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4400 未知からの生還者

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4400 未知からの生還者』(フォーティフォーハンドレッド みちからのせいかんしゃ、原題: The 4400)は、2004年より放送されているアメリカ合衆国USAネットワークSFテレビシリーズ。

物語

ある日突然何者かに連れ去られ、ある日突然光る球体と共に返された4400人の失踪者。「4400」と呼ばれるようになった彼らは、不思議な能力を備えており、社会に何らかの影響(作中では波及効果と呼ばれている)を少なからず与えていく。事件の謎を「4400」の1人が身内であるトムと相棒のダイアナの2人の捜査官を中心に描く。「4400」のそれぞれは、この60年の間様々な時代から連れ去られていったが、彼らは当時の年齢から一切の年を重ねておらず、また失踪中の記憶も一切保持していない。

第1シーズンはエミー賞の作品賞候補にあがった(ただし、話数が少ないのでミニシリーズ部門)。

主題歌はアマンダ・アビザイドの「A Place in Time」。

また、当シリーズは番組改編のために、ドラマ『デッド・ゾーン』と同時に打ち切りが決まった。復活を願い、インターネットでの署名や大量のひまわりの種 (ドラマ内のケビン・バーコフの大好物) を製作局に送りつける等の活動が展開されたが、効果はなくTVシリーズは第4シーズンで終了した。

未完となった物語は小説で完結されることとなり、2009年7月に「THE 4400 Welcome to Promise City」(第4シーズンのフィナーレからの続き)、同年10月に「THE 4400 Promises Broken」(グランド・フィナーレ) が出版された。

なお、「4400」はカナダ公務員組合の支部4400から由来している。

主な出演者


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


役名 吹替版の
声優
特徴
トム・ボールドウィン ジョエル・グレッチ 原康義 NTAC(国家脅威対策本部)シアトル支部捜査官。甥のショーンの帰還に伴い4400の謎解明に挑む。息子カイルを溺愛している。妻リンダとは離婚。
ダイアナ・スクーリス ジャクリーン・マッケンジー 佐々木優子 トムとペアを組むNTAC捜査官。4400であるマイアを養子として迎え入れる。一時NTACを離れスペインに移るが自分のあるべき場所はNTACにある、と気づき復帰する。
リチャード・タイラー マハーシャラルハズバズ・アリ 江川央生 51年失踪。当時は空軍パイロット。白人女性と恋に落ちるが当時は差別の為許されず、帰還後生き写しの孫リリーと恋に落ちる。能力は念動力。
リリー・ムーア ローラ・アレン 伊藤美紀 93年失踪。帰還後覚えのない妊娠が発覚する。
ショーン・ファレル パトリック・フリューガー 川本克彦 01年失踪。いとこのカイルとハイランドビーチに居たところ、誤って連れ去られる。4400の未来を守るために行動するが、他人に利用される事も多い。能力は生命力のコントロール。
カイル・ボールドウィン チャド・ファウスト 加瀬康之 トムの息子。4400のシャーマンになるはずが連れ去りに失敗、昏睡状態に。覚醒後未来人の何かに操られジョーダンを暗殺。完全に目覚めた後はプロマイシンを打ち、本来のシャーマンの役割を果たす。能力はキャシーという案内役との対話。
イザベル・タイラー メガリン・エキカンウォーク 佐古真弓 リチャードとリリーの娘。母の年齢を吸収するかのように急成長する。反4400未来人の兵器として送り込まれる。破壊殺傷能力を有し、基本的に不死。
マイア・ラトリッジ コンチータ・キャンベル 金田朋子 46年失踪。最初に連れ去られる。能力は未来予知。
デニス・ライランド ピーター・コヨーテ 納谷六朗 4400帰還時のNTAC主任。4400に対しては否定的で能力抑制剤で抑え込もうとする。後にNTACを離れ4400の能力源であるプロマイシンで富を得ようとする。
ウォーレン・ライテル マーク・ヴァレー NTACワシントン本部捜査官。カイルが未来からのメッセージを伝えている最中に怯えて狙撃してしまう。
ニーナ・ジャーヴィス サマンサ・フェリス 寺内よりえ ライランドの後任。
アラーナ・マレーヴァ カリーナ・ロンバード 山像かおり 01年失踪。トムと恋に落ち、共に暮らす。能力は仮想空間の創造。
ジョーダン・コリアー ビリー・キャンベル 木下浩之 02年失踪。当時は不動産王。4400センターを設立(後にプロミス・シティという街も設立)し、4400の指導者的立場に。カイルに暗殺されるも蘇った後はプロマイシンを配布して現代人をも能力者にして来るべき戦争に備える。能力はプロマイシン中和。
マシュー・ロス ギャレット・ディラハント ジョーダン暗殺後、4400センターに現れセンター運営の補佐をする。実は反4400未来人のスパイ(刻印ある者)であり、イザベルを操ろうとするが反逆に遭い殺害される。
ケヴィン・バーコフ ジェフリー・コムズ 伊藤和晃 天才科学者。精神病院に入院していたが目覚める。自分の体で実験をして4400の能力源プロマイシンを発見する。ひまわりの種が好物。能力は自己治癒。
テス・ドルナー サマー・グロー 三ツ木勇気 55年失踪。統合失調症のまま帰還、ケヴィンと同じ病院に入院していた。能力は傀儡師のように他人を自由自在に操る事。
ゲイリー・ナバロ シャリフ・アトキンス 73年失踪。当時と同じく野球選手として活動していたが自分の能力をコントロールできずNTACに相談したところ、利用されてしまう。後にテロ派「ノバ・グループ」の一員となる。能力は読心。
ジェド・ギャリティー キャバン・スミス NTAC捜査官。トムやダイアナの同僚。
マルコ・ペイセラ リチャード・カーハン 鶴岡聡 NTAC分析官。事件や謎の真相解明に努め、解き明かす事も多い。ダイアナに好意を持っている。
ダニエル・アーマンド イアン・トレーシー 90年失踪。ノバ・グループのリーダー。能力は正気を奪う事。
T.J. キム リアン・アダチ 98年失踪。ノバ・グループの一員。能力は男性を攻撃的人格に変える音波。
ボイド・ゲルダー ショーン・マルケット 00年失踪。ノバ・グループの一員。能力は視覚操作による変身。
ヘザー・トピー キャサリン・ゴードン 五十嵐麗 74年失踪。当時と同じく教職に就く。後に政治活動を始めたショーンの秘書に。能力は他人の才能開花。
ダニー・ファレル カジエリック・エリクセン 吉野裕行 ショーンの弟。帰還後能力を有す兄との関係はあまりよくない。後にプロマイシンを打つ。能力はウィルス型プロマイシン散布。
ニッキー・ハドソン ブルック・ネヴィン 細野雅世 ダニーの恋人。帰還後のショーンの世話を焼く内に心変わりする。
エイプリル・スクーリス ナターシャ・グレグソン・ワグナー 永島由子 ダイアナの妹。真面目な姉と反対に自由奔放。姉に恋人ベンをとられた腹いせにプロマイシンを打つ。能力は強制自白。
ミーガン・ドイル ジェニー・ベアード 幸田夏穂 ジャーヴィスの後任、若くしてNTACの主任に。アラーナ再失踪後傷心のトムと恋に落ちる。
レベッカ・パリッシュ ペニー・ジョンソン・ジェラルド 塩田朋子 国家情報長官。実はマシュー同様刻印ある者。

※お笑いコンビのくりぃむしちゅーもシーズン4の第11話に日本の捜査官役としてエキストラで特別出演している。

エピソード

タイトル 初放送日
アメリカ合衆国の旗 日本の旗
シーズン1 (2004)
1 光の中から / Pilot 2004年7月11日 2005年5月3日
2 顕れる力 / Pilot 2005年5月3日
3 ホームタウンの英雄
/ The New and Improved Carl Morrissey
2004年7月18日 2005年5月4日
4 闇から呼ぶ声 / Becoming 2004年7月25日 2005年5月4日
5 / Trial by Fire 2004年8月1日 2005年5月5日
6 目覚めのとき / White Light 2004年8月8日 2005年5月5日
シーズン2 (2005)
7(1) / Wake-Up Call Part 1 2005年6月5日 2006年8月22日
8(2) 父親 / Wake-Up Call Part 2 2006年8月29日
9(3) ノイズ / Voices Carry 2005年6月12日 2006年9月5日
10(4) 奇跡を売る男 / Weight of the World 2005年6月19日 2006年9月12日
11(5) 危険な賭け / Suffer the Children 2005年6月26日 2006年9月19日
12(6) 予告された死 / As Fate Would Have It 2005年7月10日 2006年9月26日
13(7) 美しき日々 / Life Interrupted 2005年7月17日 2006年10月3日
14(8) 悲しき殺人者 / Carrier 2005年7月24日 2006年10月10日
15(9) 罪と贖い / Rebirth 2005年7月31日 2006年10月17日
16(10) 真実への鍵 / Hidden 2005年8月7日 2006年10月24日
17(11) 内なる憎悪 / Lockdown 2005年8月14日 2006年10月31日
18(12) 集団発症 / The Fifth Page 2005年8月21日 2006年11月7日
19(13) 救世主 / Mommy's Bosses 2005年8月28日 2006年11月14日
シーズン3 (2006)
20(1) 反乱分子 / The New World, Part I 2006年6月11日 2007年4月24日
21(2) 新しい時代 / The New World, Part II 2007年5月1日
22(3) 欺く影 / Being Tom Baldwin 2006年6月18日 2007年5月8日
23(4) 誘拐 / Gone, Part I 2006年6月25日 2007年5月15日
24(5) 顔のない少女 / Gone, Part II 2006年7月2日 2007年5月22日
25(6) 死の天使 / Graduation Day 2006年7月9日 2007年5月29日
26(7) 愛と疑惑 / The Home Front 2006年7月16日 2007年6月12日
27(8) 過去から来た幻 / Blink 2006年7月23日 2007年6月19日
28(9) モンスター / The Ballad of Kevin and Tess 2006年7月30日 2007年6月26日
29(10) 招かれざる客 / The Starzl Mutation 2006年8月6日 2007年7月3日
30(11) 未来の福音 / The Gospel According to Collier 2006年8月13日 2007年7月10日
31(12) 戦争の始まり / Terrible Swift Sword 2006年8月20日 2007年7月17日
32(13) 明日への旅 / Fifty-Fifty 2006年8月27日 2007年7月24日
シーズン4 (2007)
33(1) 神になった少年 / The Wrath of Graham 2007年6月17日 2008年1月10日
34(2) 心の扉 / Fear Itself 2007年6月24日 2008年1月17日
35(3) 最期のメッセージ / Audrey Parker's Come and Gone 2007年7月1日 2008年1月31日
36(4) 他人の秘密 / The Truth and Nothing But the Truth 2007年7月8日 2008年2月7日
37(5) 地図にない町 / Try the Pie 2007年7月15日 2008年2月14日
38(6) 刻印ある者 / The Marked 2007年7月22日 2008年2月21日
39(7) エルサレム / Till We Have Built Jerusalem 2007年7月29日 2008年2月28日
40(8) 絶体絶命 / No Exit 2007年8月5日 2008年3月6日
41(9) 愛ゆえに /Daddy's Little Girl 2007年8月12日 2008年3月13日
42(10) 侵入者 / One of Us 2007年8月19日 2008年3月20日
43(11) 機械の中のゴースト / Ghost in the Machine 2007年8月26日 2008年3月27日
44(12) 訣別 / Tiny Machines 2007年9月9日 2008年4月3日
45(13) 天国と地獄 / The Great Leap Forward 2007年9月16日 2008年4月10日

日本版

日本ではWOWOWで第1シーズンが2005年ゴールデンウィークの三連休(5月3日から5月5日)に三夜連続で1日2話ずつ放送されたのを皮切りに、第2シーズンは2006年、第3シーズンは2007年、第4シーズンは2008年に放送された。

また地上波では、2007年12月5日から朝日放送で放送開始。以後第1シーズンを中心に多くの局で放送されている。

吹替えキャストと各エピソードの邦題はそれぞれ上記の主な出演者エピソードを参照。

DVD

品名 発売日 仕様 参照
4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド- シーズン1 コンプリート・エピソード 2007年1月26日 2枚組・6話収録 [1]
4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド- シーズン2 コンプリート・エピソード 2007年2月23日 4枚組・13話収録 [2]
4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド- シーズン3 コンプリート・エピソード 2007年12月19日 4枚組・13話収録 [3]
4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド- シーズン4 コンプリート・エピソード 2008年6月20日 4枚組・13話収録 [4]

外部リンク