山寨

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山寨
各種表記
繁体字 山寨
簡体字 山寨
拼音 shānzhài
発音: シャンツァイ
英文 shanzhai
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山寨(さんさい、shānzhài)とは、中華人民共和国での盗作品(パクリ)のこと。海外ブランドのエレクトロニクス製品などのコピー商品に、この名称が用いられることが多い。現在はさらに広義の「ニセモノ」「パクリ」一般のことをさすこともある。

本来の意味は盗賊などが、人里離れた山で立てこもった城塞を指す。これが広東省を中心に、違法なコピー商品を製造する地下工場のことを指す用語となり、併せてコピー商品そのものに対しても山寨の名称が用いられるようになった。

概要[編集]

中華人民共和国著作権特許などの知的財産権が無視されることが横行し、違法なコピー商品が取り締まられずに容易に市場で流通したりする現象。大手携帯メーカーのコピー商品は、「山寨機」(パクリ機)と呼ばれ、年間1億台以上が生産されている。新製品の登場してから1ヶ月程度でコピーを売り出したりと、ゲリラ商法が横行している。パクリ機のブランド名は、「SONY」は「SUNY」、「NOKIA」は「NOKLA」などがある。他にも「山寨小筆電(パクリミニノートPC)」「山寨軟件(パクリソフトウェア)」などが横行している。「山寨汽车(パクリ自動車)」は山東省を中心に生産されている。

山寨主義[編集]

「山寨精神」(パクリ精神)、「山寨主義」(パクリ主義)は中国の文化や工業発展の過程として肯定する意見もある[1]。かつては「農業は大寨に学べ」と言われたが、今は「産業は山寨に学べ」とも言われる[2]。山寨主義は違法であり、今後の中国の発展を妨げるものとする意見もある(上記記事)。

山寨文化[編集]

模倣文化がインターネットを通じて草の根的に拡大する文化現象を指す「山寨文化」(パクリ文化)という言葉も生まれている。低予算のニセイベントや番組、パクリ企画などを揶揄してそう呼ばれている。日本のNHK紅白歌合戦に当たる中国中央電視台春節聯歓晩会パロディーである「中国山寨電視台春節聯歓晩会」の様な番組が制作されたり、山寨版明星(パクリスター)なども登場している。中国の地方テレビ局では「山寨周杰伦」(パクリジェイ・チョウ)、「山寨刘德华」(パクリ・アンディ・ラウ)、「山寨王菲」(パクリ・フェイ・ウォン)などが登場する。

参照[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「“山寨”式颠覆」http://tech.163.com/09/0420/10/57BBE6EL0009388P.html
  2. ^ http://it.people.com.cn/GB/42891/42895/8600580.html

関連項目[編集]