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瀋陽級駆逐艦

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瀋陽級駆逐艦
概歴
艦種 (防空)ミサイル駆逐艦
艦級 051C型 Luzhou class(旅洲型)
建造期間 2003年 - 2006年
就役期間 2006年 - 現在
前級 蘭州級駆逐艦(052C型)
要目
排水量 満載:7,100t
全長 155.0m
全幅 17.0m
吃水 6m
機関 CODOG方式 2軸推進
DA/DN80 ガスタービン(48,600hp 2基
陝西製ディーゼル[1] 2基
速力 30ノット (56 km/h)
航続距離  
乗員
兵装 100mm単装砲 1基
730型 30mmCIWS 2基
鷹撃83 SSM 4連装発射機 2基
B-203A VLS(48セル)
(リフ-M SAM用)
1基
324mm短魚雷3連装発射管 2基
艦載機 着艦スペースのみ
レーダー フェーズドアレイレーダー 1式

瀋陽級駆逐艦(しんようきゅうくちくかん、シェンヤン,051C型、PLAN destroyer Shenyang-class,051C-type)は、中国人民解放軍海軍が開発した最新型の防空ミサイル駆逐艦中国側の型式名称は051C型NATOコードネームは、旅洲型(Luzhou-class)である。大連造船所で建造・進水し、北海艦隊に所属。

Global Securityによれば、2015年までに6隻を配備する予定との説もあるが詳細は不明。

概要

瀋陽級の艦体は深セン(051B型・旅海型)を大型化し、より洗練にしたものであるが、艦体が瀋陽級の前級にあたり2004年より就役を始めた蘭州級(052C型・旅洋II型)ほどステルス性を重視した断面設計になっていない。また、発進機関としては現在主流のガスタービンエンジンではなく蒸気タービンエンジンを使用していると思われる。

瀋陽級は対艦兵器として中国が開発した国産のYJ-83対艦ミサイル、対空兵器としてロシア製のS-300FM フォールト-Mの輸出型であるリフ-M艦隊防空ミサイル・システムを装備している。リフ-M防空ミサイルシステムの原型となったS-300F フォールトは、1980年以降のすべてのソ連・ロシア製ミサイル巡洋艦に装備されており、高い防空能力を有している。S-300Fは垂直発射システムを採用し、その設置箇所の一部に格納庫スペースを使用したため、ヘリコプター搭載は不可能となり、飛行甲板のみが後部に備えられている。

蘭州級駆逐艦(052C型)のような大型のフェーズドアレイレーダーはないが、ミサイル誘導用に回転式のフェーズドアレイレーダーを搭載している。

同型艦

関連項目

脚注・参考文献