恋路駅
恋路駅 | |
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ホーム レ-ル再敷設後の様子 | |
こいじ KOIJI | |
◄松波 (1.8 km) (0.8 km) 鵜島► | |
所在地 | 石川県鳳珠郡能登町恋路 |
所属事業者 | のと鉄道 |
所属路線 | のと鉄道能登線(廃止時) |
キロ程 | 48.2 km(穴水起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)9月21日* |
廃止年月日 | 2005年(平成17年)4月1日 |
備考 |
*仮停車場として開業 路線廃止にともなう駅廃止 |
恋路駅(こいじえき)は、かつて石川県鳳珠郡能登町恋路にあった、のと鉄道能登線の駅(廃駅)。
概要
急行停車駅(ただし「のと恋路号」のみ)。2005年(平成17年)、能登線の廃止により廃駅となった。全国的にも珍しい「恋」のつく駅であるため[1]、廃止された今でも多くの訪問者がある。
東日本大震災後、地元の宗玄酒造が駅に近い宗玄隧道(宗玄トンネル、約130メートル)を買い取り、津波に備えた製品保護と味の熟成のため、酒蔵として活用している[2][3]。旧恋路駅への観光客が多いことから、同社は宗玄トンネルと旧恋路駅間の約300メートルに線路を再敷設して、2013年4月1日から奥のとトロッコ鉄道(愛称「のトロ」)と呼ばれるトロッコ(軌道自転車)を走らせている[3][4][5]。また、この「のトロ」は開設した2013年度のグッドデザイン賞を受賞している[6]。
駅名の縁起のよさから恋路駅行き記念切符の需要があったが、当駅は無人駅のため隣の松波駅で発行されていた[7]。現在は宗玄酒造で入手できるほか[8]、のと鉄道でも恋路行き切符を封入したキーホルダーを販売している[9]。
歴史
- 1964年(昭和39年)9月21日[10]:日本国有鉄道(国鉄)能登線の仮停車場として開業(夏季のみ営業)。
- 1969年(昭和44年)10月1日:臨時乗降場に変更。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道に承継され、臨時駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月25日:のと鉄道に転換、同時に通年営業駅に昇格。
- 2005年(平成17年)4月1日:能登線廃止に伴い廃駅。
駅構内
単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅であり、ホーム上に待合所があるのみ。
(当駅の)ホームは築堤上にあり、地上部とは階段で結ばれていた。
駅周辺
隣の駅
脚注
- ^ 他に「恋」のつく駅として、母恋駅、恋山形駅、恋ヶ窪駅、恋し浜駅がある。
- ^ 廃線めぐり(3)恋路に続く酒蔵トンネル『読売新聞』朝刊2017年5月5日
- ^ a b “北陸初のトンネル貯蔵酒を販売 低温熟成で味がまろやかに”. 石川県産業創出支援機構 (2013年4月5日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “廃線の線路をトロッコで走ろう! 石川・奥のとトロッコ鉄道が楽しそう”. Jタウンネット (2017年2月16日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “石川県珠洲市で「奥のとトロッコ鉄道」開業! 足こぎトロッコで奥能登を走る”. マイナビニュース. (2013年4月5日) 2020年5月3日閲覧。
- ^ 奥のとエリア活性化「トロッコ鉄道事業&日本酒のトンネル貯蔵をはじめとする酒蔵ツーリズムによる地域振興」 - グッドデザイン賞公式サイト
- ^ 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』、JTBパブリッシング、2008年、151頁。ISBN 978-4-533-07145-4
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻550号(2012年8月号)、81 - 83頁。
- ^ “記念入場券”. のと鉄道. 2015年8月4日閲覧。
- ^ 『日本国有鉄道停車場一覧 昭和60年6月1日現在』日本交通公社、48頁
関連項目
- 廃駅
- 愛冠駅
- 村下孝蔵 - 発表した楽曲の中に『恋路海岸』という曲が在り、歌詞中に恋路駅のことを唄っていると思われる箇所が在る。また、曲が収録されているアルバムにも列車が来るのを待つ少女が駅舎の無い待合室のみの駅ホームに佇む村上保の切り絵が載っている。
外部リンク
- 能登町観光ガイド 奥のとトロッコ鉄道「のトロ」 - 能登町
- ほっと石川旅ねっと 奥のとトロッコ鉄道「のトロ」 - 石川県観光連盟
- 石川さん旅日記 奥能登トロッコ鉄道 - 石川テレビ放送