QuickBASIC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
QuickBASIC(クイックベーシック)は、Microsoftが開発した統合開発環境。また、そこで用いられるプログラミング言語。 Microsoft Visual Basicの前身でもある。MS-DOS版とMacintosh版がある。
MS-DOS版の開発環境はMS-DOS上での動作ながら非常に高機能で、かつ文字ベースでGUIをエミュレートしていたため視覚的に操作できた。
目次 |
[編集] 開発環境
[編集] コンパイラ・インタプリタ
- コンパイラは、実行ファイルのサイズが小さいランタイム版、実行が高速な独立版のバイナリをそれぞれ生成することができた。
- インタプリタ実行の場合、後述するデバッガを利用することができた。
- 複数のソースファイルの分割コンパイル、リンクができた。プロジェクトの作成にも対応していた。
[編集] エディタ
- ソースコードの入力中に文法エラーを検出して指摘する機能があった。
- テキストの範囲指定、コピー、ペースト、検索、置換、インデント調整など豊富な編集機能があった。
- サブルーチン単位で画面に表示して編集することができた。
- ソースファイルの読み込み及び保存は、テキスト形式に加えN88-BASICのバイナリ形式でも行えた(PC-9801版のみ)。
[編集] オンラインヘルプ
[編集] デバッガ
主に以下のような機能があった。
- ブレークポイント
- ステップ実行
- ウォッチ(変数や式の値の確認)
[編集] 言語
構造化に対応して大きく機能拡張されているのが特徴。(このため旧世代のBASICとは、まったく別物に見える。)
[編集] データ型
[編集] 変数
グローバル変数とローカル変数、スタティック変数とC言語で言うauto変数があった。
[編集] 制御構造
[編集] ループ
forwhile ... wenddo ... loop
最後の do ... loop がもっとも柔軟に書ける形式である。
do while 条件
...
loop
|
do until 条件
...
loop
|
do
...
loop while 条件
|
do
...
loop until 条件
|
[編集] 分岐
- 一行
if
if 条件 then 真のとき else 偽のとき
- 複数行
if
if 条件 then 真のとき else 偽のとき end if
select case
C言語のswitch文に似ているが、整数以外の値も使用でき、範囲などの条件を記述することもできた。
[編集] 関数・サブルーチン
- サブルーチンを記述することができた。値を返す場合は関数、値を返さない場合はサブルーチンであった。
- C言語のreturnに相当する
Exit Sub・Exit Functionステートメントがそれぞれあった。 - 再帰呼び出しが可能だった。
[編集] 割り込み処理
以下のようなタイミングで割り込み処理を行うことができた。
- エラー発生
- キー押下
- タイマー
- 音楽演奏バッファ
エラーに対する割り込み処理を行った場合、resumeステートメントで元の処理を再開することもできた。

