月面車
月面車(げつめんしゃ)とは、月面上を走行するために造られた自動車のこと。
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[編集] ソビエト連邦の月面車(ルノホート)
詳細は「en:Lunokhod programme」を参照
ソビエト連邦はルナ計画の一環として、アメリカに先駆けて月面車を月面へ投入した。1970年11月10日にルナ17号がルノホート1号を雨の海へ、1973年1月8日にルナ21号がルノホート2号を晴れの海へ運んでいる。
本来ソビエト連邦の月面車は、有人月面着陸プロジェクトの一環として開発が開始されたものであるが、有人着陸のスケジュールが遅延(最終的には断念)したことから無人走行車となった。
4輪のバギーカーに似た外観のアメリカの月面車と異なり、丼鉢に8つの車輪がついたような外見ではあるが、各種ビデオカメラやX線スペクトロメーターなど充実した観測計器を搭載しているほか、丼鉢の蓋の裏に搭載した太陽電池によりバッテリーを充電させ長期間の稼働を実現させている。1号は11ヶ月にわたり10km以上、2号は4ヶ月にわたり37km以上を走行し、多くの画像や観測機器のデータなどを地球に送信してきた。
さらに有人月面探査計画で着陸地点の予備調査を行うルノホート3号と4号が製造されたが(ソユーズL3計画参照)1974年の有人探査計画中止に伴い打ち上げはキャンセルされた。
のちに、1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故において、ルノホートの技術を応用した無人作業車が復旧活動に活躍した。
[編集] アメリカ合衆国の月面車(ルナビークル)
詳細は「:en:Lunar Roving Vehicle」を参照
アポロ計画の一環として、初の有人月面自動車として投入された。乗員は2名、全長3mの4輪バッテリー駆動車で、太陽電池は装着しているものの充電機構はない。アポロ15号、アポロ16号、アポロ17号の3回のミッションを通じて、宇宙飛行士の月面での移動や採取したサンプルの運搬などに用いられた。アポロ17号での走行距離は36kmにおよぶ。ボーイング社製。ただし、地球では使えない。
[編集] 日本の月面車(ルナローバ)
日本のJAXAは将来独自で行うであろう月面探査を見据えて、無人の小型実験車の研究を開始している。宇宙科学研究所相模原キャンパスの一般公開日には、モデルが展示されることもある。
[編集] 中国の月面車
中国では嫦娥3号によって、2013年に月面の「虹の入江」へ無人月面車を投入し、土壌の採取・分析を行う計画があるとされる。[1]2009年3月の段階では月面車は入札募集中の段階であり、具体的な仕様や開発状況などは伝えられておらず不明である。
[編集] ロシアの月面車
現在、ルナグローブ計画による月探査の一環としてポーラームーンローバーを送る計画がある。
[編集] インドの月面車
インド宇宙研究機関もロシア連邦宇宙局と共同でチャンドラヤーン2号の計画を進めている。
[編集] トピック
NASAでは現在でも技術開発コンテストの一部門に月面車の開発を掲げるなど、基礎研究を続けている。2006年のコンテストでは、100万ドルの賞金額であった。
[編集] 関連項目
- 月面着陸
- Google Lunar X Prize(民間による月面探査コンテスト)
- アレクサンドル・ケムルジャン(ルノホートの開発者)
- マーズ・ローバー(火星探査車)
[編集] 脚注