アトミックロボキッド
ジャンル | 横スクロールシューティング |
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対応機種 | アーケード |
開発元 | UPL |
発売元 | UPL |
デザイナー | 藤沢勉 |
プログラマー | 新井利男 |
音楽 | メカノアソシエイツ |
美術 |
藤沢勉 たじまとくひさ |
人数 | 1人 |
メディア | 業務用基板(1.91メガバイト) |
稼働時期 |
|
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | Z80 (@ 6 Mhz) |
サウンド |
Z80 (@ 5 Mhz) YM2203 (@ 1.5 Mhz) ×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×192ピクセル 60.00Hz パレット1024色 |
『アトミックロボキッド』 (ATOMIC ROBO-KID) は、1988年にUPLより発売されたアーケードゲームである。
概要
内容はフリースクロールのアクションシューティングゲーム。8方向レバーと2ボタンで自機である「ロボキッド」を操作する。一方のボタンはショットに用いる。もう一方を押下すると、ロボキッドが地に足をつけている時はジャンプ、それ以外の時は武器選択を行う。また、押しっ放しにすると自機の左右の向きを固定できる。
ステージの形式は、ロボキッドの動きに合わせて任意スクロールする通常ステージ、巨大なボスキャラクターと相対するボスステージ、同等性能のロボットと1対1で戦う固定画面の対決ステージの3種類。通常ステージは、ビームやミサイルなどの飛び道具で敵を倒しつつ、最後にある出口に辿り着けばクリアとなる。
敵の弾を受けると一発でミスとなる。通常ステージでは敵に体当たりしただけではダメージはない。
事故により生殖能力を失った人類を救うべく、ロボキッドが残されたDNAを送り届けるというストーリーが根底にある。ただしゲーム本編はストーリー性に乏しく、エンディングでもはっきりとした結末は語られない。
ゲーム内容
アイテム
以下のようなパワーアップアイテムが登場する。ショットのパワーアップは、ミスをした際にその時に使用していた物のみ失われる。なお、ショットには下記の他にノーマルショットがあり、ショットのパワーアップを何も所有していない場合のみ使用可能。
- FLY
- ロボキッドが自由に飛行できるようになる。
- FIRE2
- ショットのパワーアップの一つ。敵や背景を貫通するショット。
- 3WAY
- ショットのパワーアップの一つ。前方および斜め上・斜め下に同時に細いレーザーを放つ。
- MISSILE
- ショットのパワーアップの一つ。敵や敵弾に当たると爆風を放つ。弾を消す効果を持つ唯一の武器。1度に1発しか撃てず、連射が効かない。
- 5WAY
- ショットのパワーアップの一つ。ノーマルショットが上下に5つ連なったようなビームを前方に撃つ。幅は広いが射程が短い。
- SPEED UP
- 一定時間、移動スピードが上がる。
- 青クリスタル
- 4つ取ると、シールドがストックされる。シールドは敵弾に当たると自動的に発動する。
- 黒クリスタル
- 一定時間、ショットボタン押しっ放しで連射ができる。
通常ステージに時折登場する銀色の「ミニドラゴン」というキャラクターに殴られると、ショップに入る事ができ、上記のアイテムのうちいくつかを購入可能。ただし、本作には金銭の概念は存在せず、アイテムは残機と引き換えである。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
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1 | アトミックロボキッドスペシャル | PCエンジン | UPL | UPL | 4メガビットHuCARD[1] | UP01001 | - | |
2 | ATOMIC ROBO-KID | Amiga Atari ST コモドール64 | アクティビジョン | アクティビジョン | フロッピーディスク | - | - | |
3 | アトミックロボキッド | メガドライブ | マイクロニクス | トレコ | 4メガビットロムカセット[2] | T-24013 T-24016 | - | |
4 | アトミックロボキッド | X68000 | UPL | システムサコム | 5インチフロッピーディスク | - | - | |
- PCエンジン版
- 1990年1月19日発売。タイトルは『アトミックロボキッドスペシャル』(ATOMIC ROBO-KID Special)。UPLから発売された。
- アレンジ移植となっており、ライフ制が併用されている。それに伴いライフ回復アイテムが追加されている、自機が最初から飛行可能などの違いがある。
- メガドライブ版
- 1990年12月14日発売。発売元はトレコ。開発はマイクロニクス。オープニングやステージ間に文字表示はカタカナのみであるがストーリーデモが付く。
- X68000版
- 1990年発売。発売元はシステムサコム。アーケード版の仕様に忠実な移植になっている。
スタッフ
- ゲーム・デザイン:藤沢勉
- チーフ・プログラム:新井利男
- キャラクター・デザイン:藤沢勉、たじまとくひさ
- 背景デザイン:にへいのりこ、角田明美
- エフェクト:あべこうじ
- 作曲・音楽:メカノアソシエイツ
評価
評価 | ||||||||||||||
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- PCエンジン版
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)、「月刊PCエンジン」では85・90・95・90・80の平均88点、「マル勝PCエンジン」では8・7・9・8の合計32点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.60点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で195位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「業務用からの移植だが、PCエンジン版ではライフ制の採用などのアレンジを加えたことにより、難易度は若干低めになっている」と紹介されている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.98 | 3.48 | 3.53 | 3.73 | 3.40 | 3.47 | 21.60 |
- メガドライブ版
ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計21点(満40点)[3]、「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、14.96点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.00 | 2.24 | 2.42 | 2.32 | 2.24 | 2.74 | 14.96 |