小法廷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

小法廷(しょうほうてい)とは、最高裁判所における、裁判官5人で構成される合議体、あるいは5人の合議体で審理する場合の最高裁判所における法廷のこと。定足数は3名。

概要[編集]

  • 第一・第二・第三の3つがある。
  • 最高裁判所の裁判官は、下級裁判所の判事を務めた裁判官以外からも任命されるが、出身分野の偏りが生じないよう、各小法廷に振り分けられている。おおむね1つの小法廷につき、裁判官出身から2名、弁護士出身から1~2名、検察官出身から0~1名、法曹以外(行政官、外交官、学識経験者)出身から1名という配分である。
  • 最高裁に持ち込まれた事件はまず小法廷に係属するが、憲法判断を要したり判例の変更が必要と見做されたりする重要な事件については大法廷に回付される。
  • 小法廷の裁判長は固定されておらず、事件ごとに小法廷所属の裁判官に持ち回りで割り当てられる。
  • 2013年2月6日鬼丸かおるが最高裁判所判事に就任し、史上初めて最高裁判所の全ての小法廷に各1名ずつ女性の裁判官が置かれる形になった[1]

長官と小法廷[編集]

  • 長官もいずれかの小法廷に所属する。
  • 長官は、長官としての裁判所内外での業務で多忙になるためか、小法廷の個々の事件の審理には関与しないのが慣例である。このため、長官の所属する小法廷に係属した事件は、基本的に長官を除く4人の判事によって審理されている。
  • 長官が小法廷の裁判に出席するときは、必ず長官が裁判長を務める。
  • 過去には4代長官であった横田正俊のように、小法廷の審理に関与し続けた長官もいる。
  • 最高裁判所判事を経ずに長官に就任した竹崎博允は、就任時に小法廷の審理に関与する意向を表明し、2012年9月までに少なくとも4件の審理に関与して裁判長として判決を下した[2][3][4][5]
  • 長官人事によって小法廷の個々の事件の審理には関与しない長官の所属する小法廷において民事裁判官が長官のみとなってしまう場合、小法廷構成上の理由から長官の小法廷が配置換えになった事例もある(例として矢口洪一草場良八町田顯寺田逸郎)。

小法廷の構成[編集]

(2014年10月2日現在、◎は長官)

第一小法廷 第二小法廷 第三小法廷
裁判官出身 金築誠志
白木勇
千葉勝美
寺田逸郎
大谷剛彦
山崎敏充
弁護士出身 山浦善樹 鬼丸かおる 大橋正春
木内道祥
検察官出身 池上政幸 小貫芳信 -
行政官出身 桜井龍子 山本庸幸 -
大学教授・裁判官出身 - - 岡部喜代子

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]