王様と私
| 王様と私 | |
|---|---|
| The King and I | |
| 監督 | ウォルター・ラング |
| 脚本 | アーネスト・レーマン |
| 製作 | 20世紀フォックス・スタジオ チャールズ・ブラケット |
| 出演者 | ユル・ブリンナー デボラ・カー |
| 音楽 | リチャード・ロジャース オスカー・ハマースタイン2世 アルフレッド・ニューマン |
| 撮影 | レオン・シャムロイ |
| 編集 | ロバート・L・シンプソン |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 133分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 タイ語 |
| 興行収入 | 21,300,000ドル(北米興収) 8,500,000ドル(北米配収) |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『王様と私』(おうさまとわたし、The King and I)は、マーガレット・ランドンが1944年に発表した小説「Anna and the King of Siam」(アンナとシャム王)を原作として、1951年に初演されたミュージカル作品、および1956年に製作されたアメリカ映画。ロジャース&ハマースタインのミュージカル、ミュージカル映画として名高い。
映画「王様と私」は、同原作で1946年に製作された映画「アンナとシャム王」(Anna and the King of Siam)のミュージカル・リメイク。原作は、1951年初演のミュージカル(ガートルード・ローレンス、ユル・ブリンナー出演)、1956年製作の映画のほかにも、繰り返しリメイクされている。
19世紀のタイ国王ラーマ4世の王太子(後のラーマ5世)の教育係として雇用されたイギリス婦人アンナ・レオノーウェンズ(1831年11月5日 - 1915年1月19日)が、文化の違いに悩まされながらも、しだいに理解を深めて行く過程を描いたもので、いわゆるウェスト・ミーツ・イースト(West meets East)ものである。
目次 |
[編集] あらすじ
1860年代のこと、夫を亡くしたイギリス人女性、アンナ・レオノーウェンズは、王子・王女の家庭教師として、タイ王国の首都バンコクの王宮に迎えられた。アンナは、封建的なタイ王室に近代の風を取り込もうとして、伝統としきたりを重んじる頑迷な王様と対立してしまう。しかし、衝突と対立を繰り返すうち、次第に二人は引かれ合うようになる。
[編集] 映画作品の特色・受賞歴
映画「王様と私」は公開当時、シネマスコープ(20世紀フォックス社によって開発されたワイド・スクリーン)を活用したミュージカル映画として、全世界で好評を博した。
本作は、アカデミー作品賞、監督賞など9部門にノミネートされた。作品賞の受賞は逃したものの、「シャムの王様」役のユル・ブリンナーはアカデミー主演男優賞、衣裳のアイリーン・シャラフはアカデミー衣裳デザイン賞、美術のライル・R・ウィラー、ジョン・デ・キュアらはアカデミー美術賞、また、ミュージカル映画音楽賞、録音賞の5部門で獲得した。
また、本作はゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)を獲得し、「アンナ」役のデボラ・カーはゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。
[編集] 映画のキャスト
- 王:ユル・ブリンナー
- アンナ・レオノーウェンズ:デボラ・カー(歌唱吹き替え:マーニ・ニクソン)
- タプティム:リタ・モレノ
- ルイス(Louis T. Leonowens):レックス・トンプソン
- クララホーム:マーティン・ベンソン (Martin Benson)
- ラン・タ:カルロス・リヴァス
- チュラロンコーン王子:パトリック・アディアート
- エリザ:ユリコ
- サー・ジョン・ヘイ:アラン・モウブレイ (Alan Mowbray)
- サー・エドワード・ラムゼイ:ジェフリー・トゥーン (Geoffrey Toone)
- テリー・サンダース
- ミチコ・イセリ
- ステファニー・ポンド・スミス (Stephanie Pond-Smith)
ほか
[編集] タイ王国における作品の扱い
「王様」のモデルは、タイ仏教の改革と列強諸国との外交に努めたタイ国王・ラーマ4世(在位:1851年 - 1868年)とされる。王が、イギリスからアンナ・レオノーウェンズ(Mrs. Anna Leonowens)を家庭教師に招き入れ、西洋の教育を子弟に行った。
アンナは、この体験を元にして、1870年に「The English Governess at the Siamese Court」(英国婦人家庭教師とシャム宮廷)を、1873年には「Siamese Harem Life」(シャムの後宮生活)を著した。両書を元に、マーガレット・ランドンが小説『Anna and the King of Siam』(アンナとシャム王)を創作。これがミュージカルや映画の原作となった。
ただし、アンナの著書にも創作と誇張が多く、アジア蔑視と思われる点が散見されると指摘される[要出典]。現在でも国王と王室が尊崇敬愛され、不敬罪が定められるタイでは、「王様と私」の上演・上映が禁じられている。
[編集] 実際のレオノーウェンズとタイ国王
フィクションでは、夫を無くしたイギリス在住の婦人が教育係として請われて、初めて東洋に足を踏み入れることになっているが、実際のレオノーウェンズはインド生まれで生涯の大半をインド、東南アジアで暮らしており、東洋の文化には慣れていた。また、教育係(govenor)ではなく、単なる英語教師を募集していたのを見て応募したものであり、ラーマ4世との関係もそれ程深いものではなかったと言われる。王太子(後のラーマ5世)が即位後、奴隷制を廃止するのはレオノーウェンズの教育(アンクル・トムの小屋の話をした)の影響の様に描かれるが、単なる時代の流れへの対応と見られている。
なお、レオノーウェンズの息子ルイは、その後タイに定住し実業家となっており、王族の娘と結婚している。彼の残した会社は現在でも存在する。
[編集] アニメ版
王様と私 (アニメ) ‐ 本作をほぼ忠実にアニメ化。
[編集] 関連項目
- トニー賞 - ミュージカル『王様と私』は、1952年のトニー賞ミュージカル部門で作品賞を受賞している。
- 九代目松本幸四郎 - 1965年に日本で初演された翻訳版『王様と私」で王を演じた。
- Shall we ダンス? - 『王様と私』の主題歌「Shall we dance?」からタイトルと主題歌が採られている。
- アンナと王様 - アンナ・レオノーウェンズの手記を原作とした1999年のアメリカ合衆国の映画。主演はジョディ・フォスター(アンナ)、チョウ・ユンファ(王)。『王様と私』の単なるリメイクではなく、ミュージカルでもない。
[編集] 外部リンク
- The English Governess at the Siamese Court アンナの著作をフルテキストで読める(コーネル大学東南アジア・コレクション所蔵)