Ayase
Ayase | |
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生誕 | 1994年4月4日(30歳) |
出身地 | 日本・山口県宇部市[1] |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 2018年 - |
事務所 | ソニー・ミュージックエンタテインメント |
共同作業者 | YOASOBI |
著名使用楽器 | |
初音ミク V flower |
Ayase(あやせ、1994年4月4日[2] - )は、日本の作詞家、作曲家、編曲家、ボカロP、歌手。
来歴
幼少期・バンドマン時代
物心ついたときから当たり前のように家にピアノが置いてあり、ピアノの先生だった祖母と一緒に遊び感覚で3~4歳からピアノを弾いていた。小学生になってから「本気でピアノをやりたい」と思うようになり、本格的なピアノ教室に通い始め、中学生の頃まではずっとピアノを弾いていた[3]。
作曲を始めたのは小学校高学年の時で、親からクリスマスプレゼントとしてアコースティックギターを買ってもらったことがきっかけだった。そのギターで椎名林檎の曲を練習し、その曲のコード進行に合うメロディーを自分でつけてみたのが一番最初に作った曲だという[3]。
中学2年生の時にEXILEやaikoなどの音楽に影響を受け、歌が好きであることを自覚し、プロの歌手を志すようになる[3]。
高校在学中の16歳の時にロックバンド「Davinci」を結成[4]。ボーカル兼バンドのリーダーを務め、本格的に曲作りを始める。「バンド活動をするから学校に行く暇がない、行く必要もない」と主張し、高校を1年で中退[3]。
Davinciは当初山口県周南市を拠点とし、地元の山口県・福岡県を中心に活動した後2016年に東京へ進出[5][6]、全国的な活動を展開する。結成から合わせて9年間活動を続けたが、2018年10月に重度の出血性胃潰瘍を患いバンド活動を休止[7]。
ボカロP、YOASOBIメンバーとして
入院中に一人で出来る音楽を求めて制作を開始し、2018年12月24日にニコニコ動画とYouTubeにVOCALOIDを使用した初の楽曲「先天性アサルトガール」を投稿する[8]。
2019年4月30日に投稿された5曲目「ラストリゾート」で初の殿堂入り(10万回再生)。11月17日に開催されたTHE VOCALOiD M@STER43より発売された1st EP『幽霊東京』は当日即完売。2021年現在もデジタル盤ダウンロードやBOOTHでCDの購入が可能である。11月22日に投稿されたにじさんじ所属バーチャルYouTuber・緑仙の楽曲「エヴァーグリーン」の作詞、作曲、編曲を担当[9]。これが初の楽曲提供となる。また、11月には幾田りら (ikura) と共に「小説を音楽にする」ユニット「YOASOBI」を結成し、翌月同ユニットで1stシングル「夜に駆ける」をリリースした[10]。
2020年3月24日に、VOCALOIDを使用した楽曲「シニカルナイトプラン」のミュージックビデオをYouTubeとニコニコ動画に投稿。それから2日後、ニコニコ動画では〈VOCALOID〉、〈初音ミク〉タグでランキング1位を獲得し、YouTubeではすでに10万再生を突破した[11]。7月16日に、活動休止状態だったDavinciが解散[12]。7月19日(18日27時〜29時)に「YOASOBIのオールナイトニッポン0(ZERO)」にてikuraと共にパーソナリティを担当[13]。12月31日に、YOASOBIのメンバーとしてNHK紅白歌合戦に初出場を果たす[14]。
2021年1月6日に、YOASOBIとして初のCD作品『THE BOOK』及び タワーレコード限定で『THE BOOK』の収録曲を初音ミクがカバーした作品『MIKUNOYOASOBI』をリリース[15]。3月31日(30日24時〜24時53分)より、「YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)」にてikuraと共に火曜日パーソナリティを担当[16]。4月9日に、3月31日付で宇部市の「宇部ふるさと大使」に就任したことが、委嘱した宇部市より発表された[1]。2021年の年間Billboard JAPAN作詞家チャート“TOP Lyricists”と、作曲家チャート“TOP Composers”で1位を獲得、2冠を達成した[17]。
人物
14歳のときに両親に歌手になりたいと伝えたが、本人曰く当時は「分かりやすくグレていた」こともあり、親には反対されるというより「勉強しなさい! 学校に行きなさい!」と言われていた。その頃について「“本気で音楽がやりたい”と“グレて学校に行きたくない”という気持ちが重なり、『音楽やるから勉強なんて必要ない!』と思っていました。音楽を学校に行かない理由に使っていた部分もあったと思います。」と語っている。「実際は、学校に通いながらもバンド活動できるのに」バンド活動を口実に高校をやめたため、「両親も僕が本気で音楽の道に進もうと思っているのかを疑っていたと思います。でも、16歳のときにバンド活動を始めて曲をつくり、毎月3~4本ライブしていたので、真剣さが徐々に伝わり、自然と応援してくれるようになりました」と音楽の道に進んだ当時について述べている[3]。
ボカロP転向後、しばらくは収益がほとんど無い状態で、2020年に「夜に駆ける」が大ヒットする以前は「本当にバイトがないとやっていけない状態」で、家も借りれない程お金が無かったため、先に上京していた妹二人の住む「2DKのDK部分」に住み、キッチンを見ながら寝ていたという[18]。楽曲制作はPCと楽曲制作ソフトだけで行っており、「周りの人にはもっと機材をそろえた方がいいと驚かれます」と語っている[3]。
たばこを吸っているとき、トイレに行っているとき、シャワーを浴びているとき、根を詰めて作業をした後にふと立ち上がって無心になっているときに楽曲を制作したくなると語っており、最初にメロディが降りてきて、そこに歌詞をのせていくスタイルとしている[19]。
ディスコグラフィ
配信シングル
タイトル | 発売日 | 備考 | |
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1st | 夜撫でるメノウ/幽霊東京 | 2021年9月8日 | Ayase自身によるセルフカバー配信シングル[20]。 |
アルバム
タイトル | 発売日 | 品番 | 最高位 | |
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1st | 幽霊東京 | 2019年11月23日 | YRGG-0001 | |
2nd | MIKUNOYOASOBI | 2021年1月6日 | UXCL-249 (TGCS-11935) | 15位 |
アルバム未収録/未配信の楽曲
タイトル | 投稿日 | 備考 | |
---|---|---|---|
1st | 先天性アサルトガール | 2018年12月24日 | ボカロPとしての処女作 |
アンチソーシャルパーク | 現在は非公開 | ||
彩愛のロキシー | 現在は非公開 | ||
2nd | 泣いてない | 2019年1月21日 | |
3rd | 人間モドキ | 2019年6月7日 | |
4th | シニカルナイトプラン | 2020年3月24日 | |
5th | よくばり | 2020年6月22日 | |
6th | ワンダラー | 2020年8月29日 | すとぷりのさとみへの提供曲 |
7th | シネマ | 2021年5月8日 | スマホゲーム「プロジェクトセカイ」内のユニット「Vivid BAD SQUAD」への提供曲 |
楽曲提供
- 緑仙 / エヴァーグリーン(作詞・作曲・編曲)[9]
- THE BINARY(mido) / 命が泣いていたんだ (作詞・作曲・編曲)[21]
- さとみ / ワンダラー(作詞・作曲・編曲)[22]
- VALIS / 開幕ゼノパレード (作詞・作曲・編曲)[23]
- Sindbaad(Hey! Say! JUMP)/ 千夜一夜 (作詞・作曲・編曲)[24]
- LiSA,Uru / 再会(作詞・作曲・編曲・プロデュース)[25]
- 原因は自分にある。 / スノウダンス(作詞・作曲・編曲)[26]
- TTJ / シャウト!(作詞・作曲・編曲・プロデュース)[27]
- Vivid BAD SQUAD(プロジェクトセカイ)/ シネマ (作詞・作曲)[28]
- しゅーず / ネバーエンディング(作詞・作曲)[29]
- 缶缶 / 睡魔(作詞・作曲)[30]
- Caligula2 / オルターガーデン(作詞・作曲)[31]
- 森七菜 / 深海(作詞・作曲・編曲・プロデュース)[32][33][34]
- LiSA / 往け(作曲)[35]
- Poppin'Party / イントロダクション(作詞・作曲・編曲)[36]
- IDOLiSH7(アイドリッシュセブン) / WONDER LiGHT(作曲・編曲)[37]
メディア出演
- SWITCHインタビュー 達人達「北川悦吏子×Ayase(YOASOBI)」(2021年12月18日、NHK Eテレ)[38]
脚注
出典
- ^ a b “宇部ふるさと大使にAyaseさん”. 47NEWS. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “YOASOBI オフィシャルサイト|PROFILE”. YOASOBI. 2021年1月24日閲覧。
- ^ a b c d e f Company, The Asahi Shimbun. “中高生に爆発的人気を誇る音楽ユニット「YOASOBI」 そのクリエイティビティーの源泉とは:朝日新聞デジタル&Education”. 朝日新聞デジタル&Education. 2021年5月27日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “中高生に爆発的人気を誇る音楽ユニット「YOASOBI」 そのクリエイティビティーの源泉とは:朝日新聞デジタル&Education”. 朝日新聞デジタル&Education. 2021年4月24日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/davinci_of/status/670157454756331520”. Twitter. 2021年5月27日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/davinci_of/status/685006086059917312”. Twitter. 2021年5月27日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/davinci_of/status/1047410960342761472”. Twitter. 2021年4月24日閲覧。
- ^ “YOASOBI、ボカロ文化と繋がる「物語音楽」の新たな才能の真髄”. CINRA.NET. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b “性別不詳のVTuber・緑仙が切り開いた、成功の“スペシャルパターン””. Real Sound. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “YOASOBI「ハルジオン」原作者・橋爪駿輝が語る、音楽と文学の融合「文章が別の形へ昇華されていくのはエキサイティング」”. リアルサウンド ブック. (2020年5月12日) 2020年5月13日閲覧。
- ^ “気鋭のボカロP『Ayase』新曲 “シニカルナイトプラン” が話題「夜の都会を歩きながら聴きたい」”. VEVELARGE. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/davinci_of/status/1283733252591607811”. Twitter. 2021年5月27日閲覧。
- ^ “YYOASOBI、『オールナイトニッポンX(クロス)』火曜パーソナリティに決定”. rockinon.com (2020年8月30日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “YOASOBI初出場「やっと生で」内村感激/紅白”. 日刊スポーツ. 2021年7月3日閲覧。
- ^ “MIKUNOYOASOBI<タワーレコード限定>”. Tower Records. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “ENHYPENが「ANNX」月曜パーソナリティに就任、YOASOBIは火曜担当&OPテーマ制作”. 音楽ナタリー. 2021年8月31日閲覧。
- ^ “Ayase、Billboard JAPAN 2021年年間作詞家&作曲家チャートで2冠”. Musicman. 2022年1月3日閲覧。
- ^ WEBザテレビジョン. “<初耳学>YOASOBI・Ayaseが下積み秘話を初告白「2DKのDK部分に住んでました」 (1/2)”. WEBザテレビジョン. 2021年5月27日閲覧。
- ^ “YOASOBI「僕たちのルーツと、いま目指すミライ」”. 別册文藝春秋 (文藝春秋). (2020年9月7日) 2021年10月1日閲覧。
- ^ “Ayase、ボカロ曲セルフカバー配信シングル『夜撫でるメノウ / 幽霊東京』を緊急リリース”. SPICE. 2021年9月7日閲覧。
- ^ “【TikTok週間楽曲ランキング】LiSA「炎」が初の首位 Ayase(YOASOBI)手掛けたTHE BINARY「命が泣いていたんだ」に注目”. Billboard JAPAN. 2021年9月20日閲覧。
- ^ “【ボカロ】『Ayase』新曲 “ワンダラー” は、すとぷり『さとみ』への提供楽曲|初音ミクverと共にMV公開”. VEVELARGE. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “VALIS、Ayaseによる第4弾オリジナル曲「開幕ゼノパレード」のMVが公開”. モデルプレス. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “Hey! Say! JUMPアルバムにアヴちゃん、Ayase、清水翔太、岡崎体育、まふまふ、橋口洋平参加”. 音楽ナタリー. 2021年9月20日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “LiSA×Uru、Ayase書き下ろしのCM曲「再会」をTHE FIRST TAKEでパフォーマンス”. 2021年1月19日閲覧。
- ^ “原因は自分にある。、YOASOBIのAyaseが提供した「スノウダンス」を1/1に先行配信決定”. BARKS. 2021年9月20日閲覧。
- ^ “東海としみつ、JENNI、財部によるTTJがYOASOBI・Ayaseプロデュース曲のMV公開”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年1月16日). 2021年9月20日閲覧。
- ^ “「プロジェクトセカイ」に新楽曲“シネマ”が追加”. 4Gamer. 2021年9月20日閲覧。
- ^ “しゅーずの4thアルバムにみきとP、Ayase、梅とら、湊貴大らの書き下ろし曲”. 音楽ナタリー. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “缶缶、Ayase提供曲で1stアルバム収録の “睡魔” 配信リリース。あわせてMV公開”. VEVELARGE. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “豪華クリエイターが集結した『Caligula2』オリジナルサウンドトラックCDが完全初回限定にてリリース!”. リスアニ!WEB. p. 2. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “森七菜の新曲はYOASOBI・Ayaseプロデュースの「深海」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年8月9日). 2021年8月9日閲覧。
- ^ “森七菜、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseを迎えた新曲「深海」配信リリース、生配信イベントの開催が決定!”. 森七菜 Official Site. Sony Music Entertainment (2021年8月9日). 2021年8月9日閲覧。
- ^ “森七菜、YOASOBIとラジオ対談 新曲「深海」にまつわるトークも”. ORICON (2021年8月18日). 2021年8月18日閲覧。
- ^ “「劇場版SAO プログレッシブ」主題歌はLiSAの新曲「往け」、作曲はAyase”. コミックナタリー. 2022年1月18日閲覧。
- ^ “『ガルパ』にて『ペルソナ』復刻コラボやホロライブとのコラボ、“YOASOBI”のAyaseさんからの楽曲提供などが決定!【ガルステハーフアニバ生放送情報まとめ】”. ファミ通APP. 2021年9月20日閲覧。
- ^ “IDOLiSH7新曲は「WONDER LiGHT」、YOASOBI・Ayaseが作編曲”. 音楽ナタリー. 2022年1月23日閲覧。
- ^ “北川悦吏子×Ayase(YOASOBI)”. NHK (2021年12月18日). 2021年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月19日閲覧。
外部リンク
- YOASOBIオフィシャルサイト
- Ayase BOOTH - BOOTH
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