竹内弘一

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たけうち こういち
竹内 弘一
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 大阪府
生年月日 (1977-04-30) 1977年4月30日(47歳)
最終学歴 同志社大学法学部政治学科
職歴京都放送アナウンサー・記者
活動期間 2000年 - 現在
公式サイト Takeuchi Koichi WEB
出演番組・活動
出演中 本文参照
出演経歴 本文参照

竹内 弘一(たけうち こういち、1977年4月30日 - )は、京都放送(KBS京都)出身のフリーアナウンサーで、京都先端科学大学総合研究所の特任教授。KBSにはアナウンサーとして採用されたが、入社後は報道記者としても活動していた。同局から退社後の2022年に、母校の同志社大学修士(政策学)の学位を取得。

経歴[編集]

大阪府の出身で、同志社大学法学部政治学科への在学中[1]は、朝日放送ラジオ・テレビ兼営体制時代の旧法人)のアルバイトとして『ワイドABCDE~す』(当時関西ローカルで平日の夕方に放送されていたテレビの情報番組)向けの天気予報コンピュータで作成する業務に携わっていた。同局の天気予報を長らく担当している気象予報士清水とおるは、当時の上司であった。

アナウンサーとして報道系の番組を担当することを志していたため、同志社大学への在学中には、朝日放送でアルバイト勤務と並行しながらアナウンサーの採用試験を受験。専門学校などでアナウンスの技術を一切積んでいなかったにもかかわらず、岩本計介小寺右子と共に最終面接まで残った。結局は岩本と「他局のアナウンサー試験でも同席していた」という小寺が採用されたが、自身もKBS京都(ラジオ・テレビ兼営局)のアナウンサー試験で採用の内定を得られたことから、大学卒業後の2000年4月1日付でアナウンサーとして同局へ入社した。

アナウンサー時代[編集]

KBSへの入社後には、前述した志望に沿って報道番組を中心に担当。2001年から報道記者を兼務すると、2003年から『Live5』(平日夕方のローカルニュース)でメインキャスターを務めた。2007年4月に温家宝(当時は中華人民共和国の首相)が京都を訪問した際の記者会見では、代表質問を任されている。

2007年には「京都に特化した経済情報番組」として『京biz』を立ち上げ。メインキャスターとしての出演に加えて、番組の構成・取材映像の編集・スポンサーの獲得に向けた営業活動をこなしながら、700社以上の企業を取材している。このような実績が評価されて、同番組は2017年に、メディアとしては初めての「京都創造者賞」を受賞した。さらに、2011年に制作したテレビドキュメンタリー『人間・永守重信』では、日本国内の放送局では初めて日本電産代表取締役社長(当時)の永守に対する密着取材に成功。KBSのラジオ放送部門がJRNへ加盟していないにもかかわらず、2020年にはTBSラジオ(JRNの幹事局)で『UNKNOWN KYOTO 京都再発見』というコラボレーション番組の放送を実現させている。

2008年には社会福祉法人「あだち福祉会」の評議員、2019年には京都市産業技術研究所の初代アドバイザー[2]、2020年には京都商工会議所の企画・広報アドバイザーに相次いで就任。その一方で、幼児虐待に関する問題を取材したことをきっかけに、2019年には「京都こども宅食プロジェクト」(貧困世帯への見守り事業)を立ち上げた[3]

大学院生~教員時代[編集]

本人曰く「『京都こども宅食プロジェクト』を通じて『こども宅食』を政策として提言することの必要性を痛感した」とのことで、同志社大学在学中の恩師からの勧めもあって、「こども宅食」の政策化に関する学術論文の執筆を視野に大学院へ進学することを決意。当初はKBSに勤務しながら同志社大学大学院の総合政策科学研究科へ通学することを想定していたが、社業と学業を両立できる制度が当時の同局に整っていなかったことから、2021年3月31日付で退社した。

実際には、退社後の2021年6月から、京都先端科学大学総合研究所の特任教授に就任。同志社大学の大学院では、「こども宅食の政策化」と題する修士論文修士(政策学)の学位を取得したことを機に、2022年9月で修了に至った。

その一方で、同志社大学大学院への在学中から、「キャスター」という肩書で古巣・KBSの番組やイベントなどに出演。大学生時代にアルバイトで勤務していた朝日放送の旧法人からラジオ放送部門を2018年4月に承継した朝日放送ラジオでも、2023年から複数の番組へゲストで招かれていて、2024年4月からは『竹内弘一のなにがナンでも!』という冠番組がレギュラーで放送されている。

人物・趣味[編集]

好きな女優は吉瀬美智子。自動車の運転が趣味で、「モータージャーナリスト」を自称しながら、コラムの執筆やYouTube向けの動画制作に取り組んでいる。

その一方で、KBSでアナウンサーと報道記者を兼務していた時期から、ビデオジャーナリストのようなスタイルで海外取材を随時担当。2022年度末までに、20の国・地域を1人で取材している。

現在の出演番組[編集]

ラジオ[編集]

  • 竹内弘一のなにがナンでも!(朝日放送ラジオ、2024年4月7日 - 、毎週日曜日9:00 - 10:00)[4]
    • 「気になる世相を斬らず、『世直しトーク』や『日曜日の朝(の雰囲気)にふさわしい爽やかなトーク』も展開しない代わりに、京都に関する情報、笑い、蘊蓄を大阪からリスナーに届ける」と銘打った番組で、京都市観光協会が制作に協力。前週(2024年3月29日)までKBS京都で2年間放送されていた『竹内弘一のこういっちゃナンですが』(後述)に続いて桂南光と共演していることから、南光を表す「ナン」がタイトルに入っている。ただし、月に1回は、南光の代わりに桂米紫がパートナーを担当。

過去の出演番組・作品[編集]

ラジオ[編集]

以下はいずれも、KBSを退社後に出演した他局の番組。

テレビ[編集]

舞台作品[編集]

  • 狂言「唐相撲(とうずもう)」

脚注[編集]

  1. ^ 学生が選挙について考える会” (PDF). 2021年4月1日閲覧。
  2. ^ 京都市産業技術研究所の取組に対するアドバイザーの新設について” (PDF). 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 (2019年1月25日). 2021年4月1日閲覧。
  3. ^ 駒崎弘樹 (2019年12月13日). “政令市初!京都で「こども宅食」が立ち上がりました!”. アゴラ. 2021年4月1日閲覧。
  4. ^ ABCラジオ 春の新番組のお知らせ”. PR TIMES (2024年3月27日). 2024年3月29日閲覧。

外部リンク[編集]