ミスエルテ

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ミスエルテ
2016年KBS京都賞ファンタジーS
欧字表記 Mi Suerte[1]
品種 サラブレッド
性別 牝[2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2014年4月7日（10歳）[2]
登録日 2016年4月27日
抹消日 2019年5月16日[3]
父 Frankel[1][2]
母 ミスエーニョ[1][2]
母の父 Pulpit[1][2]
生国 日本の旗 日本（北海道安平町）[2]
生産者 ノーザンファーム[2]
馬主 サンデーレーシング[2]
調教師 池江泰寿（栗東）[2]
競走成績
生涯成績 12戦2勝[2]
獲得賞金 4742万円
勝ち鞍
GIII ファンタジーステークス 2016年
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ミスエルテ（Mi Suerte）は、日本の競走馬である。主な勝ち鞍は、2016年のファンタジーステークス[2]。馬名は、スペイン語で「私の幸運」[4]。

経歴[編集]

2歳（2016年）[編集]

2016年9月24日、阪神競馬場芝1600メートルの新馬戦で、川田将雅の騎乗でデビュー[2]。父・FrankelはG1競走10勝を含む14戦全勝、母・ミスエーニョはアメリカのG1優勝馬という血統のためデビュー前から注目されており[5][6]、単勝1.3倍の1番人気に推された[2]。レースでは、道中は中団を追走し、直線では馬なりのまま2着に2馬身差を付けて優勝した[7]。

次走は、重賞初挑戦となるファンタジーステークスに出走し、単勝1.4倍の1番人気に支持された[2]。スタートで出遅れたが2着に1馬身1/4差をつけて優勝した[8]。

当初は牝馬限定戦の阪神ジュベナイルフィリーズを予定していたが、競走後の回復が遅れているとして、その1週後に行われた牡馬との混合戦である朝日杯フューチュリティステークスに出走[9]。ここでも1番人気に推されたが、サトノアレスの4着に敗れた[10]。

3歳（2017年）[編集]

この年は、気性面を考慮して牝馬クラシック第1戦となる桜花賞へ直行[11]。この競走では、同じフランケル産駒であり阪神ジュベナイルフィリーズやチューリップ賞など4戦4勝であったソウルスターリングが大きな注目を集め[12]、単勝1.4倍の圧倒的な人気に推された[13]。以下、クイーンカップ優勝馬[12]のアドマイヤミヤビ（5.1倍[13]）、アルテミスステークス優勝馬[14]でチューリップ賞3着[12]のリスグラシュー（14.5倍[13]）、チューリップ賞で2着だった[12]ミスパンテール（15.8倍[13]）と続き、ミスエルテは16.7倍の5番人気であった[13]。レースでは中団を進むも伸びず、レーヌミノルの11着に敗れた[13]。

次走はNHKマイルカップに出走[15]。後方待機から直線で追い込むも、アエロリットの7着だった[15]。

その後の休養を挟み、スワンステークスに出走[16]。気性面の問題から、これまでにGI競走で出走していた1600メートルから1400メートルに距離を短縮した[16]。また、カイ食いが細く、デビュー以来、常に前走より体重を減らしていたが[17]、NHKマイルカップから24キログラムの大幅な増加での出走となった[2]。しかし、レースでは18頭中15着に敗れ、続く阪神カップ（芝1400メートル）でも15着だった[2]。

4歳（2018年） - 5歳（2019年）[編集]

2018年の初戦は京都牝馬ステークスを選択、7着に敗れたが[2]、川田は「一時期よりは雰囲気も変わってきましたので、このままいい方向に向かってほしいです」と前向きなコメントを残している[18]。しかし、その後のレースでも精彩を欠き夏以降は1000万下条件に降格、2019年5月16日付けでJRA競走馬登録を抹消し、現役を引退した。引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となる[3]。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[2]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭
数		 枠
番		 馬
番		 オッズ
（人気）		 着順 タイム
（上がり3F）		 着差 騎手 斤量
[kg]		 1着馬（2着馬） 馬体重
[kg]
2016.09.24 阪神 2歳新馬 芝1600m（稍） 15 5 08 001.30（1人） 01着 R1:47.7（33.5） -0.3 川田将雅 54 （デルマコイウタ） 464
0000.11.05 京都 ファンタジーS GIII 芝1400m（良） 12 1 01 001.40（1人） 01着 R1:21.8（33.6） -0.2 川田将雅 54 （ショーウェイ） 458
0000.12.18 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m（良） 18 7 13 002.40（1人） 04着 R1:35.8（34.7） -0.4 川田将雅 54 サトノアレス 454
2017.04.09 阪神 桜花賞 GI 芝1600m（稍） 17 1 01 016.70（5人） 11着 R1:35.4（35.9） -0.9 川田将雅 55 レーヌミノル 450
0000.05.07 東京 NHKマイルC GI 芝1600m（良） 18 6 12 012.20（5人） 07着 R1:33.1（34.3） -0.8 川田将雅 55 アエロリット 446
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m（重） 18 8 17 016.90（8人） 15着 R1:23.4（35.7） -1.0 川田将雅 52 サングレーザー 470
0000.12.23 阪神 阪神C GII 芝1400m（良） 18 8 16 037.2（11人） 15着 R1:20.5（34.7） -1.0 川田将雅 54 イスラボニータ 464
2018.02.17 京都 京都牝馬S GIII 芝1400m（良） 12 4 04 012.10（6人） 07着 R1:23.6（34.3） -0.6 川田将雅 54 ミスパンテール 468
0000.05.27 京都 安土城S OP 芝1400m（良） 17 5 09 027.70（8人） 06着 R1:21.0（33.5） -0.3 北村友一 53 ダイメイフジ 466
0000.07.28 小倉 由布院特別 1000万下 芝1200m（良） 13 4 04 002.50（1人） 13着 R1:08.6（34.3） -1.7 北村友一 55 エイシンデネブ 462
2019.03.17 阪神 山陽特別 1000万下 芝1200m（稍） 12 6 07 006.40（3人） 06着 R1:10.2（35.1） -0.6 戸崎圭太 55 ウインストラグル 462
0000.05.12 京都 4歳上1000万下 芝1200m（良） 16 3 05 009.80（5人） 09着 R1:08.5（33.9） -0.8 B.アヴドゥラ 55 タイセイブレーク 466

繁殖成績[編集]

馬名 生年 性 毛色 父 馬主 厩舎 戦績
初仔 テネールスエルテ 2020年 牝 鹿毛 ロードカナロア （有）サンデーレーシング 栗東・安田翔伍 3戦0勝（引退）
2番仔 ミエスペランサ 2021年 牝 鹿毛 リアルスティール 栗東・池江泰寿 1戦1勝（現役）
3番仔 ミスエルテの2022 2022年 牝 鹿毛 キズナ 美浦・萩原清 （デビュー前）
  • 2024年2月16日現在

血統表[編集]

ミスエルテの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
父

Frankel
2008年 鹿毛
父の父
Galileo
1998年 鹿毛 		Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
父の母
Kind
2001 鹿毛 		*Danehill Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
母

ミスエーニョ
2007 黒鹿毛 		Pulpit
1994年 鹿毛 		A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
母の母
Madcap Escapade
2001年 鹿毛 		ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Sassy Pants Saratoga Six
Special Portion
母系(F-No.) 23号族(FN:23-b) [§ 2]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4×5、Northern Dancer 4×5（父内） [§ 3]
出典
  1. ^ [1]
  2. ^ [19]
  3. ^ [1]


半妹に2024年のフラワーカップに優勝したミアネーロ（父・ドゥラメンテ）がいる[20]。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f “ミスエルテ 5代血統表”. JBIS-Search. 2016年9月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “ミスエルテ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年5月17日閲覧。
  3. ^ a b “ミスエルテ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2019年5月16日). 2019年5月17日閲覧。
  4. ^ “馬名の由来（愛馬番号:89184）”. サンデーサラブレッドクラブ. 2016年11月1日閲覧。
  5. ^ “【ＰＯＧ】ミスエルテ名門が送り出す自信の素質馬　父は怪物フランケル”. netkeiba.com (2016年9月23日). 2016年9月24日閲覧。
  6. ^ “トップ厩舎も思わず惚れた！ミスエルテは「全身がバネのよう」”. 集英社（web Sportiva） (2016年9月19日). 2016年12月19日閲覧。
  7. ^ “フランケル産駒・ミスエルテが持ったままで楽勝！/阪神新馬”. netkeiba.com (2016年9月24日). 2016年9月24日閲覧。
  8. ^ “出遅れ関係なし！ 怪物の娘ミスエルテが無傷2連勝！/ファンタジーS”. netkeiba.com (2016年11月5日). 2016年11月5日閲覧。
  9. ^ “無傷でファンタジーS制した“怪物の娘”ミスエルテ朝日杯FS挑戦へ”. netkeiba.com（提供:デイリースポーツ） (2016年11月19日). 2016年11月20日閲覧。
  10. ^ “【朝日杯ＦＳ】ミスエルテ　末脚不発で４着　怪物娘に牡馬の壁厚く…”. netkeiba.com（提供:デイリースポーツ） (2016年12月19日). 2016年12月19日閲覧。
  11. ^ “【桜花賞】ミスエルテ　“ぶっつけ”参戦を選択「カリカリするので間隔が開いた方がいい」”. スポーツニッポン (2017年4月3日). 2017年4月8日閲覧。
  12. ^ a b c d “ソウルスターリングが無敗制覇に挑む/桜花賞の見どころ”. netkeiba.com (2017年4月3日). 2017年4月8日閲覧。
  13. ^ a b c d e f “第77回桜花賞(G1)”. netkeiba.com. 2017年4月10日閲覧。
  14. ^ “リスグラシューが人気に応え快勝　2連勝で重賞V/アルテミスS”. netkeiba.com (2016年10月29日). 2017年4月8日閲覧。
  15. ^ a b “第22回NHKマイルカップ(G1)”. netkeiba.com. 2017年5月12日閲覧。
  16. ^ a b “【スワンＳ】“名家の才媛”ミスエルテに大きな岐路”. 東京スポーツ (2017年10月24日). 2018年2月14日閲覧。
  17. ^ “「忘却のフランケル産駒」ミスエルテがスワンSで復活勝利!? 成長力あるも、問題は「性格」か”. ギャンブルジャーナル (2017年10月25日). 2018年2月14日閲覧。
  18. ^ “【京都牝馬S】（京都） ミスパンテールが外から抜け出して重賞連勝 [News]”. ラジオNIKKEI (2018年2月17日). 2018年2月17日閲覧。
  19. ^ “ミスエーニョ 5代血統表”. JBIS-Search. 2016年9月24日閲覧。
  20. ^ “ミアネーロ 5代血統表”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2024年3月16日閲覧。

外部リンク[編集]

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