YJ-82 (ミサイル)

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YJ-82
JF17-10-114-1748.jpg
種類 対艦ミサイル
製造国 中華人民共和国の旗 中国
性能諸元
ミサイル直径 0.36m
ミサイル全長 6.392m
ミサイル全幅 1.22m
ミサイル重量 815kg
弾頭 165kg 遅延信管付半徹甲弾
射程 120 km (65 nmi)
推進方式 固体燃料ロケット(ブースター)+
ターボジェット(サステナー)
誘導方式 INS(中途航程)+ARH(終末航程)
飛翔速度 マッハ0.9
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YJ-82中国語: 鷹撃-82、「ワシの打撃」の意。輸出名:C-802NATOコードネームCSS-N-8 Saccade)は、中国海鷹電気機械技術研究院(別名:第三研究院)が開発し、1989年に公開された中国対艦ミサイルである。航空機艦船潜水艦や陸上車両から発射することができる。

設計[編集]

YJ-82対艦ミサイルは、YJ-8(C-801)の射程を伸ばした派生型である。 YJ-82の外見はYJ-8と非常に似ており、YJ-8と同じ固体ロケットブースター及び誘導システムを採用している。 YJ-82とYJ-8の最も大きな違いは主エンジンを固体ロケットモーターからターボジェットエンジンに変更しているところであり、燃料を搭載するために胴体がやや延長されていることである。 YJ-82の射程はYJ-8の40km(YJ-81/C-801Aの80km)から120kmまで延伸されたとされる。 YJ-8シリーズ(YJ-82を含む)は西側の設計思想に基づいて開発され、HY-2(シルクワーム)ソ連P-15とはなんら関係はない。

配備[編集]

中国海軍では採用されなかったものの(YJ-83は採用)、報道によれば1991年湾岸戦争後にイランはおよそ60発のYJ-82(地上発射型)を購入しているようである。

空中発射型のYJ-82はYJ-82K(C-802K)と命名され、JH-7戦闘爆撃機はこれを4発携行できる。

中国はまた、YJ-82の設計を元にしたYJ-83(C-803)対艦ミサイルを完成させている。同じくターボジェットエンジンを使用するが、射程は150-200kmまで延伸され、終末段階ではマッハ1.5に達するとされている。 また、胴体にはデータリンク用のアンテナが装備され、偵察機ヘリコプターから目標への中間誘導を得ることができる。

派生型[編集]

江衛型フリゲートのYJ-83 SSM発射筒
YJ-82(C-802)
基本型
YJ-82K(C-802K)
空中発射型
YJ-83(C-803)
超音速長射程型。射程:150-200km 速度:マッハ1.5
YJ-83K(C-803K)
空中発射型
Noor
イラン開発型。2000年の報道によればイランと北朝鮮は合同でC-802より高い命中度を目指した改良型を開発しているという。まずイランがやや旧式化したものを中国から入手し、北朝鮮に渡したとされる。

["N. Korea, Iran Jointly Develop Missile: Report" Korea Times February 17, 2000].

使用国[編集]

戦歴[編集]

2006年7月14日ヒズボライスラエルの艦船に対して使用した。2発が発射され、うち1発がAhi-ハニトに命中、4人の乗員が死亡した。 通常、艦船にはYJ-82などの対艦ミサイル攻撃を防ぐためにCIWS対空ミサイルチャフECMなど多層の対空防御システムを持つ。しかし、イスラエル海軍は、これらを以下の理由により意図的に機能させていなかった。

  • ヒズボラが対艦ミサイルを保有していないと想定していたため。
  • 艦船の近くには作戦行動中のイスラエル空軍機が多数おり、システムの誤作動や誤認などによる友軍機への誤射を避けるため。中東のテレビ局による報道

外部リンク[編集]