シーパルピア女川

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シーパルピア女川
SEAPAL-PIER ONAGAWA
女川駅側から見たシーパルピア女川
店舗概要
所在地 986-2265[1]
日本の旗 日本宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目60番地
開業日 2015年平成27年)12月23日[2][3]
正式名称 シーパルピア女川
施設所有者 女川みらい創造株式会社[4]
施設管理者 女川みらい創造株式会社[4]
敷地面積 2,299 m²[5]
商業施設面積 1,699 m²[5]
店舗数 34[2]
最寄駅 女川駅JR石巻線
最寄IC 石巻河南IC石巻女川IC
外部リンク 公式ウェブサイト
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シーパルピア女川(シーパルピアおながわ)は、宮城県牡鹿郡女川町女川に所在するテナント型商店街である[6]

概要

道の駅おながわを構成する施設の一つであり、施設内にはミニスーパーや小売店、飲食店といったさまざまな業種の27店舗が出店しており、日用品・工房・飲食エリアから構成されている[6][7]。なお、2018年11月時点では開店してからテナント入居率100%を維持している[4]

女川みらい創造が建設・運営を担い、総工費の7割は、国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金で賄って建立された[8]。女川駅から伸びているプロムナードをまたいで木造5棟、鉄骨造1棟の6棟の平屋から構成されている[8]

商店街の中心軸となるプロムナードのラインは、年明けの初日の出が延長線上に見えるよう計画されている。

名称の由来

女川町の公式キャラクターであるシーパルちゃんが住む桟橋(ピア)ということで、「シーパルピア女川」と名付けられたとされる[9]

地域・減災との関わり

シーパルピア女川の位置(宮城県内)
シーパルピア女川
シーパルピア女川の位置

沿革

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災津波によって女川駅前の市街地が住宅や商店などの建物が破壊され、流出するなど壊滅的な被害を受けた[10]

その後、市街地の再生計画が発表され、嵩上げ工事で旧市街地跡(シーパルピア女川が所在する土地)が約5m程嵩上げされた[5]

嵩上げ工事が完了し2015年5月に商店街の店舗建設が開始され、2015年12月に竣工し営業を開始した[11]

地域

東日本大震災の被災後に女川町復興計画の一環で駅前商業区域として整備された[12]

女川駅を中心として町の中枢を担い、いわゆる「まちの顔」としてシーパルピア女川は機能する[5]。地域の交通幹線を軸に地域間の連携を図る「にぎわい拠点」の構想からコンパクトな市街地を造成するために商業施設公共施設を集中させている[5]

中心を貫くプロムナード[注 1]を軸とし、飲食店を中心に展開する「フードエリア」、物品販売や食物販売など住民の生活に重きを置く「デイリーエリア」、観光客や住民にくつろぎの場を提供する「ファクトリーリテールエリア」の3つのエリアに分かれてテナント募集型の店舗が立ち並び営業している[5]。これはプロムナード沿いの商店街シャッター街化することを防止し、シーパルピア女川を町のたまり場として機能させ中心市街地における人の回遊性、エリア間での連携による集客の相乗効果を高めることを目的としている[5]

減災

シーパルピア女川が造成される以前の旧駅前市街地は東日本大震災の津波によって壊滅的な被害を受けたため、再び同規模の津波が発生した場合に備え減災を意識した構造になっている[5]

具体的には女川駅と国道398号線の間にあるシーパルピア女川の土地を盛土による嵩上げで海抜を5.4m以上にしており、東日本大震災の津波と同規模の津波が襲来してもシーパルピア女川の造成地防潮堤のように働かせることによって最悪の場合でも商業施設までの被害に限定し、住居に対する被害が及ばない構造になっている[5]

地元市場ハマテラス

地元市場ハマテラス
HAMA TERRACE
店舗概要
所在地 986-2265
宮城県牡鹿郡女川2丁目60番地
開業日 2016年12月16日
正式名称 地元市場ハマテラス
施設所有者 女川みらい創造株式会社[13]
施設管理者 女川みらい創造株式会社
敷地面積 4,320 m²[5]
建築面積 1,000 m²[5] (建蔽率23%)
延床面積 990 m² 
商業施設面積 550 m²[5]
店舗数 7店舗(2021年7月時点)
営業時間 9:30〜19:00[14]
駐車台数 50台
外部リンク 公式サイト
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地元市場ハマテラス(じもといちばハマテラス)[注 2]はシーパルピア女川(道の駅おながわ)内にあるテナント型商業施設および観光施設であり、マリンパル女川シーパルIIの後継にあたる施設である[5]

概要

女川町の特産品、水産物の販売、海産物やスイーツ等の飲食メニューやオーガニック石けんの販売・製作体験といったサービスを提供している[15]

利用案内

域内はペット持ち込み禁止[16]

  • 営業時間:9:30〜19:00[14]
  • 駐車場:50台(バス2台)[13]
  • 飲食スペース:約80席[13]

テナント

施設案内

  • 午前9時から午後9時まで開館
  • 休館日は毎月第2、第4火曜日

テナント(シーパルピア内)

テナントは以下のようなものが挙げられる[3]。(一部閉店などあり)

店舗名  業種
おんま〜と スーパーマーケット
きらら女川 パン販売と飲食
理容ヨコヤマ 理髪店
マツヤ 衣類店
りぼん 洋食店
幸楽 焼肉屋
酒飲処 かぐら 和風居酒屋
IZAKAYA ようこ 居酒屋
居酒屋カフェ M(エム) 居酒屋
ガル屋(クラフトビール) クラフトビール
明神丸 海鮮丼屋
マザーポートコーヒー コーヒー店
High Bridge(ダイビングショップ) ダイビングショップ
ふらわ〜しょっぷ花友 生花店
KONPO'S FACTORY 制作販売(段ボール製品)
セッショナブル ギター工房
Sugar Shack 飲食・アートデザイン
みなとまちセラミカ工房 スペインタイル
トヨタレンタリース仙台 レンタカー
コバルトーレサポーターズパーク コバルトーレ女川グッズ
MARUSAN 衣類・寝具などの販売
絆フレンズ ハンドメイド小物などの販売
相喜フルーツ フルーツ店

アクセス

その他

商業エリア開発が評価され、以下のような賞を受賞した[4]

2016年1月16日に泉パークタウン タピオと「姉妹施設協定」を締結した[21]。これは泉パークタウン タピオを運営する三菱地所がシーパルピア女川の開業準備業務を後押ししたことに由来する[21]

関連項目

脚注

出典

  1. ^ シーパルピア女川公式 - 2021/06/20閲覧。
  2. ^ a b 運営会社”. シーパルピア女川. 2021年6月20日閲覧。
  3. ^ a b まちづくり会社が運営する「テナント型商店街」、女川町でオープン”. 日経BP総合研究所 (2015年12月28日). 2021年7月30日閲覧。
  4. ^ a b c d シーパルピア女川・地元市場ハマテラス(女川みらい創造株式会社)”. 中小企業庁. 2021年6月20日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 女川まちなか再生計画” (PDR). 女川町. 2021年6月20日閲覧。
  6. ^ a b 女川駅前にぎわい拠点”. 女川町. 2021年6月20日閲覧。
  7. ^ 「道の駅」の第54回登録について 〜今回7駅が登録され、全国で1,187駅となります〜” (PDF). 国土交通省道路局 (2021年3月30日). 2021年6月20日閲覧。
  8. ^ a b シーパルピア女川”. 新建築. 2021年6月20日閲覧。
  9. ^ 12月21日 女川駅前プロムナード「シーパルピア女川」1”. エフエム東京 (2015年12月21日). 2021年8月11日閲覧。
  10. ^ onagawa 津波 tsunami 311 女川”. Youtube (2016年). 2021年5月19日閲覧。
  11. ^ 東日本大震災シリーズ 海が見える町~宮城・女川町の復興35”. Youtube (2016年). 2021年5月23日閲覧。
  12. ^ 女川町復興計画 (PDF)
  13. ^ a b c おいしい、たのしい。 地元市場ハマテラス開業。”. ONAGAWA DAYS. 2021年7月10日閲覧。
  14. ^ a b 地元市場ハマテラス”. こころから. 2021年7月10日閲覧。
  15. ^ 地元市場 ハマテラス”. 海街さんぽ. 2021年7月10日閲覧。
  16. ^ a b c d e f g h シーパルピア女川・地元市場ハマテラス テナント出典公募要項” (PDF). 女川みらい創造株式会社. p. 10 (2021年7月). 2021年7月10日閲覧。
  17. ^ フェイスブック-Gozzain 2021年7月10日閲覧。
  18. ^ さんまのヤマホン直売所”. 株式会社ヤマホン. 2021年7月10日閲覧。
  19. ^ シーパルピア女川/地元市場ハマテラス”. ⼀般社団法⼈東北観光推進機構. 2021年6月20日閲覧。
  20. ^ 石巻市全域図バス路線案” (PDF). 石巻市. 2021年6月20日閲覧。
  21. ^ a b 宮城県女川町「シーパルピア女川」・仙台市泉区「泉パークタウン タピオ」 姉妹施設協定を締結 〜復興支援をきっかけに生まれた絆 両エリアの発展へ〜” (PDF). 三菱地所グループ (2016年1月12日). 2021年6月21日閲覧。

注釈

  1. ^ このプロムナードは女川町中心市街地の象徴と位置付けられている[5]
  2. ^ かつては仮称で物産センターと呼称されていた[5]

外部リンク