AutoIt

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AutoIt
AutoItロゴ
登場時期 1999年
設計者 Jonathan Bennett & AutoIt Team
最新リリース 3.3.12.0 / 2014年6月1日
主な処理系 AutoIt3
影響を受けた言語 BASIC
ウェブサイト www.autoitscript.com
拡張子 .au3

AutoIt(オートイット)はWindows用のプログラミング言語である。

BASICに似た言語仕様を持ち、Windows用プログラムのGUI自動操作機能を主な特徴としている。スクリプトは実行形式にコンパイル可能であり、コンパイルしたものはAutoItインタプリタのインストールされていない環境でも動作する。フリーウェアであり非常に多くのライブラリ、開発ツールが存在する。

主な特徴[編集]

  • 実行環境はWindows
  • BASICに似た言語構造を持つ
  • TCPUDPをサポート
  • COMオブジェクトをサポート
  • DLLをサポート
  • コンソールアプリケーションの実行と標準ストリームへのアクセスが可能
  • GUI、メッセージボックス、入力ボックスの作成が可能
  • 音声ファイルの制御可能
  • マウス操作のシミュレートが可能
  • ウィンドウ、プロセスの操作が可能
  • アプリケーション、アプリケーション内の各コントロールへの入力、キーストロークの送信が可能
  • スクリプトをスタンドアローンの実行形式にコンパイル可能
  • Unicodeをサポート(v3.2.4.0以降)
  • 64ビットコードをサポート(v3.2.10.0以降)
  • 正規表現をサポート
  • Windows Vistaユーザーアカウント制御に対応

歴史[編集]

  • 1998年12月 - C言語によるキーストローク送信のアイデアが提案される。
  • 1999年1月 - AutoIt v1.0 リリース。
  • 1999年8月 - AutoIt v2、AutoItX リリース。
  • 1999年9月 - AutoIt用コンパイラ リリース。
  • 2002年12月 - AutoIt v3 (ベータ版)。
  • 2004年2月 - AutoIt v3 (安定版)。
  • 2006年9月 - Auto3Lib 開始。
  • 2007年11月 - AutoIt v3.2.10.0 リリース。Auto3LibがAutoIt v3に組み込まれる。
  • 2008年5月 - AutoIt v3.2.12.0 リリース。GUI関数が追加される。
  • 2008年12月 - AutoIt (及びAutoItX) v3.3.0.0 リリース。

AutoItはもともとはGPLライセンスの下でソースコードの公開をおこなっていたが、現在はソースコードの公開は中止されている。これは別プロジェクトが繰り返しAutoItのソースコードを取り込んだ上でAutoItに対して敵対的な行動をとったため、と説明されている[1]

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Hello World![編集]

; メッセージボックスに "Hello, world!" と表示して終了。
MsgBox(0, "Title", "Hello, world!")
Exit

平均値を計算[編集]

; ユーザーが入力した数値の平均を求める
; 数値はカンマ(",")で区切られていなければならない
#NoTrayIcon
#include <GUIConstantsEx.au3>
#include <Array.au3>
 
#region---------------GUI----------------------- 
$form = GUICreate("平均計算", 300, 75)
$label = GUICtrlCreateLabel("平均を計算する数値をカンマ("","")で区切って入力", 20, 5)
$textbox = GUICtrlCreateInput("", 20, 20, 220)
$label1 = GUICtrlCreateLabel("=", 245, 20, 30, 20)
$ansLabel = GUICtrlCreateLabel("", 255, 20, 50, 20)
$button = GUICtrlCreateButton("平均を計算", 100, 45)
GUISetState(@SW_SHOW)
#endregion---------------END GUI-----------------------
 
While 1
        $msg = GUIGetMsg()
        If $msg = $GUI_EVENT_CLOSE Then Exit
        If $msg = $button Then
                If _findAvg(GUICtrlRead($textbox)) = "malform1" Then
                        GUICtrlSetData($ansLabel,"エラー")
                Else
                        GUICtrlSetData($ansLabel, _findAvg(GUICtrlRead($textbox)))
                EndIf
        EndIf
WEnd
 
Func _findAvg($nums)
        Local $sData
        Local $ans
        ;入力チェック----------------->
        $chk = StringRight($nums, 5)
        If $chk = "," Then $nums = StringTrimRight($nums, 1)
        If StringInStr($nums, ",") < 1 Then
                Return ("malform1")
        EndIf
        ;----------------->
        $sData = StringSplit($nums, ",")
        $ans = 0
        For $i = 1 To $sData[0]
                $ans += $sData[$i]
        Next
        $ans = $ans / $sData[0]
        Return ($ans)
EndFunc   ;==>_findAvg

AutoItX[編集]

COMインターフェイス、DLLをサポートしているスクリプト言語、プログラミング言語向けにAutoItXというDLL形式ファイルが用意されている。AutoItXを使用することでAutoItの組み込み関数の一部を他の言語から使用することが可能である。

使用例[編集]

Perl

use Win32::OLE;
$oAutoIt = Win32::OLE->new("AutoItX3.Control");
$oAutoIt->Run("Notepad.exe", "");

Ruby

require 'win32ole'
oAutoIt = WIN32OLE.new('AutoItX3.Control')
oAutoIt.Run("Notepad.exe", "")

Python

import win32com.client
oAutoIt = win32com.client.Dispatch("AutoItX3.Control")
oAutoIt.Run("Notepad.exe", "")

参照[編集]

  1. ^ http://www.autoitscript.com/forum/index.php?showtopic=7204

外部リンク[編集]