北尾まどか

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Bcxfu75k (会話 | 投稿記録) による 2022年11月5日 (土) 16:08個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎普及活動: www.47news.jp)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

 北尾まどか 女流二段
名前 北尾まどか
生年月日 (1980-01-21) 1980年1月21日(44歳)
プロ入り年月日 2000年10月1日(20歳)
女流棋士番号 43
出身地 日本の旗 日本東京都目黒区
所属 日本将棋連盟(関東)
日本女子プロ将棋協会
→日本将棋連盟(関東)
師匠 西村一義九段
段位 女流二段
女流棋士DB 北尾まどか
2019年3月20日現在
テンプレートを表示

北尾 まどか(きたお まどか、1980年1月21日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士東京都目黒区出身。西村一義九段門下。女流棋士番号は43。かつては日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属しており、所属時のLPSA番号は17。

棋歴

幼少時に父から将棋を教わる。本格的に将棋を始めたのは高校の時で、そこから1年余りでアマチュア二段程度になった。

1997年10月、17歳の時に女流育成会に入会。3年余りを経て2000年10月に女流2級としてデビューした。

2003年4月1日、女流初段に昇段。

2007年5月、LPSA(日本女子プロ将棋協会)に移籍。

2008年6月6日、1dayトーナメント(第13回)で優勝[1]。その一方で教室事業や1dayトーナメントの企画・運営を担当し、2008年5月にLPSAの理事に就任して運営に携わった。

翌年の2009年6月1日、LPSAを退会[2]。北尾は「フリーの女流棋士」としての現役続行を希望しており[3]、日本将棋連盟にその旨を伝えた[4]。これを受けた連盟は「女流棋士の対局権利について」と題した公式発表を6月10日付で行い、「フリーの女流棋士」の対局権利の確保についての方針を示した[4][注釈 1]

2009年9月から翌3月までNHK教育テレビでNHK将棋講座『先崎学のすぐわかる現代将棋』の聞き手を務めた。

2010年度の第37期女流名人位戦A級リーグに在籍。

2011年4月1日、連盟の客員棋士であった北尾は、日本将棋連盟女流棋士会に再入会し、連盟所属の現役女流棋士に復帰[5]

2013年8月17日 第7期マイナビ女子オープンでアマチュアに勝利し、女流二段に昇段。

普及活動

北尾は女流棋士として活動する一方で、普及活動には特に熱心に力をいれていて、LPSAを退会後の2010年1月20日に将棋普及のための会社である「株式会社ねこまど」を設立し、将棋教室やイベント開催などの普及活動を始める。とちぎ将棋まつり[6]や2013年に開始以降年に数度行われる、女流棋士のイベントである「将棋対局~女流棋士の知と美~」[7]では、ねこまどが企画として参加し、北尾自身も総合プロデューサーとして毎回出演している。

またLPSAに所属していた2008年に「どうぶつしょうぎ」のルールを考案。発売以来累計60万個を突破するヒット商品となり、さらに2010年にはそのどうぶつ将棋をベースに「ごろごろどうぶつしょうぎ」を監修、2012年にはどうぶつしょうぎよりもさらに駒の数の少ない「アンパンマンはじめてしょうぎ」を監修するなど[8]、プロデューサーとして各地でどうぶつ将棋などのイベントを開催している。

一方で国内だけはなく、海外への普及活動も熱心で、年に数回欧米やアジア各地に普及活動のために出張している[9]。中でも、2008年ごろからポーランド国内でインターネットを中心に将棋を始めていたカロリーナ・ステチェンスカを2011年の夏に日本に自宅に招待するなどし、その後も将棋の修行・世話をするなど研修会を経て2017年に女流棋士になる過程で極めて大きな役割を果たした[10]。2019年2月7日に第1期ヒューリック杯清麗戦で事実上の師弟対決である北尾とカロリーナの対局が行われ、カロリーナが勝利し、対局後カロリーナは北尾に対して感謝の意を述べている[11]

棋風

昇段履歴

書籍

単行本

  • 先崎学のすぐわかる現代将棋 (NHK将棋シリーズ)(2010年7月14日、NHK出版)先崎学との共著
  • Joseki at a Glance (Glance Shogi Series)(2011年1月、ねこまど舎)週刊将棋「将棋・ひと目の定跡」英訳版、翻訳:川崎智秀
  • どうぶつしょうぎQ 1キャッチと王手(2011年9月25日、幻冬舎)川崎智秀と共著、イラスト:藤田麻衣子
  • Edge Attack at a Glance (Glance Shogi Series) (2012年1月、ねこまど舎)週刊将棋「将棋・ひと目の端攻め」英訳版、翻訳:川崎智秀
  • どうぶつしょうぎQ 2王手と詰み(2012年9月25日、幻冬舎)川崎智秀と共著、イラスト:藤田麻衣子
  • Sabaki at a Glance (Glance Shogi Series)(2013年1月、ねこまど舎)翻訳:川崎智秀
  • THE BOOK OF DOBUTSUSHOGI(2013年1月、ねこまど舎)翻訳:川崎智秀
  • やさしくてよくわかる!はじめての将棋レッスン(2018年5月15日、日本文芸社)

監修

脚注

注釈

  1. ^ 後に中井広恵LPSAを退会し、フリーの女流棋士として現役を継続しているが、フリー女流棋士時代の北尾と同様に、連盟の2009年06月10日付の公式発表「女流棋士の対局権利について」によって対局権利を確保しているものと思われる。

出典

  1. ^ LPSA 2008年6月6日 『宇都宮とちのきカップ・女流棋士トーナメント(6/8)』
  2. ^ 北尾まどか女流初段 退会のお知らせ”. 日本女子プロ将棋協会. 2009年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月16日閲覧。
  3. ^ 『フリー女流棋士宣言!』”. 将棋の輪. 北尾まどか. 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月16日閲覧。
  4. ^ a b 女流棋士の対局権利について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月16日閲覧。
  5. ^ 北尾まどか女流初段が女流棋士会に再入会”. 日本将棋連盟. 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月16日閲覧。
  6. ^ とちぎ将棋まつり公式サイト「後援・協賛」
  7. ^ 第七回「将棋対局~女流棋士の知と美~」のご案内
  8. ^ アンパンマン はじめてしょうぎ|それいけ!アンパンマン”. セガトイズ. 2017年2月6日閲覧。
  9. ^ まどかと巡る世界将棋紀行
  10. ^ 世界を変えたカロリーナ~その1~”. 47NEWS. 共同通信社. 2019年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月6日閲覧。
  11. ^ 北尾まどか (2019年2月6日). “ツィート”. Twitter. 2019年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月6日閲覧。

関連項目

外部リンク