猿猴橋町停留場

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猿猴橋町駅から転送)
猿猴橋町停留場
全景(2007年9月)
奥の建物はひろしま駅ビル ASSE
えんこうばしちょう
Enkobashi-cho
M1 広島駅 (0.2 km)
(0.3 km) 的場町 M3
地図
所在地 広島市南区猿猴橋町
北緯34度23分41.26秒 東経132度28分33.72秒 / 北緯34.3947944度 東経132.4760333度 / 34.3947944; 132.4760333 (猿猴橋町停留場)座標: 北緯34度23分41.26秒 東経132度28分33.72秒 / 北緯34.3947944度 東経132.4760333度 / 34.3947944; 132.4760333 (猿猴橋町停留場)
駅番号 M2
所属事業者 広島電鉄
所属路線 本線
キロ程 0.2 km(広島駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,326[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1912年大正元年)11月23日
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猿猴橋町停留場(えんこうばしちょうていりゅうじょう、猿猴橋町電停)は、広島市南区猿猴橋町にある広島電鉄本線路面電車停留場駅番号M2

歴史[編集]

当停留場が開業したのは1912年大正元年)11月のことで、本線が広島駅前から紙屋町までの区間で開業[4]した日と同日のことである[5]太平洋戦争下の1942年(昭和17年)に停留場は一度廃止されたが、地域住民の陳情により戦後の1949年(昭和24年)に再度開業している[6]

開業時の停留場名を「猿猴橋」とし、1960年(昭和35年)3月30日に「猿猴橋町」に改称されたとする資料も存在するが[7]、それ以前に停留場名を「猿猴橋町」としている資料もあり[8]、表記には揺れが見られる。

広島市は2014年平成26年)9月2日 、「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」を策定し公表した。本線は駅前大橋経由にルートが変更される予定で、猿猴橋町電停を含む広島駅 - 的場町間の現行ルートが廃止になる見込みである[9]

年表[編集]

構造[編集]

道路上にホームが置かれている。(併用軌道)ホームは低床式で2面あり、2本の線路を挟み込むように配置されているが、互いのホームは猿猴橋町4番交差点を挟んで千鳥式に配置されている[10][11]。路線の起点から見て交差点の手前に広電西広島駅方面の下りホーム、奥に広島駅方面の上りホームがある[10][11]。ホーム幅は狭く、次駅案内と共に下車時の注意放送もされる。

かつては道路と同一平面に安全地帯が設けられているのみであったが、1974年(昭和49年)よりホームが備え付けられ島状となった[12]。またこのころは車両の大型化も進んだため、安全地帯の延長工事が実施されている[12]。それでも3両または5両の連接車の場合は下車の際、運転席隣りの扉しか開かないことがある。屋根は無く接近表示器もないが、放送案内設備は完備している。

運行系統[編集]

当停留場には1号線、2号線、5号線、6号線、それに0号線が乗り入れる。

下りホーム 0号線 紙屋町経由広電本社前ゆき、日赤病院前ゆき
1号線 紙屋町経由広島港ゆき
2号線 広電宮島口ゆき、広電西広島ゆき
5号線 比治山下経由広島港ゆき・宇品二丁目ゆき・皆実町六丁目ゆき
6号線 江波ゆき
上りホーム 1号線2号線5号線6号線 広島駅ゆき

周辺[編集]

隣の広島駅停留場とは至近距離に位置する。停留場名の由来ともなった猿猴橋猿猴川に架かる橋で、停留場の西側徒歩3分の距離にある[11]

隣の停留場[編集]

広島電鉄
本線
広島駅停留場 (M1) - 猿猴橋町停留場 (M2) - 的場町停留場 (M3)

脚注[編集]

  1. ^ 広島県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ 『広電が走る街 今昔』45頁
  3. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』43頁
  4. ^ 路線自体は紙屋町より先の櫓下まで竣工していたが、トラブルのため実際に紙屋町より先の区間が開業したのは2週間後のことである[2][3]
  5. ^ a b c d 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  6. ^ 『広電が走る街 今昔』22-23頁
  7. ^ a b 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、37頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  8. ^ 広島県統計書 昭和7年 第1編 其ノ2』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  9. ^ 広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針の決定について』(プレスリリース)広島市、2014年9月2日https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/360/7081.html 
  10. ^ a b 川島令三全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 
  11. ^ a b c 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、9,75頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  12. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』196・233頁

参考文献[編集]

  • 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4 
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]