小牧神明社

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小牧神明社

拝殿
所在地 愛知県小牧市小牧5丁目153番地
位置 北緯35度17分23.8秒 東経136度55分37.26秒 / 北緯35.289944度 東経136.9270167度 / 35.289944; 136.9270167
主祭神 天照大神
社格郷社
創建 (伝)永禄6年(1563年
例祭 4月第2日曜日(春の神明祭・小牧祭)
主な神事 茅の輪くぐり
小牧秋葉祭
秋祭
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小牧神明社(こまきしんめいしゃ)は、愛知県小牧市にある神社神明神社)。正式名称は神明社(しんめいしゃ)。毎年8月に行なわれる小牧秋葉祭で知られる。

歴史[編集]

尾張名所図会』によれば、織田信長小牧山城を築城しようと群臣に諮ったところ、その年は金神七殺にあたるとのことから、清須の御園神明[注釈 1]の祠官に神事を行わせた。その後、永禄6年(1563年)に築城するとともに小牧山の東の池へ神明社を勧請したという[1][2][3]天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの際には、小牧山に布陣した織田信雄徳川家康が崇敬したという[4]尾張藩初代藩主である徳川義直が参詣した際、牡丹の造花を下賜して、子供たちに歌舞させた[4]。その後、牡丹の造花を飾り付けた山車を建造し、現代まで続く神明祭の起源となった[4]

江戸時代までは「駒来神社」と称したが、明治初年に「神明社」と改称[5]。また同5年(1873年)5月、近代社格制度において郷社に列した[2]

明治42年(1909年)以降、神社整理により南宮社、津島社、金比羅社、秋葉社、須佐之男社、山神社、稲荷社が合祀された。

祭神[編集]

社名標
鳥居
主祭神
配祀

末社[編集]

2末社(秋葉社・須佐之男社・御嶽社・天神社・稲荷社)

境内には以下の末社がある[8]

  • 秋葉社・須佐之男社・御嶽社・天神社・稲荷社
    • 上記5社は、一棟の社殿に合祀されている。
  • 金比羅社
  • 山神社
  • 御林稲荷社
  • 松尾神社
  • 津島社
  • 市神

祭事[編集]

小牧秋葉祭における山車
  • 春の神明祭(小牧祭) - 毎年4月第2日曜日。境内に山車1両(市指定有形民俗文化財[9])が引き出され、山車舞台で舞踊などが演じられる。
  • 茅の輪くぐり
  • 小牧秋葉祭 - 毎年8月20日前後の土曜・日曜日[10]
  • 秋祭 - 毎年10月第2日曜日。房を付けた5本の棒や鞍などで飾り立てた馬を曳いて神前に奉納する「五本棒オマント奉納神事」(市指定無形民俗文化財[11])が行なわれる。

基礎情報[編集]

所在地
交通アクセス

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 現在の清須市一場にある御園神明社。

出典[編集]

  1. ^ 岡田啓 (文園), 野口道直 (梅居)『国立国会図書館デジタルコレクション 尾張名所図会. 後編巻3 春日井郡』片野東四郎、1880年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/764889/69 国立国会図書館デジタルコレクション 
  2. ^ a b 明治神社誌料編纂所 編『国立国会図書館デジタルコレクション 明治神社誌料 : 府県郷社. 上』明治神社誌料編纂所、1912年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1088244/790 国立国会図書館デジタルコレクション 
  3. ^ 小牧市史 1977, p. 609.
  4. ^ a b c 現地由緒碑より
  5. ^ 小牧神明社の三大祭 1993, p. 2.
  6. ^ 小牧神明社の三大祭 1993, p. 2-3, 34.
  7. ^ 小牧神明社の三大祭 1993, p. 3.
  8. ^ 境内由緒碑。
  9. ^ 小牧祭の山車”. 小牧市 (2017年8月31日). 2017年11月22日閲覧。
  10. ^ 秋葉祭の山車”. 小牧市 (2017年8月31日). 2019年11月24日閲覧。
  11. ^ 五本棒オマント奉納神事”. 小牧市 (2017年8月31日). 2017年11月22日閲覧。

参考文献[編集]

  • 境内由緒碑(小牧市教育委員会撰文)
  • 小牧市史編集委員会編 編『小牧市史』 本文編、小牧市, 小牧市史編集委員会、1977年。全国書誌番号:77007049 
  • 小牧市文化財資料委員会編 編『小牧神明社の三大祭(小牧の文化財 / 小牧市教育委員会編, 第14集)』小牧市教育委員会、1993年。全国書誌番号:93060758 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]