YAOKI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Hms1103 (会話 | 投稿記録) による 2022年5月6日 (金) 01:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Wikilink修正)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

YAOKI(ヤオキ)は日本の航空宇宙企業ダイモンが開発した月面探査車(ロボット)。名前は「七転び八起き」からとられている[1]。2019年4月に基本的な開発が完了した[2]米国の民間企業アストロボティック・テクノロジー英語版が2022年に打ち上げる月着陸機Peregrine Mission Oneに搭載され、Lacus Mortis(死の湖)という領域に輸送される[3]

特徴

YAOKIはロボットクリエーターの中島紳一郎によって開発された。転倒しても走行できるよう設計されている。搭載されたバッテリーで駆動し、月面でおおよそ6時間稼働することができる[4]。重量は500gを切り、月面車としては極めて軽量になっている[注 1]。YAOKIは運搬ポッドという容器の中に格納された状態でアストロボティックの月着陸機ペレグリンに取り付けられる。運搬ポッドには三菱ケミカルのCFRPが使われている。着陸後にポッドが開かれ、YAOKIが月面に向け落下する仕組みになっている[5]。地球との通信は月着陸機を介して行われ、ペレグリンとYAOKIはWi-Fiで通信する[6]

脚注

出典

注釈

  1. ^ これまでの月面車は旧ソ連のルノホート計画で重量840kg、アポロ計画で使われた有人の月面車で210kg、と数百kg台のものに限られている。

外部リンク