しろたん
しろたんは、やまだえまがデザインした株式会社クリエイティブ・ヨーコのキャラクターである[1]。
概要[編集]
1999年(平成11年)に誕生した[1]、“なごみ”を象徴するキャラクター。商品コンセプトは、『愛くるしいお顔と優しい触り心地、じっと見ているとなんだか語りかけてくるような、いつもそばにいてくれるような安心感がある縫いぐるみ』。
来歴[編集]
2004年に初の絵本である『しろたん 〜ふわふわなまいにち〜』が幻冬舎コミックスから発売され、2009年には10周年記念絵本である『しろたん 〜これからも ずうっと いっしょ〜』が発売された[2]。2012年には初のムック本である『しろたんびより』が宝島社から発売されている[3]。
2010年、初のしろたん専門店となる羽田空港国際線旅客ターミナル5階にしろたんタウンがオープンする[4]。2015年12月10日には、東京都立川市にあるららぽーと立川立飛に「しろたん」の世界を表現したテーマパーク型新業態店舗「しろたんフレンズミュージアム」 をオープンさせる。しろたんとそのお友達をモチーフとした雑貨商品を中心に、お菓子の量り売りコーナー「スイーツランド」を併設する物販ゾーン、親子で楽しめる子どもの遊び場ゾーンの 「しろたんランド」、株式会社講談社パルの運営による「すこやか教室」を展開する幼児教育ゾーン、の3つのエリアで構成されている。また、親子でゆったりくつろげる場として休憩スペースを設けている[5]。
2019年6月14日には、20周年を記念してしろたんの誕生日である8月8日が「しろたんの日」と日本記念日協会に正式に認定登録された[6]。
キャラクター[編集]
しろたんとその家族[編集]
- しろたん
- 声 - 悠木碧[注 1][7]
- タテゴトアザラシの男の子の赤ちゃん。触り心地はふわふわもちもち。北にある寒い氷の国で生まれた。誕生日は8月8日。好きな食べ物は、お魚、アイス、お菓子、ミルクなど。好きなことは、昼寝、海を泳ぐこと、変身すること。寒い所が好き[8]。痛いときはつい「きゅ〜」と鳴いてしまうらしい。常に人間の言葉で話す(しろたんのみならず、その家族も同様)。
- ママ
- 怒ると怖いが、いつも優しく、お菓子作りが得意。心配症。
- パパ
- しろたんが生まれてすぐ字の修行に出たため、しろたんはパパの顔を知らない。凝り性で、未だに帰ってこない(今は字の修行を終えたが、ママのために真珠を探している)。
- しろ兄
- しろたんと瓜二つ。旅や冒険が好きで、ほとんど家にいない。高所恐怖症。
- おばあちゃん
- しろたん達とは離れてみどりの国に住んでいる。縫物が得意。花が好き。
しろたんの周りの人[編集]
- カメたん
- しろたんの一番の友達。うさももが好き。こうらハウスに住んでいる。ダジャレ好き。
- うさもも
- 花のきれいな丘にあるログハウスに住んでいて、丘の花を月に一度街へ売りに行く。誕生日は4月15日。
- まるまる
- うさもものペットのブタ。
- ペンタ
- おしゃべりが大好き。氷が大好物で、氷で出来た家を食べてしまい、両親に怒られたことがある。運動が苦手。
- モコタ
- 一年中ウールのコートを着ているので、夏は汗をかいている。肌は日焼けしている。
- パンやのしろくまさん
- 読書が好きで、よくパン屋の隣にある図書館で本を読んでいる。本に夢中になってパンを焦がしてしまうことがたびたびある。いつか世界一のパンを作りたいと思っている。
- イルカくん
- ジャンプが得意。活発で人気者。関西弁をしゃべる。ファンクラブが存在する。
- ミルミ
- 牛乳屋の一人娘。牛乳には人一倍こだわりがある。オススメは「メグミの森ミルク」。
- ケーキやのセイウチさん
- まだ若いが腕は一流のやさしいお姉さん。毎日新作作りに励んでいる。最近太ってきたのが悩み。
- カニのチョッキー
- かけっこが得意で、いつもしろたんとかけっこをしてはしろたんに勝っている。よく切れるはさみを持っていて、浜辺に住んでいる。
- お魚三兄弟
- 全員郵便配達員。3人並んで泳ぐと速くなる。
- ラママ
- 真珠屋の看板娘だった。
- ラココ
- ラママの子供。いたずら好き。
- ジュゴンおじさん
- すぐ勘違いをする。また、自分を人魚だと思いこんでいる。食欲旺盛。語尾に「ダワサ」をつけて喋る。
- クジラさん
- パンが大好物で、いつも自分の大きさに合ったパンが食べたいと思っている。小さいことは気にしない。
- ピピピ姉妹のママ
- 誤って寒いこおりの国で卵を産んでしまった。
- ピピピ姉妹
- しろたんがあたためてくれたおかげで助かった。
- シャチくん
- 頭はいいが、怒りっぽい。人気のあるイルカくんに嫉妬している。しろたんをさわるのが好き。
- マンボウ
- いつもボーッとしていて、動かない。置物と間違えられることもあるらしい。
- カメ先生
- 書家で、しろたんのパパの字の先生。人里離れたところに住んでいる。かめたんとの関係については不明。
- ケロくん
- 雨雲に住んでおり、くもりの日と雨の日にのみ現れる。また、雨雲と世界中を旅したらしい。身長はりんごより少し大きい位で、四つ葉のクローバーを持つと空を飛べる。歌とダンスが好き。
- うさみみ
- うさももの友達。
- みるくちゃん
- うさももの友達。
- らっこいぬ
- らっこと犬を合わせたような姿をしている。容姿を含め自分の存在に悩んでいたが、しろたんのおかげで悩みが解消された。性格は照れ屋で内気。手先が器用。
- しぇる
- らっこいぬと一緒にいる貝。性格はしっかり者で元気でおしゃべり。らっこいぬを励ましつつ見守っている。涙は真珠。
らむね[編集]
ペンギン。よく冷えたラムネが好きで、丘の上の木影がお気に入り。空を飛ぶことにあこがれていた。泳ぐ事が得意。
その他の商品展開[編集]
- 千葉ロッテマリーンズの唐川侑己がしろたん抱き枕の愛用者であり[9]、これを受けて2009年から同球団とのコラボレーショングッズが発売された[10]。
- 日本航空とコラボレーションした「JAL飛行機に変身しろたん」が、東京国際空港と成田国際空港で限定発売されていた[11]。
- 2011年、JR東海の新幹線0系・新幹線N700系のぞみ・ドクターイエローをデザインソースに、『しろたん』が着ぐるみで変身する、抱きぐるみ、マスコット類、文具類を販売[12]。
- 2017年7月13日に東京・原宿Q's spot OMOHARA に期間限定ショップ「アイスしろたん原宿」を出店[13]。
- WEB短編アニメ『しろたんがいっぱい』(全24話)の配信が、YouTubeの公式しろたんTVで2017年8月12日から開始された[7][14]。
- 将棋棋士の藤井聡太は四段当時の自宅のリビングのソファーにしろたんのぬいぐるみが置いてあったり[1]、対局時にしろたんの巾着袋を持ち込んでいたりとしろたんファンであり[15]、日本将棋連盟の新しい将棋会館のための第5期クラウドファンディングの返礼品としてコラボレーショングッズが用意された[16][17]。
- しろたん誕生から25周年を記念して、エポスカードとコラボレーションした2種類のデザインの「しろたん エポスカード」の申し込みが2024年2月9日から開始された[18]。
書籍[編集]
- やまだえま『しろたん 〜ふわふわなまいにち〜』幻冬舎コミックス、2004年6月。ISBN 978-4-344-80408-1。
- やまだえま『しろたん 〜あかちゃん日記〜』幻冬舎コミックス、2005年3月。ISBN 978-4-344-80498-2。
- やまだえま『しろたん 〜これからも ずうっと いっしょ〜』クリエイティブ・ヨーコ、2009年7月[19]。
- 『しろたんびより』宝島社、2012年4月。ISBN 978-4-7966-9619-7。
- 『しろたん まるごとしろたんBOOK』宝島社、2018年1月。ISBN 978-4-8002-7958-3。
- しろたんチーム『ようこそしろたんの世界へ』学研プラス、2022年7月。ISBN 978-4-05-205516-4。
- 『しろたんナゾトキブック』しろたんチーム(キャラクター監修)、Gakken、2023年7月。ISBN 978-4-05-205724-3。
- 高橋桐矢『しろたんしあわせうらない』しろたんチーム(監修)、KADOKAWA、2023年7月。ISBN 978-4-04-914895-4。
- 『しろたん のんびりまったり塗り絵 POSTCARD BOOK』しろたんチーム(監修)、宝島社、2023年12月。ISBN 978-4-299-04963-6。
- 『しろたん ほわほわお部屋ライトBOOK』宝島社、2023年12月。ISBN 978-4-299-04195-1。
- WILLこども知育研究所『しろたんの大冒険めいろブック』しろたんチーム(監修)、金の星社、2024年1月。ISBN 978-4-323-07546-4。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ WEBアニメ版の担当声優。
出典[編集]
- ^ a b c “長野のアザラシ「しろたん」が世界を狙える理由 18年間、細く長く…”. withnews (2017年8月11日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “しろたんの本”. しろたん公式サイト. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “しろたんびより 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル”. 宝島チャンネル. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “羽田空港新国際線旅客ターミナルオープン[東京の観光・旅行]”. All About. p. 2. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “しろたんフレンズミュージアム”. ららぽーと立川立飛. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “8月8日は『しろたん』の誕生日 - PR Times”. PR TIMES. 2020年12月28日閲覧。
- ^ a b “あざらしが主役のWEBアニメ「しろたんがいっぱい!」配信スタート 悠木碧が全しろたん演じ分け : ニュース”. アニメハック (2017年8月12日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “キャラクター”. しろたん 公式サイト / SIROTAN Official site | クリエイティブヨーコ. 2019年1月14日閲覧。
- ^ 千葉ロッテマリーンズ おすすめグッズ情報 Archived 2010年5月22日, at the Wayback Machine.
- ^ “唐川バージョンの「しろたん」完成!”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “大人気!「JAL×しろたん」グッズをBLUE SKYにて再入荷いたしました!”. BLUE SKY エアポートショップ. 2011年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月4日閲覧。
- ^ “人気キャラクターの「しろたん」の新幹線バージョンデビュー! JR静岡駅ビル「静岡パルシェ」にて先行販売”. 株式会社オンワードホールディングス (2011年9月15日). 2011年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月4日閲覧。
- ^ “アイスしろたん 原宿 | しろたん公式サイト クリエイティブヨーコ”. アイスしろたん 原宿 | しろたん公式サイト クリエイティブヨーコ. 2019年1月14日閲覧。
- ^ “WEBアニメ『しろたん しろたんがいっぱい!』配信中”. しろたん 公式サイト / SIROTAN Official site | クリエイティブヨーコ (2017年9月16日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ “藤井竜王愛用『しろたん』巾着袋「中身はヒミツ」 JT杯決勝前日会見一問一答―”. スポニチ Sponichi Annex (2024年1月30日). 2021年11月20日閲覧。
- ^ “藤井聡太八冠デザイン「パイナップル星からの使者」や「しろたん」との共演が返礼品に 新将棋会館のためのクラファン 10日で目標金額の1億円に到達”. TBS NEWS DIG. p. 2 (2023年11月13日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “【王座戦】藤井聡太8冠とクラファンコラボのしろたん「おめでとう」オリジナルイラストで祝福 - 社会”. 日刊スポーツ (2023年10月11日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “「しろたん エポスカード」 2024/2/9(金) お申込みスタート”. しろたん 公式サイト (2024年1月19日). 2024年2月10日閲覧。
- ^ “しろたんの本”. しろたん 公式サイト. 2024年1月29日閲覧。
外部リンク[編集]
- しろたん公式サイト
- しろたん公式Twitter (@sirotan_fun) - X(旧Twitter)
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