かす
かす(滓、糟、粕、残渣)は、原料となる液体や固体などから目的の成分を取り除いた後に残る不純物やあまりの部分。絞り残りなど。元の意味から、必要のない転じてくだらないものを「かす」という。「屑」と同義。「あいつはカスだ」などと言えば侮辱になる。
かすの全てが無価値な廃棄物として捨てられるわけではなく、他の目的に活用される例もある(リサイクル)。
- 酒粕 - 酒を濾過した「かす」。粕汁の材料や甘酒・粕取焼酎の原料として用いられるほか、漬物(粕漬け)の漬け床などに使用することもある。
- おから - 大豆から豆乳を搾った「かす」。調理して食用にすることもある。(卯の花)
- 脱脂加工大豆 - 大豆から大豆油を絞った「かす」。醤油の原料に用いられる。
- 糠 - 穀物の精白過程で出た残り「かす」。米の糠は糠漬けに利用するほか、あく抜きに利用される。また、油脂を抽出してこめ油を採ることもできる。
- 天かす - 天ぷらを揚げたあとの揚げ「かす」。食品に混ぜるなど、食用とすることもある。(揚げ玉)
- 油かす
- ワインの醸造に用いた葡萄の搾りかすを再発酵させ蒸留した酒としてグラッパやチャチャ 、ラキヤ、ツィプーロ(Tsipouro)、マール (marc) などがある。
- バガス - サトウキビから砂糖の原料となる糖蜜を搾ったあとにできるかす。紙などの原料になる。