かあさんの歌

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みんなのうた
かあさんのうた
歌手 ペギー葉山(*1)
ボニージャックス(*2)
作詞者 窪田聡
作曲者 窪田聡
編曲者 いずみたく(*1)
若松正司(*2)
映像 実写(*1)
影絵(*2)
映像制作者 ころすけ(*2)
初放送月 1962年2月 - 3月(*1)
1970年12月 - 1971年1月(*2)
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かあさんの歌(かあさんのうた)は、窪田聡作詞作曲歌謡曲

解説[編集]

作詞・作曲者の窪田聡は、1954年昭和29年)に開成高校を卒業した後、合格していた早稲田大学に進学せず、文学を志して家出[2]埼玉県うたごえ運動の中心として活動した。

この歌は1956年(昭和31年)2月、窪田20歳の時に『うたごえ新聞』にて発表されたもので、家出当時、次兄を通じて居所を知った母から届いた小包の思い出や、戦時中に疎開していた長野県長野市の旧信州新町地区の情景を歌詞にしたものとされる[3]

うたごえ運動を通じて全国の歌声喫茶に広まったほか、劇団わらび座の舞台でも歌われた。さらに、ダークダックスペギー葉山によって取り上げられて大ヒットし[3]NHKの『みんなのうた』でも放送されてより広い層に知られるようになった。1965年(昭和40年)以後1980年代に至るまで、音楽の教科書にもたびたび掲載されていた[1]

1989年、信州新町に『かあさんの歌』の歌碑が建てられた[4]。また、同地区の繊維加工業サンエスケミカルの経営者が「かあさんの歌」の手袋をイメージした商品を開発している[5][6]

2007年平成19年)には、文化庁日本PTA全国協議会が選定した日本の歌百選に選ばれている。

レコーディングした歌手[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 『歌い継がれる名曲案内 音楽教科書掲載作品10000』日本アソシエイツ、2011年、235頁。ISBN 978-4816922916
  2. ^ 読売新聞文化部『唱歌・童謡ものがたり』岩波書店、1999年、252頁。ISBN 4-00-023340-8
  3. ^ a b 『唱歌・童謡ものがたり』253頁。
  4. ^ 『唱歌・童謡ものがたり』254頁。
  5. ^ 『唱歌・童謡ものがたり』254-255頁。
  6. ^ 20 お守り手袋 〜受験生のために考案 粒状の滑り止め付き〜、『週刊長野』2011年3月19日号掲載。

外部リンク[編集]