直会

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直会(なおらい)とは、神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事(共飲共食儀礼)である。

概要[編集]

一般には、神事終了後の宴会(打ち上げ)とされるが、本来は神事を構成する行事の一つである。神霊が召し上がったものを頂くことにより、神霊との結びつきを強くし、神霊の力を分けてもらい、その加護を期待する。

神社から餅などを頂く場合にいう直らうも似た意味の言葉である。

神社本庁が定める「神社祭式」では、どの祭式・祭祀でも必ず直会を行うとし、その具体的な作法も定めている。祭祀によっては故実による独自の作法が伝わっているものもある。

季節の野菜・魚介類などが神饌として供えられた場合は、それらを調理した物が出される場合が多い。このため、神社によっては直会での料理は郷土料理と同一の場合がある。

神事によっては祭祀者が神と一緒に食事をすると言う物もあるが、この場合は決められた神饌であることが多く、直会とは異なる神事である。

語源[編集]

「なほらひ(なおらい)」の語源については、「直り合い(なほりあひ)」の意とするのが通例である。[1]

一同が、祭祀のため行った斎戒を解き、平常に直る(復る)という意味である。折口信夫は「なほらひ」は直日神を祀る神事であり、神祭が終わった後に、直日神を祀って神祭での過ちを正すのだという説を唱えている。

また、「なほる」を「食膳に着座する」、「あふ」を「一同が会する」の意とし、単に「神事が終わった後で神酒や神饌を飲食する」という意味で、解戒の意味はないとする説もある。

脚注[編集]

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  1. ^ 本居宣長は「奈保理阿比(なほりあひ)の切(つづま)れる也(なり)、 直(なほ)るとは、斎(ものいみ)をゆるべて、 平常(つね)に復(かへ)る意也」と指摘している。 (『続紀歴朝詔詞解(しょっきれきちょうしょうしかい)』)