軌道自転車
軌道自転車(きどうじてんしゃ)とは、鉄道線路上を走り、自転車のようにまたがって乗車する車両。元来は自転車またはバイク(オートバイ)の部品を使用して製作されていたが、現在は各メーカーによる専用車体で製作されている。
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概要 [編集]
線路の上を走る自転車、バイクで、レールバイクと呼称されることもある。線路の上を走るため、分類上鉄道である。形状は二輪自転車を改造したものや、新しく製造した四輪のものなどがある。自転車のように人力で駆動するものも、バイクのようにエンジンで駆動するものもある。
現在、実際に保線作業で使われているものはほとんどエンジン付きで、エンジンで動くものは軌道自動自転車という。
通常は前にしか進めないため、方向転換の際には線路から持ち上げて向きを変える必要があるが、メーカーによっては前後進が可能なタイプもある。
エンジン付きの場合、運転方法はバイクと同様にスロットルグリップをひねるか、右手親指でスロットルレバーを操作するものや、ブレーキ操作とスロットルが一体となった操作レバーを操作するものもある。
スターターはセルモーター付のものと、勢いよく紐を引くタイプのリコイルスタートのものがある。
なお、2010年11月に開催された鉄道技術展において、国内の主要メーカーがモーター駆動の電動式を発表した。
使用目的 [編集]
観光用 [編集]
日本では、美幸線の廃線を活用したトロッコ王国美深や高千穂鉄道の廃線を活用した高千穂あまてらす鉄道があるほか、旧神岡鉄道線の廃線でも「レールマウンテンバイク」というイベントが春から秋にかけて開催されており、利用客が自分で運転できる(レールマウンテンバイク 公式サイト)。
他の国では、主にドイツ、スウェーデン、ノルウェー、ポーランドなどのヨーロッパの山岳観光地で多く存在しているほか、韓国でも廃線跡を活用したものなどが複数存在する。
利用客がペダルをこいで前進する場合と、原動機を備えている場合の双方があり、走行距離は数kmから10数km程度である。営業は、週末や観光シーズンのみに限定されている場合が多い。路線は鉄道の廃線を使用することが多く、新しい形態のレクリエーションおよびレジャースポーツとして注目を集めている。
線路保守用 [編集]
主に保線作業に使われる。台風などの災害時における線路巡回や、夜間等に実施される軽作業時の移動・運搬用として使用されるのが多い。
基本的に保線用の職員が運転するものであるが、一般の人向けなどに体験乗車・運転を行っているところもある。小湊鉄道のものは年に2回(5月と11月)、一般の人でも体験運転できる。
その他 [編集]
鉱山鉄道内での作業用に、使用される事例もある。また、ロシア東部など一部の国・地域では、沿線住民が鉄道線路を断りなく使用し、個人的に軌道自転車を運転して移動する事例もあるようである。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- ヨーロッパのレールバイク一覧 (英語)
- 旌善レールバイク - 韓国にある観光用レールバイク
- 東光産業株式会社 - 国内の軌道自動自転車メーカー(スーパーカートシリーズ)
- 『内外品使用成績比較調. 土木工事関係ノ部』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)軌道自動自転車写真 1930年