DeepCool

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北京市九州风神科技股份有限公司[1]
DeepCool Industries Co., Ltd.[2]
種類 株式会社
本社所在地 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
北京市海淀区地锦路9号院10号楼100095[3]
設立 1996年[4]
外部リンク www.deepcool.com ウィキデータを編集
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エントリーCPUクーラー「AK400」
9枚羽根12cm角ファンを1個搭載するサイドフロー型(左)。6mm径ヒートパイプ4本が伸びるヒートシンクは「マトリックスフィンデザイン」を採用している(右)。固定はバックプレート方式[5]

DeepCool(ディープクール[6]中国語: 北京市九州风神科技股份有限公司[1])は、中華人民共和国北京市海淀区に所在する企業[3]CPUの冷却装置PCケースATX電源などの開発を手がける[4]

歴史[編集]

1996年設立。中国・北京市に本社を、工場を広東省深圳市に置く。社名はチェスの世界的王者ガルリ・カスパロフを破ったIBMスーパーコンピュータディープ・ブルー」(ディープ・ブルー対ガルリ・カスパロフも参照)に由来している[4]。2021年にはコーポレートアイデンティティ (CI) を一新。新しいロゴタイプPC構成要素を表す四角形を並べたもので、自作PCユーザーの思いを表現するデザインとなっている[7]

日本では2000年代後半から製品が市場で見られるようになり[8]、当初は低価格帯製品を中心としたラインナップであったが[9]、その後投入された空冷CPUクーラー製品「ASSASSIN III」は高い冷却性能を有しながらも価格を1万円前後に収めたことで好評を博し、同社の知名度を向上させた[8]。2021年「AS500」[10]、2022年「AK400」と2年連続で価格.comプロダクトアワード CPUクーラー部門金賞を受賞[11]。特に「AK400」は低価格帯製品としては高い冷却性能が評価されており[5]、日本のCPUクーラー市場の勢力図を変えたとまで言われている[12]。透明なパネルにより内部を見せるPCケースの流行に合わせ、白くカラーリングした製品や、虹色に光るイルミネーション機能を備えた製品を投入するなど、デザイン性の向上にも力を入れている[9]。2022年上半期までは日本市場でシェアが低かった水冷クーラーも同年下半期から躍進を見せ、2023年上半期にはコルセアなどを抑えてのシェア1位 (25.6%) となった[13]

評価[編集]

価格.comプロダクトアワードの受賞歴は以下の通り。

価格.comプロダクトアワード受賞製品(CPUクーラー)
製品
2011 銀賞 ICEEDGE 200U[14]
2019 銅賞 GAMMAXX GT DP-MCH4-GMX-RGB-GT[15]
2021 金賞 AS500[10]
2022 金賞 AK400[11]
2023 銀賞 AK400 DIGITAL[16]

脚注[編集]

  1. ^ a b 关于DeepCool” (中国語). DeepCool. 2023年5月7日閲覧。
  2. ^ DeepCool について”. DeepCool. 2023年5月7日閲覧。
  3. ^ a b c 中国Deepcool社との販売代理店契約を締結、ゲーミングブランド「GAMER STORM」製品の取り扱いを開始”. アスク (2019年6月28日). 2023年5月7日閲覧。
  4. ^ a b 清水貴裕 (2022年12月21日). “エントリーCPUクーラーの新定番「DeepCool AK400」【CPUクーラーマニアックス】”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/1460109.html 2023年5月20日閲覧。 
  5. ^ DeepCool Japan 2019年6月25日 17時20分のツイート、2023年5月20日閲覧
  6. ^ DeepCool社が新しいブランドアイデンティティを導入”. DeepCool (2021年1月11日). 2023年5月7日閲覧。
  7. ^ a b 石川ひさよし (2021年10月18日). “今、空冷CPUクーラーってどうなのよ?実はいいのが出てます! DeepCool「AK620」は12コアでもガッツリ冷やす”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1359046.html 2023年5月7日閲覧。 
  8. ^ a b “「DeepCool」の人気が急上昇中!CPUクーラーはコスト・性能・デザインともに良し!!”. AKIBA PC Hotline! (インプレス). (2021年6月21日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/sumpt/1331779.html 2023年5月7日閲覧。 
  9. ^ a b 価格.comプロダクトアワード2021 パソコンパーツ部門 CPUクーラー”. カカクコム. 2023年5月7日閲覧。
  10. ^ a b 価格.comプロダクトアワード2022 パソコンパーツ部門 CPUクーラー”. カカクコム. 2023年12月17日閲覧。
  11. ^ 吉田雄介 (2023年2月20日). “定番CPUクーラー「虎徹」の新作デビューも「1年前と景色が違う」の評”. ITmedia PC USER (アイティメディア). https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2302/20/news114.html 2023年5月9日閲覧。 
  12. ^ “酷暑の夏、PCの「水冷クーラー」市場に異変! 「Deepcool」がシェア1位に躍進”. BCN+R (BCN). (2023年7月27日). https://www.bcnretail.com/market/detail/20230727_348902.html 2023年7月27日閲覧。 
  13. ^ 価格.comプロダクトアワード2012 CPUクーラー部門賞”. カカクコム. 2023年5月7日閲覧。
  14. ^ 価格.comプロダクトアワード2019 CPUクーラー部門賞”. カカクコム. 2023年5月7日閲覧。
  15. ^ 価格.comプロダクトアワード2023 パソコンパーツ部門 CPUクーラー”. カカクコム. 2023年12月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]