大船軒
株式会社大船軒(おおふなけん)は、神奈川県鎌倉市岡本にある、弁当などの製造を行う食品会社である。大船駅を中心に駅弁の販売[1]、駅そば店の営業なども行っている[2]。
歴史
創業者の富岡周蔵は、大船駅の開業(1888年(明治21年))のころに大船に移り駅前で旅館を営業していた。その後駅構内での弁当販売を思い立ち、1898年(明治31年)に販売許可を申請、5月6日に許可がおり、5月16日に営業を開始した[1]。この年が大船軒のはじまりとされている。申請書に記された販売品目には「弁当」「鮨」「茶」「玉子」などが記載されていた。[3]
翌1899年(明治32年)には、その後大船軒の定番商品となるサンドイッチ弁当を発売。このサンドイッチ弁当は、サンドイッチの一般化につながった。またサンドイッチに使用するハムは当初輸入品であったが、自家製造を始めたところ好評だったため、1900年(明治33年)には関連事業として独立させ、鎌倉ハムの製造販売を行う鎌倉ハム富岡商会が設立された[4]。1913年(大正2年)4月には漁港料理の鰺の押し寿司を駅弁化して発売。1931年(昭和6年)3月に株式会社化、および新社屋(現在の本社事務所)落成。更にその後、シュウマイの販売、小田急電鉄藤沢駅での構内営業、企業内食堂の請負などを大戦前までに展開した。[3]
- 1898年(明治31年):創業。5月16日に営業を開始。
- 1899年(明治32年):サンドイッチ弁当を発売。
- 1900年(明治33年):鎌倉ハム富岡商会が独立。
- 1913年(大正2年)4月:鰺の押寿司を発売。
- 1931年(昭和6年)3月:株式会社化、新社屋(現在の本社事務所)落成。
- 1957年(昭和32年):駅そばの営業開始[2]。
- 1999年(平成11年)6月1日:東日本旅客鉄道(JR東日本)の政策により同社子会社日本レストランエンタプライズとの合弁会社「大船軒トラベルフーズ」を設立し、販売部門をトラベルフーズに移管した。
- 2007年(平成19年)12月2日:「特上鰺の押寿し」の製造日時と消費期限を誤ったシールを貼ったまま販売した誤表示問題を発生。
- 2012年(平成24年)7月:同じ鎌倉市で唯一の大学である鎌倉女子大学の家政学部家政保健学科と共にオリジナル折り詰め弁当を販売(同年7月のみの限定)。
販売している駅
- 駅弁(鯵の押寿しなど)