VF-31 ジークフリード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。240f:7c:ce62:1:5099:8c76:1bd9:64a9 (会話) による 2016年4月4日 (月) 10:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎機体解説)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

VF-31 ジークフリード (ブイエフ・さんじゅういち ジークフリード Siegfried) は、2016年放送のテレビアニメマクロスΔ』に登場する架空の兵器。「バルキリー」の通称で呼ばれる可変戦闘機(ヴァリアブル・ファイター、VF)の一つで、ファイター(航空機)とバトロイド(人型ロボット)、両者の中間形態であるガウォークの三形態に変形する。

劇中では主人公陣営である「ケイオス」の所属機として登場し、ヒロインが所属する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の護衛とサポートを担う。愛称(ペットネーム)の「ジークフリード」は、叙事詩ニーベルンゲンの歌』の主人公にちなむ。

メカニックデザインは、総監督でもある河森正治。、

概要

PlayStation 3用ソフト『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』に登場する「YF-30 クロノス」の制式採用型という設定[1]。2015年9月25日の『マクロスΔ』の正式発表と共にキービジュアルとして公開された。

『マクロスΔ』は主人公側の「ケイオス」と、敵側である「風の王国」の2陣営が戦う物語になっているが、両陣営の機体を新規にデザインするには時間が足りないと判断した河森は、新規の機体を風の王国側の「Sv-262 ドラケンIII」のみとし、ケイオス側のVF-31にYF-30の変形機構を流用することで時間短縮を図った。このため、ほかのVFと違って変形機構検証用のレゴブロックモデルが製作されていない。YF-30はゲーム出身の機体であるにもかかわらずDX超合金が発売されるなど人気を博したため、この機体を元に量産化したらどうなるかというアプローチがなされた。当初はYF-30と同様のダブルデルタ翼の予定だったが、Sv-262とシルエットが似通ってしまうことから、主役機としてのケレン味を高める意味で前進翼が採用された。最終的にはYF-30からかなり大きく変わったため、「VF-30」ではなくナンバーを一つ進めた「VF-31」になった[2]

機体解説

諸元
VF-31 ジークフリード
分類 可変戦闘機
生産形態 量産機
武装 ミニガンポッド
コンパクトナイフ
乗員人数 1人
搭乗者 ハヤテ・インメルマン
ミラージュ・ファリーナ・ジーナス
チャック・マスタング
メッサー・イーレフェルト
アラド・メルダース
主な搭載機 マルチドローン

YF-30 クロノスの制式型で、西暦2060年代後半における最新鋭VF。多彩な運用が可能なマルチロール機として設計され、YF-30と同様に両脚エンジンの間に挟まれたコンテナユニットを換装することで、他機種のスーパーパックに相当する機能強化および特化が可能となる[1]

謎の奇病「ヴァール・シンドローム」の鎮静化を目的とした戦術音楽ユニット「ワルキューレ」と共同作戦を行う「Δ小隊」の配備機は、フォールドクォーツを用いた対ヴァール用装備が施され、脚部にはワルキューレのサポートに特化した小型飛行端末(マルチドローン)が複数収納されている[1]。地上の都市圏で活動することが多いことから過剰な武装は控えられ、前腕に固定されたミニガンポッドや格闘用のコンパクトナイフを携行する[1]。A型などの一般機はオーソドックスなデルタ翼を採用しているが、こちらは大気圏内での運動性に優れた前進翼を採用している[1]

バリエーション

VF-31J
主人公ハヤテ・インメルマンの搭乗機。カラーリングは白地に青と赤のライン[1]。従来の「マクロスシリーズ」の主人公機はVF-1J バルキリー 一条輝機のように白地に赤のパターンが多かったが、本作では初めて青を採用している。Δ小隊における機番は05。カメラアイは赤いバイザー型で、頭部の機銃は1門。
VF-31C
ミラージュ・ファリーナ・ジーナスの搭乗機。カラーリングは白地にえんじ色のライン[1]。Δ小隊における機番は04。カメラアイは緑の縦2列のバイザー型で、頭部の機銃は左右2門。
VF-31E
チャック・マスタングの搭乗機。カラーリングは白地に黄色のライン[1]。Δ小隊における機番は03。カメラアイはグリーンの単眼型で、頭部の機銃は左右2門。
VF-31F
メッサー・イーレフェルトの搭乗機。カラーリングは白地に黒[1]。Δ小隊における機番は02。カメラアイはブルーで頭部の機銃は左右2門。背面中央に死神のマーキングが施されている。
VF-31S
アラド・メルダースの搭乗機。カラーリングは白地に青緑と赤のライン[1]。Δ小隊における機番は01。カメラアイは赤いバイザー型で、頭部の機銃は左右計4門。背面中央に剣をくわえた竜の頭骨のマーキングが施されている[1]
VF-31A
標準型。デルタ翼の採用により空力中心が後ろ寄りになっているため、Δ小隊機よりもストレーキカナードが大型化している[1]。カラーリングはグレー。
VF-31B
A型と共に量産されている型式。

商品化

DX超合金 VF-31 ジークフリード
バンダイコレクター事業部より2016年発売予定。従来のDX超合金同様、ファイター、ガウォーク、バトロイドの3段変形が可能。ハヤテ・インメルマン機が第一弾として秋に登場。
プラモデル 1/72スケール ジークフリード VF-31
バンダイホビー事業部より2016年発売予定。バンダイが過去に発売した『マクロスF』の「VF-25 メサイア」や「VF-27 ルシファー」を発展させた完全変形モデルとなる。ハヤテ機が第一弾として6月に登場。
プラモデル メカコレクション マクロスシリーズ VF-31 ジークフリード ファイターモード
バンダイホビー事業部より2016年発売予定。こちらはファイター形態固定の安価な商品として供給される。ハヤテ機が第一弾として4月に登場。

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『グレートメカニックG 2016 SPRING』双葉社、2015年3月18日。ISBN 978-4-575-46492-4 
  2. ^ フィギュア王 No.215 20-25頁

外部リンク