ディアダニエル

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ディアダニエル
DEAR DANIEL
モチーフ ネコ
発売年 1993年
デザイナー 山口裕子
キャラクター大賞順位 3位(第17回)[1]
愛称 ダニエル
関連キャラクター ハローキティ
出演 サンリオピューロランド
誕生日 5月3日
公式サイト ディアダニエルプロフィール
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ディアダニエル:Dear Daniel)は、日本サンリオによるキャラクター。デザイナーは山口裕子

概要[編集]

1993年に開発されたキティの幼少期という設定のシリーズ「ベビーキティシリーズ」で、赤ちゃんの姿で初登場[2]

1999年ハローキティ(キティ・ホワイト)のボーイフレンドとして[3]、成長した姿が登場した。公式にはキャラクター開発年は1999年となっている[4][5]

デザイナーは、3代目ハローキティデザイナーの山口裕子である[6]

ダニエルという名は、『小さな恋のメロディ』の主人公の名前に由来する[7]

開発経緯[編集]

山口によると、それまでのアイドルが恋人の存在をひた隠す風潮が当たり前だった中、1990年代に安室奈美恵が恋人がいることを世間に公表したことに衝撃を受けたと言い、流行と時流を敏感にキャッチし盛り込むことが売れるキャラクタを作る上での重要なポイントであるという持論を踏まえ、キティにも彼氏を作らなくてはいけないと思い立ったという。こうして作られたのがダニエル・スターであった[8]

キャラクター[編集]

ダニエル・スター(Daniel Star)
担当声優 - たかはしごう(2023年まで[9]
誕生日は5月3日。ロンドン出身[10]。キティにそっくりな外見で、キティとミミィ(キティの妹)と同い年である男の子[11]。立った前髪がトレードマーク。性格はキティ同様に明るい一方で、センチメンタルでナイーブな一面も併せ持つ[4]。パパのカメラマンの仕事の関係でアフリカや世界を回っていた。趣味は動物の写真を撮ること[11]。特技はダンスとピアノ[12]。好きなものはチーズケーキとヨーグルト[4]。将来の夢はカメラマン芸能人[10]。家族構成は父、母、弟の4人家族だが[11]、現時点ではダニエルの家族は、パパ以外の公式イラストやプロフィールは存在しない。

楽曲[編集]

  • 1999年11月12日サンリオピューロランドで枚数限定で販売された8cmCD「SANRIO PUROLAND ORIGINAL CD Vol.3 ロマンティック・クリスマス」に収録された「ホワイト・エンジェル」で、キティとダニエルがデュエット。これがダニエルの初CDである[13]
  • 一般のCDショップに流通するCDとしての初シングルは、2002年6月12日BMG JAPANから発売されたマキシシングル「恋しちゃいなタウン/もう泣かないよ」で、キティとダニエルがデュエットしている。

サンリオキャラクター大賞の順位[編集]

いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第17回(2002年)の3位[1]が歴代最高である。 2013年サンリオキャラクター大賞20位[14]。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「10位以内ならキティにプロポーズする」と宣言していたが[15]、ランクインを逃したため叶わなかった。

2020年は、コロナ関連によるサンリオショップの臨時休業が相次ぎ、思うようにサンリオショップ店頭からの投票(チップde投票)が出来なかったため、サンリオキャラクター大賞終了後の6月12日から30日にかけて、スピンアウト企画の 「チップde投票リターンズ」がサンリオショップ各店舗で開催され[16]、サンリオショップのひとつのハーモニーランドにおいての結果は「ディアダニエル」は14位であった[17](この回の票は、公式にはサンリオキャラクター大賞本戦の結果には反映されない)。

  • 2020年サンリオキャラクター大賞27位(いちご新聞ランキング14位[18])。
  • 2019年サンリオキャラクター大賞26位(いちご新聞ランキング8位[19])。
  • 2018年サンリオキャラクター大賞34位(いちご新聞ランキング11位[20])。
  • 2017年サンリオキャラクター大賞26位(いちご新聞ランキング12位[21])。
  • 2016年サンリオキャラクター大賞34位(いちご新聞ランキング16位[22]) / なでる投票29位[23]
  • 2015年サンリオキャラクター大賞31位(いちご新聞ランキング21位[24])。
  • 2014年サンリオキャラクター大賞20位圏外[25](Bグループ8位[注釈 1]、いちご新聞ランキング24位[27])。
  • 2013年サンリオキャラクター大賞20位。
  • 2012年サンリオキャラクター大賞20位[28]
  • 2011年サンリオキャラクター大賞 - 出場なし[29]
  • 2010年サンリオキャラクター大賞20位圏外[30]
  • 2009年サンリオキャラクター大賞9位[1]
  • 2008年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
  • 2007年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
  • 2006年サンリオキャラクター大賞7位。
  • 2005年サンリオキャラクター大賞6位。
  • 2004年サンリオキャラクター大賞5位。
  • 2003年サンリオキャラクター大賞6位。
  • 2002年サンリオキャラクター大賞3位。
  • 2001年サンリオキャラクター大賞4位。
  • 2000年サンリオキャラクター大賞4位。
  • 1999年サンリオキャラクター大賞5位[1]

その他[編集]

Miracle Gift Parade
  • 現在のところ、『いちご新聞』で未だに表紙を大きく飾ったことはない[31]
  • サンリオピューロランドのライブショーや舞台作品にライブキャラクター(着ぐるみ)として出演しており、2020年現在も主に「Miracle Gift Parade」や「KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜」に出演している。また、当園のキャラクターグリーティングにも不定期に登場する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この回は全100種のキャラクターをA〜Eグループの5グループに分けて1stステージ(予選)が行われ、各グループの上位4種、全20種のキャラクターからファイナルステージ(決戦)が行われ順位が決定されたため、21位以下が存在しない。「ディアダニエル」はBグループ(1stステージ8位、1stステージ敗退)にノミネートしていた[26]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 竹村真奈 (2013, pp. 140–144)
  2. ^ HELLO KITTY スイート・メモリアルALBUM 1990”. サンリオ (2000年). 2001年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月13日閲覧。
  3. ^ 小学館『ディア ダニエル』 - コトバンク
  4. ^ a b c SANRIO MEMORIES184頁。
  5. ^ 『サンリオキャラクター大図鑑』株式会社ポプラ社、2010年11月、13頁。ISBN 978-4-591-12108-5 
  6. ^ ハローキティアート展 関連イベント&ワークショップ”. 愛媛県歴史文化博物館. 2016年9月7日閲覧。
  7. ^ 山口裕子『キティの涙』集英社、2009年、p.168。ISBN 978-4-087-80544-4
  8. ^ HOBONICHI HARAMAKI × Hello Kitty コラボ記念 山口裕子さん特別インタビュー「みんなだいすきキティちゃんが「うれないこだった」なんて。」第3回”. ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日) (2015年2月6日). 2020年10月31日閲覧。
  9. ^ 林原めぐみ『ハローキティ50周年おめでとう&卒業』”. 林原めぐみオフィシャルブログ Powered by Ameba (2023年11月1日). 2023年12月26日閲覧。
  10. ^ a b 『サンリオキャラクター大図鑑』株式会社ポプラ社、2010年11月、111頁。ISBN 978-4-591-12108-5 
  11. ^ a b c ディア ダニエル”. サンリオ (1998年). 2000年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月21日閲覧。
  12. ^ 『サンリオキャラクター大図鑑』株式会社ポプラ社、2010年11月、26頁。ISBN 978-4-591-12108-5 
  13. ^ ハローキティ検定実行委員会『ハローキティ検定』ISBN 978-4-387-09056-4
  14. ^ 総得票数176万票超え!ハローキティが2連覇達成!中間5位から1位を奪還「2013年サンリオキャラクター大賞」結果発表”. サンリオ (2013年7月20日). 2018年1月13日閲覧。
  15. ^ 2013年 サンリオキャラクター大賞 中間発表”. サンリオ (2013年6月21日). 2013年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月13日閲覧。
  16. ^ 2020年サンリオキャラクター大賞スピンアウト企画 チップde投票リターンズ開催☆”. サンリオ (2020年6月9日). 2020年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月25日閲覧。
  17. ^ キャラクター大賞スピンアウト企画 チップで投票リターンズ 結果発表!!”. ハーモニーランド. 2020年11月25日閲覧。
  18. ^ 『いちご新聞』2020年8月号(630号) 8-25頁。
  19. ^ 『いちご新聞』2019年8月号(618号) 8-19頁。
  20. ^ 『いちご新聞』2018年9月号(607号) 8-19頁。
  21. ^ 『いちご新聞』2017年9月号(595号) 8-19頁。
  22. ^ 『いちご新聞』2016年9月号(583号) 10頁。
  23. ^ 31st サンリオキャラクター大賞 なで時間ランキング”. 株式会社サンリオ (2016年). 2020年10月15日閲覧。
  24. ^ 『いちご新聞』2015年9月号(571号) 24頁。
  25. ^ かわいい戦いが、いま、はじまる。 29th サンリオキャラクター大賞 公式サイト”. サンリオ. 2014年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  26. ^ 1stステージ結果発表!”. サンリオ. 2014年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  27. ^ 『いちご新聞』2014年10月号(560号) pp.26-34。
  28. ^ 2012サンリオキャラクター大賞結果発表(1位〜100位) サンリオキャラクター大賞 公式サイト”. サンリオ. 2012年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  29. ^ サンリオキャラクターからみんなへ「ありがとう」 第26回 輝け!! 2011年SANRIO キャラクター大賞 結果大発表”. サンリオ. 2011年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  30. ^ 輝け!! 2010年サンリオキャラクター大賞 結果発表”. サンリオ. 2010年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月28日閲覧。
  31. ^ 竹村真奈 (2013, pp. 108–113)

参考文献[編集]

  • 『SANRIO MEMORIES』サンリオ、2010年9月15日。ISBN 978-4-387-10066-9 
  • 竹村真奈『サンリオデイズ いちご新聞篇 ー「いちご新聞」から生まれたキャラクターのヒミツがいっぱい ー』ビー・エヌ・エヌ新社、2013年10月19日。ISBN 978-4861009020 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]