がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 |
スーパーファミコン[SFC] Wii |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1〜2人 |
メディア | [SFC] ロムカセット |
発売日 |
[SFC] 1993年12月22日 [Wii] 2008年5月27日 |
売上本数 | [SFC] 200万本[要出典] |
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』(がんばれゴエモンツー きてれつしょうぐんマッギネス)は、1993年12月22日にコナミ株式会社から発売された日本のゲームソフト。スーパーファミコン版の『がんばれゴエモン』シリーズ第二弾。
2008年5月27日からはWiiのバーチャルコンソールで配信されている(要800Wiiポイント)。
概要
構成
本作から従来のゲームシステムに大幅な変更が加わり、「指定されたステージをクリアする方式」から「プレイヤーがステージを指定してクリアする方式」となった。また、キャラクターやストーリーがよりコミカルに描かれ、当時の『コミックボンボン』で連載されていた漫画や読者からの投稿を一部のキャラクターに反映させている。後に主要キャラクターとなる巨大からくりメカ「ゴエモン・いんぱくと」の初登場作品。
マップは6つのエリアで構成され、各エリアには体力の回復やアイテムの購入をする「町ステージ」、横スクロール画面で敵を倒しながらゴールを目指す「道中ステージ」、エリアのボスを倒す「城ステージ」が配置されており、ボスが巨大からくりメカの場合は、「強制横スクロール高速アクションステージ」と「巨大からくりメカ戦闘ステージ」が配置されている。
プレイヤー
本作からプレイヤーキャラを自由に選択できるようになり、ゲーム開始時にゴエモン・エビス丸・サスケの3人から選ぶ仕様となった。これによって各キャラクターの差別化が導入され、それぞれの基本性能や武器、サブウェポンの消費金額などに違いが表れるようになった。
キャラクター共通の初期数値は体力6(表示上はゲージ3本、ゲージ1本につきダメージ2回まで耐えられる)、残数3(表示上は2機)。体力は「金の招き猫」の入手か銭湯の利用で最大10(ゲージ5本)まで、残数は「大入り袋」などの入手で最大99まで増加できる。
体力ゲージが0になる、穴に落ちる、アクション面の制限時間内クリア不可などで1減り、残数が無くなるとゲームオーバー。ゲームオーバー時にコンティニューを選択すると、アイテムはそのままでそれまでの所持金が半分になった状態でのスタートとなる。
武器のレベルは「銀の招き猫」の入手で1段階ずつ変化し、最大で3段階まで変化する。ダメージを受けるなどすると1段階減る。前作で登場した共通サブウェポンの爆弾は排除され、入手などの手間が大幅に解消された一方、サブウェポンで敵を倒しても小判や招き猫が出現しなくなった。
2人プレイ
前作に引き続いて2人同時プレイが可能。「ひとりであそぶ」プレイ中に2プレイヤー側のスタートボタンを押すと途中でも参加できる(使用キャラクターの選択も可能)。どちらか一方がゲームオーバーになっても、残ったプレイヤーの残機数が2以上であればそれを使って復活できる。
一方が伏せ、残りの一方がその上にジャンプして重なると、攻撃と移動を分担する同時プレイ限定の動作である「おんぶ」状態となる。この最中は攻撃を担当するキャラクターのサブウェポンが強力になり、移動を担当するキャラクターとの組み合わせによってサブウェポンの攻撃方法に変化が生じる。
ゴエモンインパクトによるステージ
- 強制横スクロール高速アクションステージ
- 目的地まで走るゴエモンインパクトを操縦し、障害物を破壊しつつ迫り来る敵を撃墜しながら進む高速アクションステージ。障害物の破壊でエネルギー、敵の撃墜で小判が即時補充され、一定の撃破数ごとにキセルボムが1つ補充される。
- 巨大からくりメカ戦闘ステージ
- 敵側の巨大からくりメカとの一騎討ち。コックピットからの主観視点で戦闘が行われ、攻撃や防御を織り交ぜて相手の撃破を目指す。詳細は「ゴエモンインパクト#技」を参照
登場キャラクター
主要キャラクター
ゴエモン
主人公。はぐれ町に住む天下の義賊。性能は平均的で、サブウェポンの消費金額が最も少ないスタンダードタイプ。
- 武器:キセル
- キセル→黄金キセル→炎のチェーンキセルの順にレベルアップする。
- キセル・黄金キセルは、正面攻撃時にはゴエモンの上方にも若干の攻撃判定がある。
- 炎のチェーンキセルは、ボタンを長く押す事によって射程が伸びる。
- サブウェポン:小判
- 溜め撃ちで「スーパー小判(2両消費)」となり、貫通性能を持った小判を3つ同時に撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:拡散小判(エビス丸)
- 敵や壁に当たると拡散する小判を撃ち出す。
- おんぶ攻撃2:超小判乱れ撃ち(サスケ)
- 貫通性能を持った小判を5つ同時に撃ち出す。
エビス丸
正義の忍者を自称するゴエモンの相棒。機動力に決定的な難点があるものの、武器やサブウェポンには強力かつ使い勝手の良いものが揃っている上級者タイプ。
- 武器:ハリセン
- なにわのハリセン→でかハリセン→かんしゃくハリセンの順にレベルアップする。
- 大半の敵は、ハリセン攻撃を食らうと叩き飛ばされる演出がある。
- サブウェポン:手裏剣
- 溜め撃ちで「ホーミング手裏剣(4両消費)」となり、追尾性能を持った手裏剣を3つ同時に撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:くるくる手裏剣(ゴエモン)
- 回転しながら飛ぶ貫通手裏剣を撃ち出す。
- おんぶ攻撃2:下手人キラー(サスケ)
- 龍のような形に連なった強力なホーミング手裏剣を撃ち出す。
サスケ
物知りじいさんが作り上げたからくり忍者の傑作。今回からプレイヤーキャラとして参加。最高の機動力を持ち、遠距離攻撃を主軸とした初心者タイプである反面、攻撃力は最も低い。攻撃形態に多少のクセがあり、サスケだけジャンプ中の上方向攻撃が設定されていない(後述の「くない投げ」による上方向攻撃は例外)。
- 武器:くない
- くない切り→くない投げ→くない二刀投げの順にレベルアップする。
- 敵との接近戦では、武器のレベルに関わらずくない切りになる。
- くない投げに限り、ジャンプ中に八方向いずれかの撃ち分けが可能。
- くない二刀投げに限り、ジャンプ攻撃が「八方くない投げ」に変化する。
- くない投げ、くない二刀投げ、八方くない投げでは敵を倒しても小判などを落とさない。
- しゃがみ攻撃・立ち状態での上攻撃はちょんまげ攻撃に変わる。
- サブウェポン:花火爆弾
- 溜め撃ちで「スーパー花火爆弾(8両消費)」となり、落とした場所で数秒炸裂する爆弾を撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:からくりぴょんぴょん爆弾(ゴエモン)
- ボタンを押している間はスーパー花火爆弾が地面を跳ねながら移動し、ボタンを離すか敵に当たるかすると爆発する。
- おんぶ攻撃2:あやつり花火爆弾(エビス丸)
- ボタンを押している間は十字キーでスーパー花火爆弾を自由に操作し、ボタンを離すか敵に当たるかすると爆発する。
サブキャラクター
- ヤエ
- 日本で巻き起こる怪事件を隠密に捜査する「秘密特捜忍者」の1人。今回はエリアクリア時の幕間、エリア4および最終エリアのステージ内、インパクト戦での再戦時の通信モニターに登場し、ゴエモンたちをサポートする。
- 物知りじいさん
- 伊賀の山奥のからくり忍者屋敷に居を構え、からくり忍者サスケを筆頭に様々な発明品を作り出している発明家。これまでに培った数々の発明の技術を駆使して「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ ゴエモン・いんぱくと」を開発し、マッギネス討伐に向かうゴエモン一行に託した。
- おみっちゃん
- ゴエモンが住んでいるはぐれ町のアイドルにして、シリーズのヒロイン。ヒロインゆえの受難から、マッギネス将軍にさらわれてしまう。
敵キャラクター
- 奇天烈将軍マッギネス
- 本名「マッギネス=カス=テイラ」。今回の騒動の張本人で、極度な日本かぶれにて慇懃無礼な物腰の元宣教師。ゴエモンとエビス丸が旅行に出かけたスキを突いて大江戸城を制圧し、強引に「空中要塞マッギネス城」に改造。部下のマーブル5人衆と共に全国制圧に乗り出す。
- マーブル5人衆
- ウサギの着ぐるみに身を包んだ、マッギネス直属の科学者集団。顔や背格好が全く同じであり、語尾に「~っス」と付けて喋る共通点があるが、見分けが付くように5人それぞれが左腕に色違いの腕章を装着している。漫画版では着ぐるみの中の人は美形。
- からくり横綱メカ 千秋楽(せんしゅうらく)
- えりあ1のインパクト戦ボス。マーブル・レッドが開発した力士型巨大からくりメカ。弾丸頭突きや張り手ボンバーなどの強烈な近接攻撃を得意とする。また、インパクトのハナ小判を張り手で跳ね返す事がある。断末魔は「ごっつぁんでした」。
- カブキ・リターンズ
- えりあ2のボス。前作の鞍馬山においてゴエモンに倒されたつづら助六が、マーブル・ブルーの強化改造手術によって復活した姿。毒霧やホーミングかつら、マーブル弾で攻撃してくる。ある条件を満たすと再戦できるが、その際の性能に変化は無い。
- たそがれ壱号
- えりあ3のボス。本来は宴会芸を披露する芸人からくりメカだったが、あまりに芸がウケないのでマーブル・イエローによって戦闘用に改造された。犬、ネコ、カラスの影絵を実体化させて攻撃してくる。蝋燭が燃え尽きると何も出来なくなる為、潔く自身にトドメを刺させる。
- からくり落ち武者メカ しゃれこうべ
- えりあ3のインパクト戦ボス。千秋楽での反省を生かしてマーブル・イエローを中心としたマーブルファイブが総力を挙げて開発した武者型巨大からくりメカ。巨大なベーゴマに乗り、水上を移動しながら攻撃してくる。ベーゴマを破壊されると分身、お陀仏キック、高速移動、一刀両断、落武者霊弾など多彩な攻撃を繰り出す。断末魔は「オーマイガー」。
- お面忍者
- えりあ4のボス。マーブル・グリーン開発の忍者型からくりメカ。キツネ、ネコ、ひょっとこのお面をそれぞれ被る事により、攻撃パターンが変化する。マーブル・グリーンが開発したと言う事実は『がんばれゴエモン〜東海道中 大江戸天狗り返しの巻〜』で明かされるが、ヤエ曰く「後付け設定」との事。
- 最終からくりメカ みこし天狗
- えりあ5のインパクト戦ボス。元々は日本制服記念パレード用に開発したものをマーブル・ブラックが戦闘用に改造し、エレハンドや門松ランチャーなど豊富な攻撃方法を備える神輿型巨大からくりメカ。エネルギー量が非常に高く、エネルギー残量が一定値を下回ると奥の部屋へ逃亡し、攻撃パターンを切り替えて再度襲ってくる。断末魔は「とびまーす」。
- ドラキュラン
- エクストラステージ「ばーちゃ地獄」のボス。『悪魔城ドラキュラ』のドラキュラ伯爵と同じく、コウモリとテレポートを駆使して攻撃してくる。
町の人々
前作までは町ステージでも町人の大半が敵キャラ扱いとなっていたが、本作からは町ステージにはスリや泥棒を除いては敵キャラが配置されなくなった。ただし、町人を攻撃すると音楽が一変し、役人が襲いかかってくる。
- 町人
- 旅人や魚売りなど、町を行き交う人々。
- 魚売りを攻撃するとBGMは変わらないが持っている籠から魚が落下しその魚に触れるとダメージを食らう。
- 商人
- 何故か彼を攻撃をしても役人が現れない。
- 町娘
- 触れると50両もらえるが、間違って攻撃すると100両減る。
- お婆さん
- 触れると50両もらえるが、間違って攻撃すると怒って反撃してくる。何度攻撃しても消えない。
- 冷奴(ひややっこ)
- 触れると体力を回復してくれるが、間違って攻撃すると100両減る。
- スリ
- 触れると小判が100両減り、早めに倒すと半分の50両が戻ってくる。
- 泥棒
- 触れると武器レベルが1つ減ってしまう。後に「がんばれゴエモン きらきら道中〜僕がダンサーになった理由〜」で「おびす丸」というキャラクター設定が付与された。
- 役人
- 棒役人と提灯役人の2タイプがおり、町人を攻撃すると顔を真っ赤にして襲ってくる。
- 浪人
- 攻撃すると目を見開いて斬りかかってくる。
- 犬
- 攻撃すると噛み付いてくるが、地形(建物や樽など)にぶつかると元に戻る。ただし、中には近付くだけで噛み付いてくる犬もいる。
その他
- ミニゲームで前作の『グラディウス』に続く形として、『XEXEX(ゼクセクス)』がプレイできる。
- 町ステージの民家の一部に、別作品のキャラクターがゲストとして登場する。
- はんにゃ大将軍(『がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜』)
- コリュウタ(『がんばれゴエモン外伝2〜天下の財宝〜』)
- パステル(『出たな!!ツインビー』但し、当時は名前が無かったのでOVA同様ウインビーと名乗っている)
- シモン・ベルモンド(『悪魔城ドラキュラ』)
- ファントム一行(『ゴッドメディスン』)
- ギリアン・シード(『スナッチャー』)など
リメイク
前作『がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜』と本作の2in1リメイクとして、ゲームボーイアドバンス用ソフト『傑作選!がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』が2005年4月21日に発売された。
GBA版での変更点
- 1人プレイ専用であるため、2人同時プレイやおんぶアクションは不可能。
- セレクトボタンを押せば、いつでもキャラクターの切り替えが可能。
- タイトル画面に「遊技場」が置かれており、両作品のミニゲームが手軽に楽しめる。 など
ガイドブック
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 必勝攻略本 (講談社)
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 必勝攻略法 (双葉社)