神事

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神事(しんじ、かみごと)とは、に関するまつりごと、儀式。神前での祈りや神に伺いを立てることなどで、特定の宗教の神と結びついたものが多い。「じんじ」とも言った。

宗教に従事する専業者が行うものと、一般民衆の行事になっているものがある。一般民衆の行事となるものには、生活に結びついた行事であり、農業、商売などそれぞれの生業に基づく現世利益、生活の安定を求めるものが多い。またこの場合、様々な宗教や土着の信仰などが合わさった行事が並列的、複合的に行われることも多い。

神道[編集]

神道における神事は「信仰そのもの」であり、行為のすべてが神事であるといっても過言ではない。古神道における自然物の神体道祖神地蔵などに手を合わせたり、感謝したり、お供え物を奉げれば、それら全てが「かんなぎ・神なぎ」であり、そのほかの古神道などが由来の庶民的な行事である(みそぎ)・祓い(はらい)なども神事である。また、「詣で」の行い全てが神事であり、禊や祓いであるとされ、その身支度や往来や宿泊もそういった意味では神事になるともいえる。

神社神道の生業としての神社神職である神主巫女によって行われるものは、日々の勤しみとしての祝詞神楽がありこれらは祈りとしての祀りであり(かんなぎ)でもある、個人の祈願記念として祓いや地鎮祭などは、神社に依頼しされ神職によって行われる。神仏習合のや他の宗教との習合や影響で、神道の神事には密教仏教を初めとし時には儒教など、特に道教陰陽五行思想などを由来とするものもある。

固有の生業(職業)に伝わる神事としては、一次産業とされる農林水産業雨乞い農耕(稲作信仰や米作りは神事)や漁り(いさり)や土地豊饒(ほうじょう・肥える・栄養豊かな海)や収穫の豊穣(ほうじょう・実り豊か)や狩りとしてのマタギなどの神事として始まり、時代とともに「勤しみ(いそしみ)」や営み(いとなみ)が神聖視され、二次産業とされる加工業として鍛冶たたら酒造醸造建築土木などの職業にも神事が行われるようになった。現在も作業の行程の節目で神棚などに、独自の儀式で神事を行う職業が多くある。

普段、意識しないが、大相撲皇室神道として天皇に奉げられる神事であり、相撲は神社神道として、その地域の五穀豊穣・無病息災などを祈願祈念したの神事である。

祭礼での神事[編集]

神を供応する形式の祭では、依り代を立てて神を迎える行為や送る行為、神幸に関する行為、神饌を献ずる行為や直会などを神事とすることが多く、最も重要な神事は神職巫女稚児などが神意を伺う行為であることが多い。

神意を伺う行為には間接的なものもあり、神前での相撲などの結果如何で吉凶を占う神事もある。このような行為の宗教的な意味合いは強く意識されていないが、同じようなものが多くあり、流鏑馬、競馬(くらべうま)などの競技や、物や動物を使ったものがある。

演舞も神事であることが多く、神楽が神事舞の代表的なもので、巫女の舞、獅子舞などがある。このほか能楽などの伝統芸能にも神事の要素がある物が多い。

関連項目[編集]