アクシー号
アクシー号(アクシーごう)は、東京都港区・中央区と千葉県鴨川市を結ぶ高速バス路線である。
概要
浜松町バスターミナル・東京駅八重洲口前と東京湾アクアラインを経て、安房鴨川駅西口・亀田総合病院の間を約2時間で結ぶ。
1997年(平成9年)11月に運輸省関東運輸局(当時)に申請し、翌年の1998年(平成10年)3月6日に認可が下り[1]、同月14日より都心と外房方面を結ぶ初の高速バスとして運行が開始された[2]。運行開始後、しばらくは電話予約以外にも、運行会社や広報に関わった鴨川市にも問い合わせが殺到した[3]。
運行開始から1ヶ月後の利用者数は7,769人で、1日あたり約250人と採算ラインをクリアした格好となり、定期便のほかにも臨時便が運行された[4]。
木更津金田バスターミナル - かずさアーク間は首都圏への通勤圏内にあたることなどから利用客が多い。木更津金田バスターミナルで、東雲車庫・羽田空港・成田空港方面の路線に乗り換えが可能である。
利用方法
- 下り便(鴨川方面)は、降車時に現金または回数券などで運賃を支払う。2015年(平成27年)11月28日より京成便と日東便で[5]、2016年(平成28年)3月19日より鴨川日東便でPASMOでの運賃支払いがそれぞれ可能となった[6]。但し、他の高速バス路線やリムジンバス路線と同様、バス利用特典サービス(バス特)の対象外である。
- 木更津金田バスターミナルから乗車の場合は、乗車証明書と合わせて支払う。
- 上り便(東京方面)は、乗車時に乗務員に目的地を申告し、現金または回数券などで運賃を支払う。
- 東京まで乗車する場合は、運賃精算後に乗車証明書を受け取り、降車時に乗務員に返却する(便により省略の場合がある)。
乗車時の注意
台風に伴う暴風、濃霧発生時に東京湾アクアラインが通行止めになった場合や積雪があった場合には、京葉道路または東関東自動車道・館山自動車道などを経由して迂回経路で運行を行う場合がある。この場合、目的地には1時間程度遅れて到着する。
乗車券
2014年(平成26年)12月22日より、鴨川シーワールド入園券とアクシー号1往復分が付いた特別企画乗車券『アクシー&カモシー GOGOチケット』が発売されている。発売額は大人5,500円・中学生4,600円・小人2,750円で、有効期間は発売日から7日間[7]。
運行会社
停車停留所
- ●浜松町バスターミナル(夜間の上り一部便を除く)
- ●東京駅八重洲口前☆
↓↑
- 木更津金田バスターミナル☆(乗車/降車ともに可能。乗り換えができる)
↓↑
- ○木更津中郷
- ○木更津総合高校前☆
- ○暁星国際学園前
- ○矢那川ダム
- ○かずさアーク☆
- ○富崎神社
- ○小櫃駅前
- ○俵田
- ○久留里駅前
- ○久留里城三の丸跡
- ○平山
- ○松丘
- ○笹(亀山湖入口)
- ○君津ふるさと物産館
- ○福祉センター前
- ○鴨川市役所入口
- ○安房鴨川駅西口☆
- ○鴨川シーワールド(一部便)
- ○亀田病院(一部便)
●印 - 下りは乗車のみ。上りは降車のみ。
○印 - 下りは降車のみ。上りは乗車のみ。
無印 - 乗車・降車とも可能。
☆印 - 高速バスロケーションシステム設置停留所
亀田病院行きは、折り返し同停留所始発となるか、入線時間までの間は、安房鴨川駅(折り返し始発)あるいは鴨川日東バス本社まで回送・待機となる。
運行回数
- 1日20往復(京成10、日東・鴨川日東各5)。
- うち1往復(下り最終便と上り始発便)は安房鴨川駅発着(特定日を除く)。
歴史
- 1998年(平成10年)3月14日 - 1日6往復で運行開始。
- 1999年(平成11年)7月1日 - 1日10往復に増便、「君津ふるさと物産館」・「平山」・「小櫃駅前」・「富崎神社」・「高速金田」停留所を新設。
- 2001年(平成13年)8月1日 - 1日16往復に増便、「矢那川ダム」停留所を新設。
- 2004年(平成16年)9月1日 - 1日20往復に増便。
- 2004年(平成16年)12月24日 - 「高速金田」停留所を「木更津金田バスターミナル」に改称。
- 2005年(平成17年)7月4日 - 「暁星国際学園前」停留所を新設。
- 2006年(平成18年)10月2日 - 亀田病院まで路線を延長(平日の一部便のみ)。
- 2007年(平成19年)4月16日 - 「木更津中郷」停留所を新設。同時に「上総経済センター」停留所を「久留里城三の丸跡」に改称。
- 2007年(平成19年)6月15日 - 「木更津金田バスターミナル」オープン化により、下り便の乗車/上り便の降車ができるようになる。これにより木更津金田バスターミナルで乗り換えて、羽田空港・鴨川・勝浦へ行くことが可能となる。
- 2009年(平成21年)11月1日 - 予約取扱い(電話・インターネット)を廃止。
- 2011年(平成23年)7月1日 - この日より土曜・日曜・祝日も1往復を除く全便が亀田病院まで運行(但し、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始を除く)。
- 2013年(平成25年)5月20日 - 経路内の大戸見トンネル(君津市)の点検に伴い、「俵田」 - 「笹」間を房総スカイラインへ迂回運行を実施(同年7月19日まで当該区間は運休)[8][9]。
- 2014年(平成26年)7月23日 - 特別企画乗車券『アクシー&カモシー GOGOチケット』発売開始[7]。
- 2015年(平成27年)11月28日 - 京成・日東担当便でPASMOを導入[5]。
- 2015年(平成27年)12月23日 - 経路内の松丘トンネル(君津市)のモルタル崩落による通行止に伴い、「富崎神社」 - 「笹」間を房総スカイラインへ迂回運行を実施(翌年3月17日まで当該区間は運休)[10]。
- 2016年(平成28年)3月19日 - 鴨川日東担当便でPASMOを導入[6]。
車両
- 原則として全便、化粧室付きの4列シート車両で運行。
脚注
- ^ 高速バス14日発車 東京 - 鴨川間を2時間 アクアライン経由で1日6便 上京、行楽の足便利に 『房州日日新聞』 1998年3月10日付。
- ^ 都心 - 鴨川間の高速バス運行 あすから 『毎日新聞』 1998年3月13日付朝刊、房総版。
- ^ 高速バス 予約や問い合わせ殺到 低料金などが人気 電話つながらない...こまめにかけて 『房州日日新聞』 1998年3月?日付。
- ^ 「アクシー」発車1ヶ月 利用者7千人超す 出足好調、臨時便の増発も『房州日日新聞』 1998年4月22日付。
- ^ a b “鴨川 - 東京線(アクシー号)ICカードサービス取扱い開始について。” (PDF). トピックス. 日東交通 (2015年11月10日). 2015年11月20日閲覧。
- ^ a b “ICカードサービスの対応路線について” (PDF). 鴨川日東バス (2016年3月10日). 2016年3月27日閲覧。
- ^ a b “【鴨川シーワールド】千葉駅発の高速バスと鴨川シーワールドがセットになったお得な早割チケット「カピ早7(カピバヤセブン)」販売開始 2014年12月22日(月)”. PR TIMES. PR TIMES (2014年12月17日). 2015年1月23日閲覧。
- ^ “高速バス アクシー号・カピーナ号の迂回運行について。”. トピックス. 日東交通 (2013年5月9日). 2013年6月6日閲覧。
- ^ その後も断続的に点検が実施されるごとに迂回運行されている。
- ^ “高速バス「アクシー号」・「カピーナ号」迂回運行のお知らせ”. 君津市 (2015年12月28日). 2016年2月11日閲覧。