QBasic

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
QBasic
登場時期 1991年 - 2000年
開発者 マイクロソフト
影響を受けた言語 QuickBASICGW-BASIC
プラットフォーム MS-DOSMicrosoft Windows 95Microsoft Windows 98Microsoft Windows Millennium EditionIBM PC DOSOS/2eComStation
ライセンス マイクロソフトによるソフトウェア利用許諾契約

QBasicQuickBASICを基にしたBASIC系の言語の統合開発環境(IDE)、インタプリタ。IDE上で入力されたコードを中間コードに即座にコンパイルし、要求に応じて解釈実行するという特徴をもつ。DOSMicrosoft Windowsのほぼ全てのバージョンで動作し、DOSBoxDOSEMUを用いればLinuxFreeBSDでも動作する。コードの即時評価や、コードの部分修正が可能なデバッガといった独自の機能を備え、10年以上にわたって最先端のIDEを提供していた。

初期のマイクロソフトBASICと違って、QBasicはサブルーチンwhile文などの構造をサポートするQuickBASICのような構造化プログラミング言語である。行番号は互換性のためにサポートされるが推奨されず、説明的なラベルの使用が推奨される。QBasicはユーザ定義データ型(構造体)を限定的にサポートし、いくつかの基本的な型が文字列や数値データを保持するために使用される。

歴史[編集]

QBasicはGW-BASICを置き換えることを意図した製品である。QuickBASIC 4.5コンパイラを基にしているが、QuickBASICにあるコンパイラとリンカは含まれていない。バージョン1.0はMS-DOS 5.0以上、Windows 95Windows NT 3.1Windows NT 4.0に同梱された。IBMはQBasicに修正を加え、IBM PC DOS 5.xとOS/2 2.0に同梱した。OS/2のコードから作られたeComStationはQBasic 1.0を含んだ。QBasic 1.1はMS-DOS 6.x、およびEDITなしでWindows 95Windows 98Windows MEに同梱された。Windows 2000より、マイクロソフトはQBasicをオペレーティングシステムに含めていない(しかし、Windows 2000Windows XPのためにローカライズされたものがいくつか存在し、フリーウェアとして発表されている)。

(内蔵のMS-DOSエディタと同様に)QBasicは5.0以前(少なくともDOS 3.20まで)のDOSと後方互換である。しかし、Intel 8088Intel 8086を使用したコンピュータや、Intel 80286を使用したコンピュータの一部では、メモリーのサイズにより動作が非常に遅かったり、全く動作しない場合もある。MS-DOS 7まで、MS-DOSエディタはQBasicを必要とした。EDIT.COMプログラムは、QBasicをエディタのみのモードで起動しているだけであり、またQBASIC.EXEに/EDITスイッチをつけること(すなわちコマンドライン"QBASIC /EDIT")によってこのモードに入ることができた。

[編集]

QBasicでは4つのサンプルプログラムが付属していた:

  • Nibbles - ヘビゲームのバリエーション
  • Gorillas - 爆発するバナナを投げるゲームで、Tektronix 405x、後にHP 2640で最初に開発された大砲ゲームを元に生み出された
  • MONEY MANAGER - パーソナルファイナンスマネージャ
  • RemLine - GW-BASICのコードの行番号を削除するプログラム

"Hello world"[編集]

PRINT "Hello, World!"

簡単なゲーム[編集]

このプログラムは1-10の範囲の中で無作為に選ばれた数を当てることをユーザに要求する。通常存在する「高い」/「低い」のヒントを提供しない。

CLS
PRINT "Guess My Number"            
INPUT "Would you like to play"; choice$     'INPUT文 - ユーザの入力を受け取る
choice$ = UCASE$(choice$)                   '入力を完全に大文字にする(例:fkld->FKLD)
IF choice$ <> "YES" AND choice$ <> "Y" THEN '彼らが遊びたいかどうかを判断する
       END
END IF
guesses% = 5                                '推測する回数を入力する
RANDOMIZE TIMER                             '乱数発生器をセットする
target% = INT(RND * 10) + 1 
WHILE guesses% > 0
  INPUT "Guess a number: ", guess%           '入力(推測)を取る
  IF guess% = target% THEN                   '推測が正しいかどうかを判断する
    PRINT "You win!"
    END
  ELSE
    guesses% = guesses% - 1
    PRINT "Sorry, please try again. You have ";guesses%;" guesses left."
  END IF
WEND
 
PRINT "You ran out of guesses, the number was "; target%
END

イースターエッグ[編集]

QBasicはいくつかの知られているイースター・エッグを持っている。DOSプロンプト上で、QBasicを起動した後タイトル画面が出る前に、Left CTRL+Left SHIFT+Left ALTおよびRight CTRL+Right SHIFT+Right ALTを同時に押すと、プログラマのチームがリストされる。このプログラムは現在のコンピュータでは実行するには速すぎる。古いパーソナルコンピュータ(できればスイッチを入れることによってCPUを4.77MHzに遅くするようなターボボタンを持つもの)または速度を遅くすることが出来るBochsDOSBoxのようなエミュレータによってもっともうまく実行される。