がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | カセット |
発売日 | 1991年7月19日 |
売上本数 | 150万本[要出典] |
その他 | SHVC-GG |
『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』(がんばれゴエモン ゆきひめきゅうしゅつえまき)は、1991年7月19日にコナミ株式会社から発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。スーパーファミコン版の『がんばれゴエモン』シリーズ第一弾。
2007年3月13日からはWiiのバーチャルコンソールで配信されている(要800Wiiポイント)。
ゲームの概要
構成
本作はファミコンで発表された外伝を除く作品のアクションシステムを踏襲しているが、いくつかの変更点が存在する。
- ステージクリアに「通行手形」を3枚揃える必要が無くなった。
- 移動スピードを上げる「わらじ」が、よろず屋だけでの入手扱いとなった。
- 各キャラクターにサブウェポンが追加された。
- ステージ間に幕間ムービーが追加され、よりコミカルになった。
- 2Dステージが追加された。など
マップは9つのステージで構成され、所持金や巻物を揃えて装備を買い整えるなどする俯瞰視点画面の「町エリア」、ボスを目指して敵を倒してゆく横スクロール画面の「拠点エリア」、各ステージのボスと戦う「ボスエリア」が配置されている。
なお、ストーリーはこの作品で一度リセットされており、エビス丸が女であったことが無かったことになり、ヤエともこの作品で初めて出会うことになっている。
プレイヤー
キャラクター共通の初期数値は体力8(目盛りで表示され、通常は一回のダメージにつき2目盛り減少する)、残機数3(表示上は2機)。体力は「金の招き猫」の入手で最大16まで、残機数は「1あっぷ」の購入などで最大5機まで増加できる。ただし、体力に関しては後述する術と同様に次のステージへの持ち越しはできない。
目盛りが0になる、穴に落ちる、制限時間内でのクリア不可などで残りプレイヤーが1減り、残数が無くなるとゲームオーバー。残数が1以上の場合、町エリアとボスエリアでの復活はその場から、拠点エリアでの復活は中間地点に存在する「これぞうくん」を取った場合は中間地点から、取っていない場合はスタート地点に存在する「たぬきくん」からの再開となる。ゲームオーバー時にコンティニューを選択すると、そのステージのスタート地点からの再開となり、所持金が0になる。
武器のレベルは「招き猫」の入手で1段階ずつ変化し、最大で3段階まで変化する。ダメージを受けるなどすると1段階減る。最大までパワーアップしている時に招き猫を入手すると10両が加算される。共通サブウェポンとして「かんしゃく玉(爆弾)」があり、店舗での購入によって使えるようになる。
2人プレイ
アクションゲームとしての前作に当たる『がんばれゴエモン2』に引き続いて2人同時プレイが可能。「ひとりであそぶ」プレイ中に2プレイヤー側のAボタンを押すと途中でも参加できる。どちらか一方がゲームオーバーになっても、残ったプレイヤーの残数が2以上であればそれを使って復活できるが、その時点までで習得した術を除いて所持金やアイテムは全て無くなる。なお、タイトル画面で2プレイヤー側のコントローラーで「ひとりであそぶ」を選択すると、エビス丸での1人プレイが可能。
拠点エリア、ボスエリアでは、たぬきくんの場面で1人で進むか2人で進むかを選択できる。1人を選択した場合でも、もう片方のプレイヤーはAボタンで途中参加が可能。また、上記2つのエリアでだけの限定動作があり、伏せた一方に残りの一方がジャンプして重なると、攻撃と移動を分担する「おんぶ」状態となる。
術
本作では拠点エリア、ボスエリアでのみ使用できる「術」があり、各キャラクターに4つずつ、合計8つの術がある。使用するには「道場」の利用によって術を修得した上で、巻物を10本消費しなければならない。ただし、次のステージへの持ち越しはできない。
術の使用中はアイテム表示欄に赤いゲージが表示され、術のゲージが0になる、または途中でXボタンを押すと術が解除される。
- お助けキャラの術
- お助けキャラに乗って移動する。プレイヤーがダメージを受けない代わりに、術ゲージにダメージ分の消費を伴う。
- 一撃必殺の術
- 画面上の全ての敵を倒す。
- 空中飛行の術
- 一定時間空中を飛行する。ダメージを受けると強制的に解除される。
- 無敵変化の術
- 一定時間無敵になり、敵に体当たりをして倒せるようになる。
キャラクター紹介
主要キャラクター
ゴエモン
主人公。「はぐれ町」に住む天下の義賊。エビス丸の話を聞き、「ほろほろ寺」に現れた幽霊退治に出かける。
- 武器:キセル
- キセル→黄金キセル→ヨーヨーの順にレベルアップする。
- サブウェポン
- 小判(4両消費)
- お助けの術
- とら丸の術[寅]
- 一撃必殺の術
- 怒りの一撃の術[怒]
- 空中飛行の術
- シーパーマントの術[飛]
- 無敵変化の術
- しし丸の術[変]
エビス丸
正義の忍者を自称するゴエモンの相棒。「ほろほろ寺」に現れた幽霊の話を持ちかけ、ゴエモンと行動を共にする。
- 武器:笛
- 笛→黄金笛→ピロピロ笛の順にレベルアップする。なお、ゴエモンのヨーヨーと違いこちらの方が戻ってくる速度が少しだけ速い。
- サブウェポン
- 手裏剣(4両消費)
- お助けの術
- べこ丸の術[牛]
- 一撃必殺の術
- 桜の舞いの術[舞]
- 空中飛行の術
- パタパタの術[飛]
- 無敵変化の術
- ヒロインの術[変]
敵キャラクター
- 女幽霊(おんなゆうれい)
- ステージ1のボス。皿回しの要領で霊気を投げつけてくる。
- 提灯魔人(ちょうちんまじん)
- ステージ2のボス。頭の上に提灯やぐらを構え、提灯の中に隠れたひょっとこ部隊と強烈なジャンプ攻撃のコンビネーションで襲ってくる。
- 明石の大ダコ(あかしのおおだこ)
- ステージ3のボス。事実上のボスではなく、スルー可能だが、面の最後に待ち伏せている大ダコ。左右に動きながら次々と小ダコを吐いてくる。
- 双子力士「若乃福」(わかのふく)「貴乃福」(たかのふく)
- ステージ4のボス。両側から同時に登場し、光るボールをバウンドさせながら投げ合って攻撃してくるが、二人を倒すと霊魂が画面中央のおたふく面に憑依し、巨大おたふくとなって再び襲いかかってくる。
- からくり忍者「サスケ」(からくりにんじゃサスケ)
- ステージ5のボス。からくり忍者軍団を引き連れて登場し、これらを倒すと大凧の上での戦闘となる。上下左右を自在に駆け巡り、八方くない投げを繰り出してくる。
- つづら助六(つづらすけろく)
- ステージ6のボス。巨大なつづらを背負い、歌舞伎の演目の一つ『暫(しばらく)』に登場する主人公に似た格好をしている。地上では飛び六方を踏みながら左右を移動して毒霧やカツラブーメランを使い、空中ではつづらに隠れて左右に浮遊しながら桜吹雪を降らせる広範囲攻撃を仕掛けてくる。
- 白龍(はくりゅう)
- ステージ7のボス。不思議な力を宿した鏡「白鏡様」(しろかがみさま)の守護者。弾丸状の炎を次々と吐きかけてくる。
- 落とし達磨(おとしだるま)
- ステージ8のボス。だるま落としのように体を一つずつ分離させながら左右に移動しつつ体当たりを仕掛けてくる。撃破後も「やじろべえ達磨」として復活し、再び襲い掛かってくる。
- はんにゃ大将軍(はんにゃだいしょうぐん)
- 最終ステージのボス。唐獅子にまたがり、複数の弓矢を放ちながら攻撃してくる。唐獅子から降りると、体を丸めて回転しながら縦横無尽に移動しつつ体当たりを仕掛けてくる。
リメイク
本作と『がんばれゴエモン2〜奇天烈将軍マッギネス〜』の2in1リメイクとして、ゲームボーイアドバンス用ソフト『傑作選!がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』が2005年4月21日に発売された。
オリジナル版からの変更点
- 1人プレイ専用であるため、2人同時プレイやおんぶアクションは不可能。
- セレクトボタンを押せば、いつでもキャラクターの切り替えが可能。
- 使用できる術の回数が11回以降でもカウントされるようになった。
- 「たびにっき」がパスワード入力からファイルセーブに変更された。
- タイトル画面に「遊技場」が置かれており、両作品のミニゲームが手軽に楽しめる。など
コミカライズ
帯ひろ志作でコミックボンボン連載、単行本全3巻。単行本巻頭にはカラーで攻略マップが掲載されている。
関連項目
- グラディウス - ステージ3のからくりアイランド内のゲームセンターにミニゲームとして収録。1面だけ遊べる。
- コナミマン - ステージ3のからくりアイランド内のアトラクションの入り口の看板に登場。
- コナミレディ - ステージ3のからくりアイランド内のゲームセンターのナビゲート役として登場。
- メリル・シルバーバーグ - 『ポリスノーツ』や『メタルギアソリッド』の登場キャラクター。大江戸ツーリストの看板に登場。