WWWA世界タッグ王座

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WWWA世界タッグ王座(World Women's Wrestling Association World Tag Championship)は、全日本女子プロレスが管理していたタッグマッチタイトルの名称。

解説

この王座の前身はアメリカン・ガールズ・レスリング・アソシエーション(AGWA)認定インターナショナル・ガールズタッグ王座で、全女の管理下となったWWWAが1971年にAGWAを吸収するとともに、最後の同王者であった京愛子&ジャンボ宮本を初代王座に認定した。6月30日に当時全女の放映権を持っていた日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)が深夜番組「23時ショー」にて京&宮本 VS パティ・オハラ&テキサス・レッド戦を放送して王座認定を同局のスタジオで行われたが、その試合に対する不満を理由に同日返上し、翌日の再戦でオハラ&レッド組が奪取した。

王座創設当初は毎興行のようにタイトルマッチが行われる「お飾り」の要素が強いものだったが、後に価値の向上が図られ、ビューティ・ペア登場以後の女子プロレスブーム時には最高峰のタッグ王座と呼ばれた。

管理権を持つ全日本女子プロレスの崩壊により、王座は事実上封印された。

近年は一本勝負で行われる、または歴史の中で三本勝負から一本勝負に移行した王座戦がほとんどの中、開設から封印されるまでほとんどの選手権試合が三本勝負で行われたタイトルである[1]

初代ベルトは茶色を基調としたものであったが、1980年代に2代目の黒いベルトとなり、1992年から3代目が使われた。

歴代王者

AGWAインターナショナルガールズタッグ王座

歴代数 タッグチーム 獲得日付 獲得した場所
(対戦相手・その他)
初代 メリー・ジェーン & ルシル・デュプレ 1968年6月
第2代 柳みゆき & 岡田京子 1968年9月1日
第3代 メリー・ジェーン & ルシル・デュプレ 1968年9月9日
第4代 京愛子 & 柳みゆき 1968年9月16日
第5代 岡田京子 & 京愛子 1969年4月10日
第6代 マスクド・キラー & マスクド・マリー 1969年12月8日
第7代 京愛子 & 宮本芳子 1970年1月30日
第8代 マスクド・キラー & マスクド・マリー 1970年4月4日
第9代 京愛子 & 宮本芳子 1970年5月30日
第10代 マスクド・キラー & マスクド・マリー 1970年6月30日
第11代 京愛子 & 宮本芳子 1970年7月8日
第12代 マスクド・キラー & マスクド・リー 1970年7月25日
第13代 星野美代子 & 宮本芳子 1970年7月26日
第14代 マスクド・キラー & マスクド・リー 1970年8月3日
第15代 京愛子 & 星野美代子 1970年8月9日
第16代 マスクド・キラー & マスクド・リー 1970年9月12日
第17代 京愛子 & 星野美代子 1970年9月27日
第18代 マリー・バグノン & マスクド・キラー 1970年10月5日
第19代 京愛子 & ジャンボ宮本 1970年10月13日
第20代 マスクド・キラー & マスクド・リー 1971年2月20日
第21代 星野美代子 & ジャンボ宮本 1971年2月27日
第22代 イルマ・アセベド & マスクド・キラー 1971年3月6日
第23代 マキシ村田 & ジャンボ宮本 1971年2月27日
第24代 マスクド・キラー & マスクド・リー 1971年6月12日
第25代 京愛子 & ジャンボ宮本 1971年6月20日 WWWAへの吸収につき封印。

WWWA世界タッグ王座

歴代数 タッグチーム 獲得日付 獲得した場所
(対戦相手・その他)
初代 京愛子 & ジャンボ宮本 1971年6月30日 NETスタジオ
同日返上
第2代 パティ・オハラ & テキサス・レッド 1971年7月1日 大田区体育館
京愛子 & ジャンボ宮本
第3代 ジャンボ宮本 & マキシ村田 1971年7月6日 福山市体育館
第4代 マリー・バグノン & ジェーン・シャーレル 1971年9月30日 川崎市体育館
第5代 京愛子 & ジャンボ宮本 1971年10月5日 千葉県体育館
第6代 マリー・バグノン & ジェーン・シャーレル 1971年10月6日 新潟市体育館
第7代 ジャンボ宮本 & 星野美代子 1971年10月30日 岡山武道館
第8代 シャロン・リー & マスクド・リー 1972年3月15日 愛知県体育館
第9代 ジャンボ宮本 & 星野美代子 1972年3月21日 長崎市体育館
第10代 フラワー・パワー & マスクド・リー 1972年4月25日 広島県立体育館
第11代 ジャンボ宮本 & 星野美代子 1972年4月26日 大阪府立体育館
第12代 オパール・アンストン & マスクド・リー 1972年7月22日 入間市青果市場
第13代 京愛子 & ジャンボ宮本 1972年7月26日 春日部駅前広場
第14代 シルビア・ハックニー & マスクド・リー 1972年9月18日 室蘭市新日鐵体育館
第15代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1972年10月11日 熊本市体育館
第16代 パナマ・フランコ & マスクド・リー 1972年11月7日 豊田市体育館
第17代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1972年11月17日 川崎市体育館
第18代 プリンセス・ウォー・スター & マスクド・リー 1973年1月24日 四日市市体育館
第19代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1973年2月2日 岡山武道館
第20代 ジャッキー・ウエスト & マスクド・リー 1973年3月17日 和歌山県立体育館
第21代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1973年3月22日 広島県立体育館
第22代 サンディ・パーカー & マスクド・リー 1973年6月11日 佐世保市体育館
第23代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1973年6月25日 大船渡青果市場
第24代 サンディ・パーカー & マスクド・リー 1973年7月17日 横浜文化体育館
第25代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1973年7月24日 愛知県体育館
第26代 リタ・マレス & マスクド・リー 1973年9月7日 長崎国際体育館
第27代 星野美代子 & ペギー黒田 1973年9月30日 姫路厚生会館
第28代 ワニタ・デ・ホヨス & マスクド・リー 1973年10月8日 都城市体育館
第29代 赤城マリ子 & ペギー黒田 1973年10月12日 熊本市体育館
第30代 サラ・リー & シルビア・ハックニー 1973年11月16日 福島県体育館
第31代 赤城マリ子 & ペギー黒田 1973年12月4日 大阪府立体育館
第32代 ジャッキー・ウエスト & シャロン・リー 1974年1月7日 新潟県体育館
第33代 赤城マリ子 & ペギー黒田 1974年1月17日 鹿児島県体育館
第34代 ジャッキー・ウエスト & シャロン・リー 1974年2月15日 広島県立体育館
第35代 赤城マリ子 & 佐々木順子 1974年2月16日 尾道市体育館
第36代 ジャッキー・ウエスト & パーラ・ニエト 1974年3月21日 東大阪市立中央体育館
第37代 赤城マリ子 & 佐々木順子 1974年3月22日 和歌山県体育館
第38代 ジャッキー・ウエスト & パーラ・ニエト 1974年4月6日 富山市体育館
第39代 ペギー黒田 & 佐々木順子 1974年4月24日 熊本市体育館
第40代 ジーン・アントン & サンディ・パーカー 1974年5月16日 静岡駿府会館
第41代 ペギー黒田 & 佐々木順子 1974年5月21日 高知県民体育館
第42代 サンディ・パーカー & ベティ・ニコライ 1974年6月3日 岐阜市民センター
第43代 赤城マリ子 & 佐々木順子 1974年6月5日 愛知県体育館
第44代 サンディ・パーカー & ベティ・ニコライ 1974年6月14日 盛岡体育館
第45代 ジャンボ宮本 & 佐々木順子 1974年6月28日 秩父宮記念体育館
第46代 サンディ・パーカー & ベティ・ニコライ 1974年6月29日 伊勢原市青果市場
第47代 赤城マリ子 & 佐々木順子 1974年7月9日 大阪府立体育館
第48代 サンディ・パーカー & ベティ・ニコライ 1974年7月21日 滝川市青少年体育センター
第49代 柳みゆき & 赤城マリ子 1974年7月28日 室蘭市新日鐵体育館
第50代 ジーン・アントン & サンディ・パーカー 1974年7月30日 水沢市体育館
第51代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1974年8月5日 大田区体育館
第52代 ジャッキー・ウエスト & パナマ・フランコ 1974年8月24日 九電記念体育館
第53代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1974年9月3日 広島県立体育館
第54代 ジェーン・シャーレル & ジャッキー・ウエスト 1974年9月29日 御坊市体育館
第55代 ジャンボ宮本 & 佐々木順子 1974年10月2日 高松市体育館
第56代 ジェーン・シャーレル & ミスZ 1974年10月31日 徳山市体育館
第57代 赤城マリ子 & 佐々木順子 1974年11月20日 松本市体育館
第58代 シルビア・ハックニー & ミスZ 1975年1月9日 千葉公園体育館
2月13日、ハックニーのシングル王座挑戦のため返上
第59代 ジャンボ宮本 & 赤城マリ子 1975年3月1日 足立区体育館
シルビア・ハックニー&シャロン・リー
第60代 リーナ・マニャーニ & ローラ・ガルシャ 1975年4月3日 福井市体育館
返上
第61代 赤城マリ子 & マッハ文朱 1975年4月15日 愛知県体育館
返上
第62代 赤城マリ子 & マッハ文朱 1975年9月18日 熊本市体育館
第63代 ジャッキー佐藤 & マキ上田
ビューティ・ペア
1976年2月24日 後楽園ホール
第64代 ジャッキー・ウエスト & ユカリ・レンチ 1976年5月27日 川崎市体育館
返上
第65代 ジャッキー佐藤 & マキ上田
(ビューティ・ペア)
1976年7月17日 田園コロシアム
第66代 池下ユミ & 阿蘇しのぶ
(ブラック・ペア)
1977年4月11日 広島県立体育館
第67代 ジャッキー佐藤 & ナンシー久美 1977年7月29日 田園コロシアム
返上
第68代 ナンシー久美 & ビクトリア富士美
(ゴールデン・ペア)
1978年2月6日 大阪府立体育館
第69代 トミー青山 & ルーシー加山
(クイーン・エンジェルス)
1978年8月9日 日本武道館
第70代 池下ユミ & マミ熊野
(ブラック・ペア)
1979年4月6日 後楽園ホール
第71代 ナンシー久美 & ルーシー加山 1980年2月5日 大阪府立体育館
第72代 横田利美 & 堀あゆみ 1980年12月17日 愛知県体育館
返上
第73代 ナンシー久美 & 堀あゆみ 1981年2月25日 横浜文化体育館
第74代 ミミ萩原 & 大森ゆかり 1981年11月9日 奥武山体育館
第75代 デビル雅美 & タランチェラ 1982年8月10日 福山市体育館
返上
第76代 ジャンボ堀 & 大森ゆかり
(ダイナマイト・ギャルズ)
1983年6月17日 旭川市総合体育館常盤分館
第77代 ライオネス飛鳥 & 長与千種
クラッシュ・ギャルズ
1984年8月25日 後楽園ホール
第78代 ダンプ松本 & クレーン・ユウ 1985年2月25日 大田区体育館
第79代 ライオネス飛鳥 & 長与千種
(クラッシュ・ギャルズ)
1985年5月16日 大宮スケートセンター
第80代 山崎五紀 & 立野記代
JBエンジェルス
1986年1月5日 後楽園ホール
第81代 ライオネス飛鳥 & 長与千種
(クラッシュ・ギャルズ)
1986年3月20日 大阪城ホール
第82代 ダンプ松本 & ブル中野 1986年8月23日 川崎市体育館
第83代 宇野久子 & 堀田祐美子 1987年4月15日 大田区体育館
第84代 小倉由美 & 永堀一恵
(レッド・タイフーンズ)
1987年4月27日 大阪府立体育会館
第85代 ブル中野 & コンドル斉藤 1987年10月20日 大田区体育館
第86代 ブル中野 & 岩本久美子 1988年2月25日 川崎市体育館
第87代 堀田祐美子 & 西脇充子
(ファイヤー・ジェッツ)
1988年7月19日 大田区体育館
第88代 小倉由美 & 小松美加
(カルガリー・タイフーンズ)
1988年8月25日 川崎市体育館
第89代 ライオネス飛鳥 & 長与千種
(クラッシュ・ギャルズ)
1989年3月4日 後楽園ホール
返上
第90代 北斗晶 & みなみ鈴香
(マリン・ウルフ)
1989年6月18日 後楽園ホール
第91代 堀田祐美子 & 西脇充子
(ファイヤー・ジェッツ)
1989年7月19日 大田区体育館
第92代 アジャ・コング & グリズリー岩本 1989年12月9日 後楽園ホール
第93代 北斗晶 & みなみ鈴香
(マリン・ウルフ)
1990年2月9日 大阪府立体育会館
第94代 アジャ・コング & バイソン木村
ジャングル・ジャック
1990年12月9日 後楽園ホール
返上
第95代 アジャ・コング & バイソン木村
(ジャングル・ジャック)
1992年1月5日 後楽園ホール
第96代 山田敏代 & 豊田真奈美 1992年3月20日 後楽園ホール
第97代 ダイナマイト関西 & 尾崎魔弓 1993年4月11日 大阪府立体育会館
第98代 山田敏代 & 豊田真奈美 1993年12月6日 両国国技館
第99代 井上京子 & 井上貴子
W井上
1994年10月9日 川崎市体育館
99代目は100代目になれない[2]という異例の理由で返上
第100代 井上京子 & 井上貴子
(W井上)
1995年3月21日 大阪城ホール
王座決定トーナメント
第101代 北斗晶 & 下田美馬 1995年9月24日 川崎市体育館
第102代 井上京子 & 井上貴子
(W井上)
1996年4月9日 後楽園ホール
第103代 豊田真奈美 & 下田美馬
(スイートハーツ)
1996年6月22日 札幌中島体育センター
第104代 渡辺智子 & 前川久美子 1997年1月20日 大田区体育館
第105代 三田英津子 & 下田美馬
ラス・カチョーラス・オリエンタレス
1997年6月18日 札幌中島体育センター
第106代 ZAP-I & ZAP-T
ZAP
1998年4月12日 後楽園ホール
返上
第107代 三田英津子 & 下田美馬
(ラス・カチョーラス・オリエンタレス)
1999年7月10日 フジテレビ屋上庭園
第108代 渡辺智子 & 前川久美子 1999年12月8日 代々木第2体育館
返上
第109代 中西百重 & 高橋奈苗
(ナナモモ)
2000年7月16日 フジテレビ屋上庭園
第110代 三田英津子 & 下田美馬
(ラス・カチョーラス・オリエンタレス)
2001年1月4日 後楽園ホール
第111代 渡辺智子 & 高橋奈苗 2001年7月27日 代々木第2体育館
第112代 井上貴子 & 風間ルミ 2002年1月4日 後楽園ホール
第113代 中西百重 & 高橋奈苗
(ナナモモ)
2002年7月6日 大田区体育館
第114代 三田英津子 & 下田美馬
(ラス・カチョーラス・オリエンタレス)
2002年11月29日 東京武道館
返上
第115代 下田美馬 & 井上貴子 2003年1月3日 後楽園ホール
第116代 三田英津子 & 高橋奈苗 2003年4月20日 後楽園ホール
第117代 渡辺智子 & 前川久美子 2003年6月1日 札幌テイセンホール
第118代 井上京子 & 井上貴子
(W井上)
2003年9月15日 後楽園ホール
第119代 浜田文子 & 高橋奈苗 2004年1月3日 後楽園ホール
第120代 アジャ・コング & アメージング・コング
(Wコング)
2004年10月6日 後楽園ホール
高橋奈苗 & Hikaru。全女崩壊のため封印

脚注

  1. ^ ただし、王座決定戦で王者を決定する試合はこの限りではない。第120代王者の決定戦では試合形式は60分一本勝負であった。
  2. ^ 99代目である自分たちに挑戦して勝たなければ、100代目になれない

関連項目