コンテンツにスキップ

クリプトン・フューチャー・メディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。240d:1a:3ce:9f00:84f8:f3b2:bc49:8d90 (会話) による 2020年7月23日 (木) 06:38個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
Crypton Future Media, Inc.
本社がある日本生命札幌ビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 クリプトン、CFM
本社所在地 日本の旗 日本
060-0003
北海道札幌市中央区北3条西4-1-1
日本生命札幌ビル11F
設立 1995年7月
業種 情報・通信業
法人番号 8430001005253 ウィキデータを編集
事業内容 音楽制作ソフトの開発・販売
BGM・SEライブラリの販売
音楽配信系携帯コンテンツ運営
コミュニティサイト運営
代表者 代表取締役 伊藤博之
外部リンク https://www.crypton.co.jp/
テンプレートを表示
2008年10月12日サイエンスカフェ「初音ミクNight――科学を超えた歌姫」にて講演する代表取締役・伊藤博之

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社Crypton Future Media, Inc.)は、北海道札幌市中央区にある、音楽、効果音などの音に関連する製品を販売する企業。単に「クリプトン」と呼ばれる場合もある。CIは『「音」で発想するチーム。』。

概要

1995年にサウンド素材の輸入販売事業で起業し、サンプリングCD/DVDや効果音、BGMライブラリ、ソフトウェア音源の開発・輸入・販売を手がけている。主な取引先は、楽器店、コンピュータショップ、ソフトウェア流通業者などとなっている。

また、2000年ごろから携帯電話の着信音向けに効果音販売サービスを始め、現在「ポケット効果音Pro」「まぜてよ★生ボイス」「初音ミクモバイル」「ミクと歌おう♪」等の着メロ・効果音・着ボイス配信といったサービスを行う携帯電話向けサイトも運営している。

2020年には新型コロナウイルスに感染した人物に接触した可能性を通知するシステムを開発し、自治体等へ提供した[1]

2013年11月2日の秋の褒章で伊藤博之(代表取締役)に藍綬褒章が授与される[2]

社名の由来

社名に意味はなく、適当な乱数から検索に引っかからない名前を生成した[3]

VOCALOID製品の製造販売

クリプトンは特にヤマハの音声合成エンジンVOCALOIDを採用したデスクトップミュージック(DTM)用の音声合成ソフトの製造販売で知られる。2004年に「MEIKO」を2006年に「KAITO」を販売。そして2007年8月31日にバージョンアップ版のVOCALOID2を搭載したキャラクター・ボーカル・シリーズ第1弾に当たる「初音ミク」を発売、一躍有名になった。第2弾の「鏡音リン・レン」も12月27日に発売され、2009年1月30日には第3弾「巡音ルカ」が発売された。また、それらの人気を受けてVOCALOIDに関連するコンテンツの投稿サイト「ピアプロ」を開設、自社の音楽レーベル「KarenT」(カレント)によるVOCALOIDによって作られた楽曲の販売も行っている。また、同社製のVOCALOID製品は、パッケージにキャラクターイラストを使用しており、このキャラクターイラストについては、同社が独自に定めたピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)および、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)によって、非営利での複製や2次著作物の作成、公開が認められている[4]

脚注

関連項目

参考文献

  • 根津禎「実録 開発物語 パソコン用歌声合成ソフト「初音ミク」(第1回)出会いは着メロから」『日経エレクトロニクス』(971) [2008.2.11]、日経BP社、107-110頁、ISSN 0385-1680。 

外部リンク