モハーヴェ空港
モハーヴェ空港 & 宇宙港 Mojave Airport & Spaceport | |||
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IATA:MHV - ICAO:KMHV | |||
概略 | |||
空港種別 | 民間 | ||
航空管制 | CIVIL | ||
海抜 | 2,791ft(851m) | ||
位置 | 北緯35度03分34秒 西経118度09分07秒 / 北緯35.05944度 西経118.15194度 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ILS | m×幅 | ||
12/30 | NO | 2,896×61 | 舗装 |
08/26 | NO | 2,149×30 | 舗装 |
04/22 | NO | 1,446×15 | 舗装 |
モハーヴェ空港 & 宇宙港 (Mojave Airport & Spaceport)は、アメリカのカリフォルニア州、モハーヴェにある空港である。
概要
実験及び開発拠点
1935年に開港し、第二次世界大戦中の1942年に海兵隊の訓練基地となった。その後1972年に民間に運営が戻され、軍民問わず様々な航空機の実験及び開発の拠点として運営されている。
3本の滑走路を持つ大規模な空港であり、旅客機をはじめとした航空機の整備の施設や訓練施設も置かれているが、1980年代より定期便の運航はないこともあり、旅客ターミナルは置かれていない。周辺はモハーヴェ砂漠で、廃棄予定の航空機の駐機場の地面も砂漠の上である。
「宇宙港」
モハーヴェ空港は、イギリスのヴァージン・グループ傘下のヴァージン・ギャラクティック社と、航空機開発を行うスケールド・コンポジッツ社による、宇宙旅行の宇宙船の開発拠点が置かれていることでも知られ、「Airport(空港)」と同時に、「Spaceport(宇宙港)」という名前となっている。
「飛行機の墓場」
また現在は、他社への売却の途上で一時的に保管されたり、経年化により廃棄される予定の航空機を留置する空港として世界的に有名で、常時百機以上の旅客機が保管されている。
現在は、マクドネル・ダグラスDC-9やDC-10、ボーイング747-100/200/300やボーイング737-200/300、エアバスA300やBAe 146などの機齢25-35年程度の経年機が多く保管、もしくは廃棄待ちされており、中にはダグラスDC-8やボーイング707、ボーイング727などの1960年代に製造された機体や、1990年代に製造されたボーイング757やボーイング767、ボーイング747-400、エアバスA310やエアバスA320などの比較的新しい機体も保管、もしくは廃棄待ちされている。
そのため、「飛行機の墓場」との異名を持ち、世界中から旅客機や軍用機マニアが多く集まる。また、広大な敷地とロサンゼルス市内から100キロ程度というアクセスの利便性の高さから、「ダイ・ハード2」や「S.W.A.T.」、「24」など、様々な映画やテレビシリーズの撮影場所としても使用されている。
その他の施設
訓練設備
全日本空輸のパイロットの訓練施設「International Flight Training Academy:IFTA(Base APO: Meadows Field Airport)」の訓練で利用する空港の一つで、全日空の塗装を施されたビーチクラフトA36「ボナンザ」が飛行訓練で訪れることがある。なおモハーヴェ空港内には、廃棄処分となる全日空の塗装を施された機材が保管されている。
ゲートガード
モハーヴェ空港のゲートガードとして、空港入り口に空港のロゴが入ったコンベア990型機が駐機している。なおこの機材はNASAで実験機として使用されていたもので、世界でも数少ない原形をとどめるコンベア990型機の1つである。
交通
車
カリフォルニア州内のロサンゼルス市内からは約100km圏内にある。ロサンゼルスから、州間高速道路5号線を北上、途中のジャンクションからカリフォルニア州道14号線に入り、しばらくしてまたカリフォルニア州道58号線に乗り換えてしばらくたったところにある。
宿泊施設
「モーテル8」など複数のホテルが空港周辺にある他、空港周辺には複数のレストランや「サブウェイ」などのファストフード店もいくつか存在する。
参考文献
- FLY! FLY! FLY!
- 「飛行機の墓場 モハベ空港」 (DVD)、ポニーキャニオン
関連項目
- デビスモンサン空軍基地 - 飛行機の墓場としてモハーヴェと同様に著名。退役した軍用機が大量に保管されている