やさしく歌って

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やさしく歌って
ロバータ・フラックシングル
初出アルバム『やさしく歌って
B面 ジャスト・ライク・ア・ ウーマン
リリース
規格 7インチシングル
録音 1972年
ジャンル ソウル
作詞・作曲 チャールズ・フォックス
ノーマン・ギンベル
ロバータ・フラック シングル 年表
恋人は何処に
(1972年)
やさしく歌って
(1973年)
我が心のジェシ
(1973年)
テンプレートを表示
キリング・ミー・ソフトリー
フージーズシングル
初出アルバム『The Score』
B面 カウボーイズ
Nappy Season
リリース
規格 CDカセット12インチシングル
録音 1995年
ジャンル ソウル
レーベル Ruff House
フージーズ シングル 年表
Fu-Gee-La
(1995年)
キリング・ミー・ソフトリー
(1996年)
レディ・オア・ノット
(1996年)
テンプレートを表示

やさしく歌って[1]、原題:Killing Me Softly with His Song[2]ノーマン・ギンベルNorman Gimbel)作詞、チャールズ・フォックスCharles Fox)作曲の1971年のポピュラーソングである。

概説

女性シンガーのロリ・リーバーマンLori Lieberman)が、当時まだ無名だったドン・マクリーン[3]が歌う"Empty Chairs"という曲をロサンゼルスのクラブで聴いて感銘を受け、"Killing Me Softly With His Blues"という詩を書いた。これを元に作詞家のギンベルと作曲家のフォックスが曲に仕上げた。

1972年8月にリリースされたリーバーマンのオリジナルはヒットしなかった。しかし、飛行機の機内BGMとして採用されていたこの曲をロバータ・フラックが偶然聴いて気に入って歌い、彼女のバージョンが大ヒットとなった。リリース後4週間で全米1位、1973年2月24日から4週連続でビルボード誌第1位を達成し、さらに3月31日にはもう一度1位になった。ビルボード誌1973年年間ランキングは第8位。これにより、フラックはグラミー賞で最優秀レコード、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの3部門を受賞した。

その後フラックが歌ったものがネスカフェCMソングとして起用されたことでさらに有名になった。

日本では邦題で渡辺美里や、1974年に南沙織(アルバム『ひとかけらの純情』『南沙織 ポップスを歌う』収録)と尾崎紀世彦(アルバム『尾崎紀世彦 アルバムNo.8』『尾崎紀世彦の世界』収録)、ペドロ&カプリシャス(アルバム『華麗なるニューポップスの世界』収録)、本田美奈子.(アルバム『心を込めて』収録)等がカバーした。平井堅はロバータ・フラック本人とデュエットをしている(アルバム『Ken's Bar III』収録)。

各国語でのカバー

アーティスト タイトル タイトル翻訳 作詞者
スウェーデン Lill Lindfors (1973), Lotta Engberg (1997) "Sången han sjöng var min egen" "The song he sang was my own"
ノルウェイ Inger Lise Rypdal "Sangen han sang var min egen" "The song he sang was my own"
デンマーク Sanne Salomonsen "Søgte mit indre" "Sought my innermost"
デンマーク Shu-Bi-Dua "Kylling med Soft Ice" "Chicken with softice" (parody)
デンマーク Clemens "Flammende Oprør" (Rap containing samples from Sanne Salomonsen "Søgte mit indre") "Flaming Rebellion"
イタリア Marcella Bella (1973), Lara Saint Paul (1973), Ornella Vanoni (1973) "Mi fa morire cantando" "He kills me singing"
エストニア Els Himma (1974) "Millest sa elad ja hingad" "Of what you live and breathe" Vally Ojavere
ブラジル Joanna (1991) "Morrendo de amor" "Dying of love"
メキシコ Pandora "Mátame muy suavemente" "Kill me softly"
チェコ Helena Vondráčková (1974) "Dvě malá křídla tu nejsou" "Two little wings are not here" Zdeněk Borovec
フィンランド Päivi Paunu (1973) "Jokainen päivä on liikaa" "Every day is too much"

脚注

  1. ^ 「優しく歌って」と表記される場合もある。
  2. ^ 最近ではKilling Me Softlyと省略されることもある(フージーズ(The Fugees)のヴァージョンなど)。
  3. ^ 彼のアメリカン・パイ(American Pie)がビルボード(Billboard)誌のチャート1位になるのは1972年
先代
クロコダイル・ロック by エルトン・ジョン
Billboard Hot 100 ナンバーワン・シングル
(ロバータ・フラック・バージョン)

1973年2月24日 - 1973年3月17日
次代
ラヴ・トレイン by オージェイズ
先代
ラヴ・トレイン by オージェイズ
Billboard Hot 100 ナンバーワン・シングル
(ロバータ・フラック・バージョン)

1973年3月31日
次代
ジョージアの灯は消えて by ヴィッキー・ローレンス