イグジステンズ

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イグジステンズ
eXistenZ
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
製作 デヴィッド・クローネンバーグ
ロバート・ラントス
アンドラス・ハモリ
出演者 ジュード・ロウ
ジェニファー・ジェイソン・リー
音楽 ハワード・ショア
撮影 ピーター・サシツキー
編集 ロナルド・サンダース
製作会社 Canadian Television Fund
ディメンション・フィルムズ
Harold Greenberg Fund
The Movie Network
ナチュラル・ナイロン
Téléfilm Canada
Serendipity Point Films
UGC
配給 カナダの旗アメリカ合衆国の旗 ミラマックス
日本の旗 ギャガ
公開 カナダの旗アメリカ合衆国の旗 1999年4月23日
日本の旗 2000年4月29日
上映時間 97分
製作国 カナダの旗 カナダ
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
製作費 CAD 31,000,000
興行収入 US$2,856,712[1]
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イグジステンズ』(eXistenZ)は、デヴィッド・クローネンバーグ監督・脚本による1999年カナダイギリス映画

第49回ベルリン国際映画祭で芸術貢献賞を受賞した。

ストーリー[編集]

この世界では脊髄にバイオポートという穴を開け、生体ケーブルを挿しこみゲームポッド(ゲーム機本体で突然変異した両生類の有精卵からできている)と人体を直接つないでプレイするヴァーチャルリアリティーゲームが人々の娯楽となっていた。

ある教会でアンテナ社が開発した新作ゲーム『イグジステンズ』の発表イベントが行われている。一般の参加者が天才ゲームデザイナーのアレグラ・ゲラー(ジェニファー・ジェイソン・リー)とこのゲームを体験できるのだ。ゲームが始まった直後、遅れてやって来た青年の隠し持っていた奇妙な銃で、責任者の男とゲーム中のアレグラが撃たれてしまう。ゲームの開発者や販売会社は、現実主義者(リアリスト)から敵視されているのだ。警備員のテッド・パイクル(ジュード・ロウ)は、負傷したアレグラを連れて逃げた。

アレグラは、襲撃された時に傷ついたオリジナル(原本)のゲームポッドが正常か確かめるために、テッドと共にゲームを始めた。ルールもゴールも分からないまま、現実並にリアルなゲーム世界のキャラクターになるテッド。自意識はあるが、必要なセリフは勝手に口をついて出る。殺人も犯しながらステージをクリアして行くが、現実の世界に戻っても殺人は続いた。彼らが戻った世界は、果たして現実なのだろうか。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
テッド・パイクル / ラリー・アーシェン ジュード・ロウ 三木眞一郎
アレグラ・ゲラー / バーブ・ブレッケン ジェニファー・ジェイソン・リー 小林優子
キリ・ビヌカー イアン・ホルム 西村知道
メルル サラ・ポーリー 浅野るり
ガス ウィレム・デフォー 上田敏也
ノエル・ディクター クリス・レムシュ 山岸功
ウィトルド・レヴィ クリストファー・エクルストン 石田圭祐
ヒューゴ・カーロー カラム・キース・レニー 桐本琢也
イェフゲニー・ノリッシュ ドン・マッケラー 二又一成
ダルシー・ネイダー ロバート・A・シルヴァーマン 水野龍司
中国人のウェイター オスカー・スー 岩崎ひろし

評価[編集]

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは74件のレビューで支持率は74%、平均点は6.60/10となった[2]Metacriticでは29件のレビューを基に加重平均値が68/100となった[3]

備考[編集]

クリストファー・プリーストによりノベライゼーション『イグジステンズ』が竹書房文庫から刊行されている。

出典[編集]

  1. ^ eXistenZ (1999)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年9月5日閲覧。
  2. ^ Existenz (1999)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月22日閲覧。
  3. ^ Existenz Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月22日閲覧。

外部リンク[編集]