夜のストレンジャー (フランク・シナトラのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
夜のストレンジャー
フランク・シナトラスタジオ・アルバム
リリース
録音 1966年4月11日 - 5月16日ハリウッド
ジャンル トラディショナル・ポップ英語版
ボーカル・ジャズ
時間
レーベル リプリーズ・レコード FS 1017
プロデュース ジミー・ボウエン英語版
フランク・シナトラ アルバム 年表
Moonlight Sinatra
(1966)
Strangers in the Night
(1966)
Sinatra at the Sands
(1966)
『夜のストレンジャー』収録のシングル
  1. 夜のストレンジャー
    リリース: 1966
  2. サマー・ウィンド
    リリース: 1966
テンプレートを表示
夜のストレンジャー:デラックス・エディション
フランク・シナトラスタジオ・アルバム
リリース
録音 1966年4月11日 - 5月16日ハリウッド
1985年4月18日日本東京日本武道館
ジャンル トラディショナル・ポップ
ボーカル・ジャズ
時間
レーベル コンコード・レコード
プロデュース ネルソン・リドル
ソニー・バーク英語版
フランク・シナトラ アルバム 年表
-Strangers in the Night: Deluxe Edition
(2010)
-
テンプレートを表示

夜のストレンジャー』(よるのストレンジャー、Strangers in the Night)は、フランク・シナトラ1966年スタジオ・アルバム。このアルバムは、1960年代半ばに、シナトラがポップ・アルバムのチャートである Billboard 200 の首位に返り咲いたアルバムであり、1966年から始まったシナトラのカムバックを確固たるものとした。ポップ・ヒット曲を、ショーの楽曲やスタンダード曲と結びつけたこのアルバムは、ビッグバンドとポップ系の楽器演奏の間のバランスを創造した。シングル「夜のストレンジャー」も Billboard Hot 100 の首位に立ったが、収録曲のひとつ「サマー・ウィンド (Summer Wind)」は、徐々に定着してゆきクラシック的作品となり、2000年代にはテレビのコマーシャルや雰囲気作りの音楽などとして用いられるようになった。

1966年の音楽を対象とした1967年第9回グラミー賞英語版で、シナトラはこのアルバムにおける成果から、タイトル曲「夜のストレンジャー」に対して、 最優秀レコード賞最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞英語版と、2つのグラミー賞を手にした。このグラミー賞でシナトラは、アルバム『ア・マン・アンド・ヒズ・ ミュージック (A Man and His Music)』で、 最優秀アルバム賞を受賞した。タイトル曲の編曲をしたアーニー・フリーマン英語版は、最優秀ヴォーカリストないしインストゥルメンタリスト伴奏編曲賞英語版を受賞した。

このアルバムは、シナトラが長年にわたって組んでいた編曲者/指揮者であったネルソン・リドル英語版とその楽団と一緒に吹き込んだ最後のアルバムとなった。

夜のストレンジャー』は、アメリカ合衆国で100万枚を売り上げ、プラチナ・アルバムに認定された。クリスマス・アルバムを別にすれば、今日までプラチナに達したシナトラのソロのスタジオ・アルバムは他にない。

このアルバムはまた、2010年1月26日に「デラックス・エディション」として再発売された。ボーナス・トラック3曲も収録されており、うち「夜のストレンジャー」と「オール・オア・ナッシング・アット・オール (All or Nothing at All)」の2曲は1985年日本武道館でのライブ演奏であり、もう1曲は「イエス・サー、ザッツ・マイ・ベイビー (Yes Sir, That's My Baby)」の別テイクである。

この2010年のバージョンでは、音声チャンネルの左右が逆転されている。

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic(1966年のオリジナル盤)3.5/5stars link
専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic(2010年の再発盤)3/5stars link

収録曲[編集]

Side 1
  1. 夜のストレンジャー (Strangers in the Night)(ベルト・ケンプフェルトチャールズ・シングルトン英語版エディー・スナイダー英語版)– 2:25
  2. サマー・ウィンド (Summer Wind)(ハインツ・マイアー (Heinz Meier)、ハンス・ブラトケドイツ語版ジョニー・マーサー) – 2:53
  3. オール・オア・ナッシング・アット・オール (All or Nothing at All)(アーサー・アルトマン英語版ジャック・ローレンス)– 3:57
  4. コール・ミー (Call Me)(トニー・ハッチ英語版)- 3:07
  5. ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジー (You're Driving Me Crazy!)(ウォルター・ドナルドソン)– 2:15
Side 2
  1. 晴れた日に永遠が見える (On a Clear Day (You Can See Forever))(アラン・ジェイ・ラーナーバートン・レイン英語版) – 3:17
  2. マイ・ベイビー・ジャスト・ケアズ・フォー・ミー (My Baby Just Cares for Me"(ウォルター・ドナルドソン、ガス・カーン)– 2:30
  3. 恋のダウンタウン (Downtown)(トニー・ハッチ)– 2:14
  4. イエス・サー、ザッツ・マイ・ベイビー (Yes Sir, That's My Baby)(ウォルター・ドナルドソン、ガス・カーン)– 2:08
  5. ザ・モースト・ビューティフル・ガール・イン・ザ・ワールド (The Most Beautiful Girl in the World)((リチャード・ロジャースローレンツ・ハート)– 2:24

2010年再発盤のみのボーナス・トラック[編集]

  1. 夜のストレンジャー - 2:14(1985年4月18日、日本武道館でのライブ)
  2. オール・オア・ナッシング・アット・オール(別テイク)- 3:40(1985年4月18日、日本武道館でのライブ)
  3. イエス・サー、ザッツ・マイ・ベイビー(別テイク)- 2:17

チャート[編集]

チャート 最高位
1966 Billboard Pop Albums (Billboard 200) 1

パーソネル[編集]

先代
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス
What Now My Love
Billboard 200 首位アルバム
1966年7月23日 - 29日
次代
ビートルズ
イエスタデイ・アンド・トゥデイ