YAOKI
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YAOKI(ヤオキ)は日本の航空宇宙企業ダイモンが開発した月面探査車(ロボット)。名前は「七転び八起き」からとられている[1]。2019年4月に基本的な開発が完了した[2]。米国の民間企業アストロボティック・テクノロジーが2022年に打ち上げる月着陸機Peregrine Mission Oneに搭載され、月のLacus Mortis(死の湖)という領域に輸送される[3]。
特徴
YAOKIはロボットクリエーターの中島紳一郎によって開発された。転倒しても走行できるよう設計されている。搭載されたバッテリーで駆動し、月面でおおよそ6時間稼働することができる[4]。重量は500gを切り、月面車としては極めて軽量になっている[注 1]。YAOKIは運搬ポッドという容器の中に格納された状態でアストロボティックの月着陸機ペレグリンに取り付けられる。運搬ポッドには三菱ケミカルのCFRPが使われている。着陸後にポッドが開かれ、YAOKIが月面に向け落下する仕組みになっている[5]。地球との通信は月着陸機を介して行われ、ペレグリンとYAOKIはWi-Fiで通信する[6]。
脚注
出典
- ^ 吉岡名保恵 (2022年1月23日). “脱サラし月面探査車開発「NASA」の目にとまった訳”. 東洋経済. 2022年3月11日閲覧。
- ^ 林公代 (2021年11月11日). “民間で世界初!? 千円札大の極小ローバーが、月を駆ける”. 三菱電機DSPACE. 2022年3月11日閲覧。
- ^ “PEREGRINE LUNAR LANDER PAYLOAD USER'S GUIDE”. Astrobotic Technology. 2021年1月10日閲覧。
- ^ 山口博敬 (2021年8月25日). “はじめての日本製の月面探査機、間もなく月面へ スタートアップ「ダイモン」の挑戦”. 朝日新聞. 2022年3月11日閲覧。
- ^ “2021年秋、民間世界初の月面探査を実施世界最小最軽量(*) 月面探査車「YAOKI」 株式会社ダイモンと三菱ケミカル株式会社がパートナーシップ契約を締結”. ダイモン (2021年4月14日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ 馬場吉成 (2022年4月11日). “わずか498g。日本の宇宙開発ロボットベンチャーが作った 月面探査ロボット「YAOKI」が月面を走る日”. セメダイン. 2022年5月5日閲覧。