レナード・ニモイ
レナード・ニモイ Leonard Nimoy | |||||
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本名 | Leonard Simon Nimoy | ||||
生年月日 | 1931年3月26日 | ||||
没年月日 | 2015年2月27日(83歳没) | ||||
出生地 | マサチューセッツ州ボストン | ||||
死没地 | カリフォルニア州ロサンゼルス | ||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||
職業 |
俳優 映画監督 | ||||
活動期間 | 1951年 - 2013年 | ||||
配偶者 |
Sandra Zober (1954–1987) Susan Bay (1988– ) | ||||
主な作品 | |||||
『スタートレック』シリーズ | |||||
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レナード・ニモイ(Leonard Nimoy/ˈniːmɔɪ/、本名Leonard Simon Nimoy, 1931年3月26日 - 2015年2月27日)は、アメリカの俳優、映画監督。
経歴
マサチューセッツ州ボストン出身。ユダヤ系ロシア移民の家庭に生まれる。8歳のとき、ボストンのボウディン劇場で映画『ノートルダムのせむし男』を観る。そこでチャールズ・ロートン演じるカジモドに感情移入をしたのが、役者になるきっかけだったとしている。のちにボストンカレッジを中退してカリフォルニアへ移り、役者として生活するようになる。『キッド・モンク・バローニ』で映画俳優として主演デビューする。
アメリカのSFテレビドラマシリーズ『スタートレック』に登場するバルカン人、Mr.スポック役の俳優として有名である。『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』と『スタートレックIV 故郷への長い道』では監督、『スタートレックVI 未知の世界』では原作・製作総指揮も務めている。『スパイ大作戦』では第4シーズンと第5シーズンにグレート・パリス役でレギュラー出演もしている。TVシリーズ以外の作品としては1978年の『SF/ボディ・スナッチャー』での出演が知られる。優れた演技者でもあり、監督としても、数多くの作品でメガホンを取った。
2010年4月21日、俳優業引退を発表[1]したが、2011年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で復帰した[2]。また、テレビドラマ『FRINGE』の第4シーズン最終話(2012年5月放送)などにもゲスト出演している。2013年に公開された『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が最後の出演作品となった[3]。
2014年、30年以上喫煙をやめていたが慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断されたことをツイッター上で表明[4]。2015年2月19日、同疾患による胸の痛みが原因でロサンゼルス市内の病院に搬送され[5]、同月27日にCOPDのため自宅で83歳で死去した[6][7]。最後のツイートは“A life is like a garden. Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory. LLAP”(人生は庭園のようなものだ。ときに完璧な瞬間があっても、それは束の間で、思い出に残るのみ。長寿と繁栄を)だった[8]。
家族
ニモイは2度の結婚歴があり、1954年に女優のサンドラ・ゾーバーと結婚、アダム・ニモイとジュリー・ニモイを儲けたが、1987年に離婚した。1988年に映画監督マイケル・ベイの従姉妹で女優のスーザン・ベイと再婚した。息子のアダムは後に監督となった。
主な出演作品
テレビドラマ
- コンバット! Combat! テレビドラマ 第109話「ドイツ将校は誰だ?」THE RAIDER - バウム二等兵役
- 宇宙大作戦 Star Trek: The Original Series - Mr.スポック役
- スパイ大作戦テレビシリーズ Mission: Impossible - グレート・パリス役
- 刑事コロンボ 「溶ける糸」 A Stitch in Crime テレビドラマ - バリー・メイフィールド役
- ゴルダと呼ばれた女 A Woman Called Golda 1982年 - モリス・メイヤーソン役
- マルコ・ポーロ Marco Polo 1982年 - アクメット役
- パトカーアダム30 T. J. Hooker 1983年 - ポール・マクガイア警部役("Vengeance Is Mine" ゲスト出演)
- 忘れないで Never Forget - メル・マーメルスタイン役
- フェアリーテール・シアター/『ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ』 Faerie Tale Theatre (1987)
- 新スタートレック Star Trek: The Next Generation Unification 1991年 スポック大使役 『スタートレックVI 未知の世界』がきっかけの後日談
- 新アウターリミッツ The Outer Limits(1995) - サーマン・カトラー役
- フリンジ Fringe (2008-) テレビシリーズ - ウィリアム・ベル役
演劇
- ヴィンセント - テオドルス・ファン・ゴッホ役
- 屋根の上のヴァイオリン弾き - テヴィエ役
- オリヴァー!
- キャメロット - アーサー王役
- エクウス Equus
- 王様と私 - 国王役
- ガラスの仕切りにいる男 - ゴールドマン役
- カリギュラ - カリグラ役
映画
- キッド・モンク・バローニ (Kid Monk Baroni)
- SF/ボディ・スナッチャー (Invasion of the Body Snatchers)
- スタートレック (Star Trek: The Motion Picture)
- スタートレックII カーンの逆襲 (Star Trek II: The Wrath of Khan)
- スタートレックIII ミスター・スポックを探せ! (Star Trek III: The Search for Spock)
- スタートレックIV 故郷への長い道 (Star Trek IV: The Voyage Home)
- スタートレックV 新たなる未知へ (Star Trek V: The Final Frontier)
- スタートレックVI 未知の世界 (Star Trek VI: The Undiscovered Country)
- ページマスター
- スター・トレック(Star Trek)
- マーシャル博士の恐竜ランド - 声の出演
- トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン - センチネル・プライムの声
- スター・トレック イントゥ・ダークネス (Star Trek Into Darkness) (2013)
アニメ
- まんが宇宙大作戦 - Mr.スポック役
- トランスフォーマー ザ・ムービー - ガルバトロン、ユニクロン(断末魔声のみ)
- ザ・シンプソンズ The Simpsons - 本人役でゲスト出演
- インヴェイジョンUSA - コンラッド将軍
- アトランティス 失われた帝国 - アトランティス王
ゲーム
- Star Trek: Judgment Rites - Mr.スポック役
- アトランティス 失われた帝国 - アトランティス王
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ - マスター・ゼアノート
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] - マスター・ゼアノート
- シーマン~禁断のペット~ - 英語版ナレーター
- シヴィライゼーション4 (Civilization IV) - ナレーター
CM出演
ミュージックビデオ
- ブルーノ・マーズ (The Lazy Song) - Alternate Version (エレクトラ・レコード、2011年) - 主人公の老人
監督作品
主な著書
- I Am Not Spock (1977年) - 自伝。
- 『わたしはスポック』(I Am Spock, 1995年)富永和子訳、扶桑社〈扶桑社文庫〉、2001年 - 自伝。
音楽作品
- Mr. Spock's Music from Outer Space (1967年) - ナレーションや選曲に加えてボーカルも担当している。
- The Two Sides of Leonard Nimoy (1968).
- The Way I Feel (1968).
- The Touch of Leonard Nimoy (1969).
- The New World of Leonard Nimoy (1970).
脚注
- ^ 「スター・トレック」のミスター・スポックが俳優を引退!レナード・ニモイ60年間の俳優生活に幕 - シネマトゥデイ映画ニュース、2010年4月21日
- ^ 「スター・トレック」のミスター・スポックが引退を撤回!『トランスフォーマー』新作でセンチネル・プライム声優に - シネマトゥデイ映画ニュース、2011年4月2日
- ^ “「ミスター・スポック」永遠の旅へ 「スタートレック」L・ニモイさん死去”. 東京新聞. (2015年2月28日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ “元祖「ミスター・スポック」が肺疾患に、禁煙を呼び掛け”. ロイター (ロイター通信社). (2014年2月7日) 2014年2月9日閲覧。
- ^ “『スター・トレック』ミスター・スポック役のレナード・ニモイ、胸の痛みを訴え病院へ緊急搬送” (日本語). 海外ドラマNAVI. (2015年2月26日) 2015年2月28日閲覧。
- ^ “Leonard Nimoy, Spock of ‘Star Trek,’ Dies at 83” (英語). The New York Times. (2015年2月27日) 2015年2月28日閲覧。
- ^ “米俳優レナード・ニモイさん死去 ミスター・スポック役”. 共同通信社. 47NEWS. (2015年2月28日) 2015年2月28日閲覧。
- ^ J. Freedom du Lac (2015年2月27日). “Leonard Nimoy’s final public words: ‘Live long and prosper’” (英語). The Washington Post 2015年3月26日閲覧。