THE JUON/呪怨
THE JUON 呪怨 | |
---|---|
The Grudge | |
監督 | 清水崇 |
脚本 | スティーヴン・サスコ |
製作 |
ロバート・G・タパート 一瀬隆重 他 |
製作総指揮 |
サム・ライミ ジョー・ドレイク 他 |
出演者 | サラ・ミシェル・ゲラー |
音楽 | クリストファー・ヤング |
撮影 |
山本英夫 ルーカス・エトリン |
編集 | ジェフ・ベタンコート |
配給 |
コロムビア映画 日本ヘラルド映画/クロックワークス |
公開 |
2004年10月22日 2005年2月11日 |
上映時間 | 99分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 日本 |
言語 |
英語 日本語 |
製作費 | $10,000,000 |
次作 | 呪怨 パンデミック |
『THE JUON/呪怨』(ザ・ジュオン、The Grudge)は、2004年制作のアメリカ映画。PG-12指定。日本映画『呪怨』のアメリカ・リメイク作品。全米興行収入2週連続No.1。
作品解説
当初はアメリカで撮影される予定だったが、日本で撮影された。アメリカ人役者が日本に来て一番驚いたのは、「ホラー映画にもかかわらずポルノ描写がまったく無い(もしくはそういった描写がないようにスタッフが気をつかっている)点」だったという。これは一般的に、ハリウッドのホラー映画では前半にポルノ描写を含んだいわゆる「主人公たちにおいしい」シーンを盛り込みつつ、中盤以降にホラー描写を一気に持ってくる(これにより、多くの観客は前半での自分勝手な主人公たちに嫌悪感を抱き、後半以降に主人公たちが酷い目に遭ってもあまり不快に感じなくなるという効果もある)という、ある種ジェットコースター的なストーリーの映画が多く存在するからである。
撮影中のスポンサーたちの要求は、清水監督が引くほど霊を出しまくるものだったという。
ストーリー
ある日、大学教授のピーター・カークが妻のマリアの前で飛び降り自殺を遂げる。理由は不明だったが、これは忌まわしい事件の始まりであった。恋人のダグ・マッカッシーと日本に留学している介護学生のカレン・デイヴィスは、ある家に行ったきり連絡の取れなくなっている関根洋子の代わりにその家へ行って欲しいと、アレックス・ベイカーに頼まれる。以前は佐伯家と呼ばれ、現在はウィリアムズ家となっているそこには寝たきりの老婆、エマ・ウィリアムズが放置されていた。そこでカレンは、恐ろしい何かを見て気を失ってしまう。
実はカレンが元佐伯家を訪れる数日前、妻のジェニファーや祖母のエマを伴って引っ越してきたマシュー・ウィリアムズは、2階の部屋で痙攣して失神したジェニファーの姿を発見し、恐怖に襲いかかられていた。さらに恐怖はマシューの妹のスーザンにも及んだうえ、カレンのことを捜査に来た中川秀人刑事らにも忍び寄る。
キャスト
()はDVDでの日本語吹き替え版。
- カレン・デイヴィス:サラ・ミシェル・ゲラー(水谷優子)
- ダグ・マッカッシー:ジェイソン・ベア(咲野俊介)
- ジェニファー・ウィリアムズ:クレア・デュヴァル(重松朋)
- マシュー・ウィリアムズ:ウィリアム・メイポーザー(谷口節)
- アレックス・ベイカー:テッド・ライミ
- スーザン・ウィリアムズ:ケイディー・ストリックランド(原千果子)
- エマ・ウィリアムズ:グレイス・ザブリスキー
- ピーター・カーク:ビル・プルマン(谷口節)
- マリア・カーク:ローザ・ブラシ
- 中川秀人刑事:石橋凌
- 五十嵐陽介刑事:松永博史
- 関根洋子:真木よう子
- 佐伯俊雄:尾関優哉(青山桐子)
- 佐伯伽椰子:藤貴子
- 佐伯剛雄:松山タカシ
- 鈴木英雄:おかやまはじめ
- 警備員:森下能幸
オリジナル版との違い
- オリジナル版での俊雄は「押入れに隠れている最中に、母親によって向こう側の世界に連れて行かれた」という設定だったが、本作では剛雄に風呂場で殺されているシーンがある(その後にマーと一体化した模様)。剛雄の最期も日本版とは異なる。
- ストーリーのキーポイントとなる小林俊介は、ピーター・カークという外国人に変更されている。
- マシューとジェニファー・ウィリアムズ夫妻は徳永勝也・和美夫妻とは結末が異なる。
- カレン・デイヴィスの顛末もダグ・マッカッシーという恋人がおり、仁科理佳とは異なる。
- 中川秀人刑事の行動や結末も、中川健一刑事とは異なる。相棒の五十嵐陽介刑事は健一と共に死亡した五十嵐大介刑事と違い、不明。
- 関根洋子の行はビデオ版の村上柑菜を思わせるものとなる。
- オリジナル版では主人公の女性は皆死んだが、本作ではカレンやマリアは辛くも生き延びている。
続編
2006年製作の続編『呪怨 パンデミック』では、佐伯伽椰子の出生の秘密が判明する。パート3の『呪怨 ザ・グラッジ3』は2009年に製作されたが、日米共に劇場では公開されずにDVDスルーの作品となった。
関連書籍
その他
- サラ・ミシェル・ゲラーは所属するエージェンシーWMA(ウィリアム・モリス・エージェンシー)の社長が『ザ・ニューヨーカー』のインタビューで「彼女は『THE JUON/呪怨』に出演する前は無に等しい存在だった」と発言したことを知ると激怒し、WMAを去りエージェンシーを代えた[1]。
- 本作での共演がきっかけで、ジェイソン・ベアとケイディ・ストリックランドは2006年に結婚した。
リブート
2014年に、サム・ライミが本作をリブートする予定が報じられた[2]。
脚注
- ^ 2006年6月号『日経エンタテインメント!』(日経BP社)
- ^ “サム・ライミが「THE JUON 呪怨」をリブート:映画ニュース - 映画.com”. 2016年3月16日閲覧。