カネコ
カネコ(KANEKO Co.,Ltd.)は、日本のコンピュータゲーム製作会社。1980年6月25日練馬区において設立。旧社名は金子製作所(1996年12月社名変更)。その後1983年に本社を東京都三鷹市に移転。2000年4月、営業拠点を渋谷区に移している。
概要
創業当初は応用電子機器の開発・製造・販売・輸出入や家庭用医療機器の製造を行っていたが、1982年頃より主にタイトーの下請けでコンピュータゲーム開発を始める。1990年から自社ブランド「KANEKO」でアーケード・家庭用でのゲーム発売に乗り出すが、2000年以降は新作を出していない。
アーケードゲーム基板「スーパーカネコノバシステム」の特許権を巡り日立製作所・日立ソフトウェアエンジニアリングと係争中で、自社のサイト上で訴訟に関連する書類を公開しているが、2004年8月を最後に更新されていない。また1999年3月期決算において資金難に陥ると2000年4月には債権債務を整理、修理部門を除いたゲーム部門から全面撤退している。また営業拠点を移すことになる。
なお、以前までは三鷹市下連雀の本社ビル1・2階にゲームセンター「FRONT ROW」を営業しており、店内にあったサテライトスタジオからエフエムむさしのの番組を毎日夕方に公開生放送していた。その後、FRONT ROWは営業を終了し、現在はカラオケボックスBIG ECHO(第一興商運営)などが入居している。
会社概要
- 設立:1980年6月
- 資本金:4億8,050万円
- 代表者:金子 浩(代表取締役社長)
沿革
- 1980年6月 東京都練馬区で(株)金子製作所を創業。
- 1994年12月 三鷹市下連雀に本社移転、同時にゲームセンター「FRONT ROW」オープン。
- 1996年12月 (株)カネコに社名変更
- 2000年4月 東京都渋谷区に移転。ゲーム部門から全面撤退。
主な製作作品
- アーケード
- ジャンプコースター(販売はタイトー)
- フライボーイ
- ファイティングローラー(販売はタイトー)
- 侍日本一(販売はタイトー)
- 決死の探検サバイバル ゆけゆけ!山口君(販売はタイトー)
- テレビ番組の「水曜スペシャル」・川口浩探検シリーズが元とされている。タイトルも当初は「~川口君」だった。
- ピンポンキング(販売はタイトー セタ共同開発)
- レディーマスター(販売はタイトー)
- プレビリアン(販売はタイトー)
- VS.ホットスマッシュ(販売はタイトー)
- ギャルズパニックシリーズ(第1作・国内版のみタイトー販売)
- 火激(販売はタイトー)
- Dr.トッペル探検隊(販売はタイトー)
- 歌舞伎Z(販売はタイトー)
- リングファイター(販売はタイトー)
- DJボーイ(アーケード版のみデーモン小暮閣下が出演。メガドライブ版では削除)
- Bラップボーイズ
- ヘビーユニット
- 富士山バスター
- 大江戸ファイト
- エアバスター(販売はナムコ)
- バクレツブレイカー
- サイヴァーン
- マジカルクリスタル
- さるかにハムぞう
- ジャンジャンパラダイス (エレクトロ・デザイン名義)
- VS麻雀 乙女繚乱 (エレクトロ・デザイン名義)
- カンフーマスター ジャッキー・チェン
- グレート1000マイルズラリー/1994年
- グレート1000マイルズラリー2/1995年
- 家庭用
- エアバスターの移植版。HAL研究所から発売されたファミコンソフト『エア・フォートレス』が雑誌の事前告知では『エアバスター』の名前で載っていた事から、それが先に商標申請されていた関係で『エアロブラスターズ』に改題されたという説がある。メガドライブ版は自社から、PCエンジン版はハドソンから発売。
- スーパースターソルジャー
- スターパロジャー
- ネクスザール
- ヘビーユニット(PCエンジン)
- ベルリンの壁
- パワーアスリート
- 海外版のタイトルはGENESIS(欧米版メガドライブ)版が『DEADLY MOVES』、SNES版が『POWER MOVES』。当初はSNES版も『DEADLY MOVES』だったが、「DEADLY」という単語がNintendo of Americaの規定に引っ掛かったのではないかといわれている。
関連項目
- エフエムむさしの - 開局時から1年間、夕方の生番組「KANEKO INTERACTIVE WORLD」を提供していたほか、サテライトスタジオから公開生放送を行っていた。
- かつてゲーム開発部門であったカネコインターステイトは、現在、株式会社インターステイトとなっている。