | 報道特集
  • 朝鮮戦争時、韓国人25万人が同胞による虐殺の犠牲に、調査進む　写真3枚　国際ニュース AFPBB News
  • 韓国速報 真実和解委「6・25時報道連盟員4934人虐殺確認」
  • 日帝強占下強制動員被害真相糾明等に関する特別法の一部改正法律案
  • 質問広場韓国･真実和解委員会の活動期限は2010年4月。なんで期限をつくらないといけないのでしょうか？ (投票順) - ﾓﾊﾞｹﾞｰﾀｳﾝ