.NET Remoting
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.NET Remoting は、.NET Framework 1.0の一部としてリリースされたマイクロソフトのプロセス間通信APIである。様々なアプリケーションドメインやプロセス、そして様々なコンピュータ上に存在するオブジェクトが、互いにシームレスに通信するための高性能かつ拡張性の高いフレームワークを提供する。
16ビット版Windowsの時代から、.NET Remotingに至るまでには以下のような技術が開発されてきた[1]。
- DDE: 1987年
- OLE: 1990年
- COM: 1993年
- COM-95: 1995年
- DCOM: 1997年(後にActiveXへ)
- COM+とMicrosoft Transaction Server: 2000年
Common Object Request Broker Architecture (CORBA) やJava RMIのような類似技術と同様、.NET Remotingは複雑だが、その本質は単純である。オペレーティングシステムやネットワークエージェントの助けを借りて、クライアントプロセスがサーバープロセスにメッセージを送信し、応答を受信する[2][3]。Microsoft Developer Network (MSDN) では.NET Remotingに関するページがある[4]。
その後、.NET Framework 3.0以降で導入されたWindows Communication Foundation (WCF) によって、DCOMや.NET Remotingの置き換えが進められている。
脚注
- ^ Software Technology Roadmap (2001年). “Component Object Model and Related Capabilities”. Carnegie-Mellon Software Engineering Institute. 2008年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月7日閲覧。
- ^ Scott McLean, James Naftel and Kim Williams (2002). Microsoft .NET Remoting. Microsoft Press
- ^ Ingo Rammer and Mario Szpuszta (2005). Advanced .NET Remoting. Apress
- ^ Microsoft .NET Remoting Framework の概要